プロンプトの入門サイトを読んだら、作り方の本質が書いてた話⑤【「しないこと」を書かない】
①~④と続いて⑤です。ラストです。
これまでの回を読まれていない方は、ぜひご一読ください。
例によって参考にさせていただいたサイトを紹介。
「しないこと」を書かない
ラストの記事にして、言うことが単純です…。
詳しく言えば、「~しないでください」という指示は与えない、ということです。
極端な例ですが、以下のプロンプトで検証してみましょう。
こちらは夏目漱石の「坊っちゃん」冒頭文を要約を指示したモノです。
「~しないでください」を中心とした指示ですが、意外と指示通りの回答を持ってきてくれます。
「無鉄砲」など小さい子には意味が通りにくい単語もそのままです。
上記に対して、「~してください」を中心としたプロンプトで指示してみます。
かなり精度の高い回答が得られました。
以下のように比較してみると一目瞭然です。
否定的なプロンプト
無鉄砲な性格で、小さい頃から失敗ばかり。学校で2階から飛び降りて腰を痛めた経験あり。友達のジョークに負けず飛び降り親を驚かせた。
肯定的なプロンプト
子どもの頃から無謀なことをしてばかり。学校の2階から飛び降りて腰を痛めたこともある。なぜそんなことをしたかって?深い理由はない。ただ、同級生にからかわれて弱虫だと言われたから。親には、「2階から飛び降りて腰を痛める子供がいるか」と言われたけど、次は痛まないように飛んでみせると答えた。
なぜ精度が落ちるのか考えてみる
否定中心のプロンプトごときで精度が落ちるとはけしからん!
なんて思いはしませんが、単純に疑問です。
考えた末の結論ですが、
「否定的な指示は例外を想起させやすい」
ということでしょうか。
例えば、「おやつは300円以内にしてください。」という指示があった場合、「あ、300円までおやつを買っていいんだな」という考えが浮かびます。
しかし、「おやつは300円超えちゃダメ!」という指示があった場合、「じゃあ300円のおやつはいいのか?」という例外を考えたくなります。
こんな感情論的な結論でいいのか分かりませんが、少なくとも場合分けが多く発生して微妙な回答を提示してくる、というのが私の仮説です。
おわりに
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。
①~⑤まで読まれた方は、きっとプロンプトエンジニアリングの基礎はクリアしているはずです。
あとはキミの書き方次第さ!
より深く学んでみたい方は以下のサイトがオススメです。
(私も絶賛読書中です…)
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