黄檗宗大本山 萬福寺
京都の宇治にある萬福寺にて参拝をしました。このお寺は京都七福神でもあり、また黄檗宗の大本山でもあります。
萬福寺とは
江戸初期、中国から渡来した隠元禅師が中国の黄檗山を模して創建した黄檗宗の大本山で、中国明朝様式の伽藍配置がなされています。開祖隠元の来日は日本の仏教に新風を吹き込むと同時に、建築や仏像、書画、普茶料理などの様々な文化も同時にもたらし、煎茶道の祖・売茶爺を祀る売茶堂があります。
また、創建当時の姿そのままを今日に伝える寺院は日本では他に例がなく、代表的な禅宗伽藍建築群として、主要建物二十三棟、回廊などが国の重要文化財に指定されています。
ランタン祭り
冬にはランタン祭りが開催されています。
境内の中には多くのランタンが飾られています。訪れた時は昼間だったので点灯はしていませんが、どれも素敵なランタンでした!
この期間、夜間の特別拝観も開催されていますが、昼間と比べて拝観料が5倍となるので、行かれる方は気をつけてください。
七堂伽藍
明朝様式を取り入れた伽藍は、西から東へ直線状に総門、三門、天王殿、大雄宝殿、法堂が並び、左右対称に諸堂が配されています。上空から見ると伽藍で龍を表すといわれ「龍の伽藍」と称されます。
この道に並んでいる石は龍の鱗を模しており、この上を歩くと良いそうです。
そしてこちらが最大伽藍の大雄宝殿です。
日本では唯一最大のチーク材(東南アジア原産の高級木材)を使った歴史的建造物であり、大変重要かつ貴重なものです。
開梆
こちらの寺院には開梆と呼ばれる魚がいます。
口に咥えているのは煩悩の塊で、煩悩を吐き出す魚と言われています。
見た目も可愛らしいですが、私も煩悩塗れなので、買っていこうかな……と思いました。
普茶料理
隠元禅師が伝えた中国風精進料理「普茶」は、風味豊かで見た目も鮮やかで美しく、栄養にも優れています。「普茶」とは「普く茶を供にする」という意味で、今ある命や食事を共に頂ける相手や食材などへの深いご縁に感謝して料理をいただけるようにとの意味が込められています。
今回は普茶弁当をいただきました。
精進料理なので、色々な食材が使われています。量は普通でしたが、美味しかったです!中に入っていた団子は売店でも販売していました。
宇治にあるため、京都の中心部からは少し離れていますが、広くて立派な寺院なので是非訪れてみてください。
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