2023年 私的映画ベスト&ワースト10

【ベスト】
①『トルチュ島の遭難者』(1976)
②『アステロイド・シティ』(2022)
③『ザ・キラー』(2023)
④『枯れ葉』(2023)
⑤『フェイブルマンズ』(2022)
⑥『イノセンツ』(2021)
⑦『バーナデット ママは行方不明』(2019)
⑧『EO イーオー』(2022)
⑨『ファースト・カウ』(2019)
⑩『窓ぎわのトットちゃん』(2023)

【ワースト】
①『福田村事件』(2023)
②『バビロン』(2022)
③『怪物』(2023)
④『ゴジラ-1.0』(2023)
⑤『シン・仮面ライダー』(2023)
⑥『ザ・クリエイター/創造者』(2023)
⑦『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』(2023)
⑧『キリエのうた』(2023)
⑨『法廷遊戯』(2023)
⑩『グランツーリスモ』(2023)

加害性だけを残して終焉したはずの「映画秘宝」復活のニュース以上に、「エレキング」の映画特集号が旧秘宝系ライターの巣窟になっていることに白けた2023年の末だった。そして、ヤバいスタッフ、キャストが終結した『福田村事件』について、メディアも観客も「どの口が言ってるの?」の一言が出てこない無知と無関心さに絶望した。この映画を称賛している人間はしっかり覚えておいて、今後一切、映画についての言説に耳を貸さないよう注意して生きていこう。特に業界人。知らないのなら怠慢だし、知っていて本作を褒めているのなら倫理観というものが欠如している。
面白い映画を見たいから、劇場や配給や監督、俳優の加害に目をつむるという映画ファンのあり方は、ジャニーズや宝塚を支えている歪みとなんら変わりがない。一方で、イスラエル支持を公言しているスピルバーグへの評価に、僕自身も葛藤することとなった。
私事であるが、2023年、映画関係者や文化関係者の大半と縁を切った。2024年からは生まれ変わった気分で新しいことに挑戦していきたい。

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