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京都 二尊院

 百人一首にも詠われた小倉山のすもとに広がる二尊院。こちらは千二百年の時を超えて美しい景観に包まれています。

総門

二尊院とは

 二尊院はその名の通り、「釈迦如来」と「阿弥陀如来」の二尊を祀る寺院です。開創したのは承和(834〜848)のこと。嵯峨天皇の勅願により慈覚大師が建立しました。明治維新までは天台宗・真言宗・律宗・浄土宗の四宗兼学の道場でしたが、明治以降は天台宗に属しています。
 境内には、本堂、勅使門(唐門)、総門、八社宮などが配されており、重要文化財の本尊二尊をはじめ、多くの寺宝が京都市指定文化財として残されています。
 こちらには二尊院と関わりのある天皇(嵯峨天皇、土御門天皇、後土御門天皇、後嵯峨天皇、亀山天皇)の御分骨を納める三帝陵があり、また法然上人ゆかりの寺として二十五ヵ霊場の第十七番札所となっています。

 それではさっそく境内へ。
 総門を通ると紅葉の馬場があります。

馬場

 この真っ直ぐ伸びた参道は「紅葉の馬場」として親しまれています。秋には紅葉のトンネルが綺麗ですが、訪れた時は夏だったので、青紅葉が綺麗でした!
 参道には花も飾られていました。

 参道を通ると階段があります。

階段

 階段を登ると勅使門があります。

勅使門(唐門)

 こちらの門は本堂へと続いており、天皇の意志を伝えるために派遣される使いの「勅使」が出入りする際に使われていた勅使門です。弓を横にしたような形で中央が高い「唐破風形」の屋根をしています。
 
 門をくぐり、本堂へ。

本堂

 こちらは二尊を安置してあります。京都市指定文化財です。室町時代の応仁の乱(1467〜77)の兵火で諸堂が全焼しますが、永正十八年(1521)に再建されました。
 本堂にも花が飾られていました。

 どれも色とりどりで綺麗です。

 庭もありました。このような庭って良いですよね。憧れがあります。

 帰りに御朱印とうちわを買いました。朝顔の絵柄が素敵なうちわです。

うちわ

 京都の夏は暑いですが、二尊院は静寂に包まれていて、なんだか涼しかったです。麗らかなひとときを過ごせるようなお寺なので、是非訪れてみてください。


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