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ミャンマーの未来を信じて ー活動をする中で大切にしたいことー

ミンガラーバー。
10月から大学院が再開しますが、夏休み明けまでに読まないといけない本の存在を思い出し、半分焦り半分「先生も覚えていないだろう」と甘く見ているプロジェクトメンバーの石川です。

イベントで登壇しました

先月25日の日曜日に、『不完全国家 ミャンマーの真実』の著者である読売新聞の深沢淳一さんをゲストスピーカーに迎えたセミナーイベントにお呼びいただきました。

「ヤンゴンかるた」としての活動ではありませんが、我らがリーダー、野中優那さんが司会をされ、僕は在日ミャンマー人の方々が行っている取り組みなどについて、簡単な発表をさせていただきました。

当日、指定された集合時間に間に合うか間に合わないかのギリギリになってしまい、会場である「しんじゅく多文化共生プラザ」まで続く多文化溢れる歌舞伎町の繁華街をバタバタ疾走したことは良い想い出です。(ぶつかってしまい、怖い人に怒鳴られないかビクビクしました。)

今回の発表を通じて、在日ミャンマー人の方々の活動を少しでも応援してくれる人が出れば嬉しいですし、これまで行ってきたことを見つめ直すという意味で、僕自身色々な学びをいただける機会になったと思います。

日本でのミャンマー民主化運動

発表でもお話したとおり、在日ミャンマー人の方々の活動は、決して全てが順風満帆という訳ではありません。ミャンマーの歴史に起因する民族問題の根深さを実感することもあれば、外国で無責任な政治活動をしている「民主過激派」という否定的な文脈で捉えられることも少なくありません。

ただ、彼らが1年半以上にわたって活動してきたことや、その支援が現地の人々の頼りになってきたことは紛れもない事実です。
ヤンゴンかるたでも度々コラボや連携してきましたが、日本人と支え合いながらイベントを実施したり、様々な民族・世代間の在日ミャンマー人が参画できるようなコミュニティ作りを目指したりしながら、課題を乗り越えようと努力しています。何があっても諦めずに笑いながら進んでいく在日ミャンマー人の方々の姿に、僕自身何度も励まされ元気をもらいました。


活動をする上で大切にしたいこと

政治的な立場や民主化へ向けたプロセスの捉え方は、人それぞれ異なっていて当然ですし、むしろ様々な意見や視点を建設的に議論することこそが健全な民主主義の在り方だと思います。
その上で僕自身は、「ミャンマーの方々(在日ミャンマー人を含みます)の尊厳を大切にすること」だけは忘れたくないと思っています。

ミャンマーで命をかけて闘っている人、家族を守ろうと息を殺して暮らしている人、日本から母国のために声を上げてデモに参加する人、表立って活動はできないけれどミャンマーの平和を祈って家族に仕送りしている人…。
こうした人たちの「心の声」に寄り添おうとすることなしに、ミャンマーの未来を語ることはできないはずです。

また、2月1日以降、ミャンマーの未来やそこに住む人たちの尊厳を奪ったのは誰か。これだけは、小さな子どもが見ても明らかだと思っています。

ミャンマーの人たちがどんな未来を望み、そのために何をしたい/してほしいのか。最終的な答えを選ぶ権利は、ミャンマーの方々だけが持つと思っています。
だからこそ、国際社会が義務として果たすべき役割を訴えるとともに、ミャンマーを愛する日本人として、彼らが信じる未来を実現するために、精一杯サポートを続けていきたいです。

修論、頑張ります!

最後になりましたが、大学院では在日ミャンマー人の民主化運動をテーマに修士論文を書く予定です。(活動に参加していると「研究は大丈夫なの?」と聞かれることがあり、「いや、まだ全然です…」と答えていますが、謙遜ではなく、ピーマンレベルでスカスカの状態です…)

「活動」とは異なる学術的な「研究」には、冷静かつ論理的な分析が一層求められるかと思います。夏休みが三ヶ月もあると、朝、大学院に向かう足取りが重くなりそうですが、深沢さんが先日のイベントでおっしゃっていた「クールヘッド、ウォームハート」を胸に、研究や勉強も頑張っていきたいと思います!

(石川航)

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