某高耐久サイディングについての話

ストーリーで流したら「どうしたらいいですか!?どういうことですか!?」というご意見から
「いや、対策ありますやん」っていうご意見まで様々なご意見を頂いた。
とりあえず現状の私の認識している問題点とメーカー側やその他の対策について記録しておきます。

DM頂いた方に説明しているのとほぼ同じ内容です。
もしまた同じ質問きたらこのノートをペロッと渡します。

【商品の特徴】まずは光セラってなんぞや?という方向けに簡単に説明します。

太陽の力で汚れを分解し。40年後にメンテナンスが必要。

メンテナンスコストが削減できます!というのがウリ。

構造としては光セラ18と光セラ16でちょっと中身が違う。
でもそんな大した差はないんじゃないかなと思う。

色褪せに強く空気を綺麗にする。そんな商品です。

めちゃくちゃ理想的ですよね。ノーメンテで過ごせる。
でもそのつもりで商品を選ぶと大変な事がおこるかもしれないってことを聞きました。

【商品の問題点】施主の認識が違う

40年間ノーメンテで謡っているこちらの商品。
実はメンテナンスが必要です。
しかもきちんと施主負担ですと業者向けのページに載ってます。

プロ向け情報のページより

施主向け情報には載っていないこの情報は下手すると工務店側も知らないです。
以前から言ってるんだけどノーメンテの外壁材なんて存在しません

紫外線は強烈です。

業界内で発表されている情報ではないので情報収集が必要

では、私がストーリーで流したこの商品の問題点とは何か。

それは、メンテナンスが必要になった時に高耐久サイディングは上から塗料が塗れないんです。
「え?別に塗れなくても問題ないでしょ?だって40年間手入れ不要なんだから」
そう思ったら大間違い。
上にも書いた業者向けの情報のページにこんな画像があります。

※2に部分的な塗装補修と書いてある

部分的な塗装が補修が必要とかいてあるのに塗料が載らないってどういうことやねん。と。

コーキングや軒天はメンテナンスが必要

お約束のように毎回質問されるとストーリーで流してるけど、高耐久サイディング選んだ場合
コーキングや軒天もメンテナンスが不要…ではないです。
メンテナンスが必要です。
では、高耐久サイディングを選んだから高耐久なコーキング打てばいいよね。
そんな簡単な話でもないです。

【疑問点】なんでケイミューだけ問題にしてるの?

これ 両方のHP見比べていただけたらわかります。
私が特に問題にしてるのは塗料が載らないことより
施主がこの情報を知らずに選んでいることです。

ここから先に書く事をきちんと情報発信して欲しいと思います。ほんとに。

よくある高耐久サイディングの勘違い

維持管理が必要で永久的にノーメンテではないです。
これはケイミューだけでなくどのメーカーもそうです。

メンテ費用は施主負担が基本。
目視による劣化の確認も施主がはやく気づかないと専用シーラー使ってもクリア塗装塗れませんよ。


藻やカビは条件があえば発生する


え?発生するの?って思った? 条件があえば発生します。
おかしいな 洗い流すのはどこへいったんだろう? そうおもった人は完全に商品の事間違えて認識してるよね?
私はほんとにそれが問題だと思う。

金属ブラシは使わない


ついゴシゴシしたくなるけどやっちゃダメ。藻やコケも傷がついたら余計に発生しやすいですよ。

高圧洗浄しないで
スチーム洗浄しないで


このへんはインスタでもやっている人がいるのでマネしようと思ってもやっちゃダメ
コート材が剥がれちゃうので。

こっそり載ってる注意点 みんなここまでちゃんと知って選んでる?

塗り替えの時
劣化によっては外観が再現できない場合がある。 って書いてあります。

ではこの後の注意書き

光セラ及び親水セラを塗り替えることによってふたたび光セラ及び親水セラにすることはできません。

ということは最初のコートは30年40年しか持たないってこと。

さらにクリアー塗装できない。(光セラ) と書いてます。
一般的な現場塗装仕上げ(フッ素・アクリルシリコン・ウレタン塗装仕上げなど)となるってこと。
そうなるともう最初に選んだ色や柄は再現できません。

他の注意書きとして
光セラ及び親水セラ外壁材の塗り替えを行う場合必ず指定の塗料と塗装仕様が必要になります。
指定の塗料をお使いいただかない場合は塗膜の剥がれ等の不具合が発生する場合があります。 

30年メンテナンスが不要だったとして、もう二度とコート材が上に塗れないとして。。。
指定の塗料と塗装仕様が必要。

では、メンテナンス時の対策としてはどうしたらいいのか。

一つがノーメンテでずっと過ごして劣化したら外壁カバー工法を選定する。

個人的にはこれが一番楽なんじゃないの?って思う。

その他サイディングをはがして新しく貼り直しするっていうのもアリかと思うけどこれの場合古いサイディングの処分料がかかってくるし解体の手間もあるのでカバー工法とおなじくらいお金がかかると思う。。

というか、どこにも書いてないんだけど実はメーカーはこの方法を狙ってるんじゃ…って思ってますよ私は。

専用シーラーを使用してきちんとメンテナンスをする

これ、DMでも何通か「専用シーラーあるじゃん」って頂きました。
確かに専用シーラーはあります。

しかしこちら場合の問題としてサイディング側が見た目で判断つかない。
「このサイディングは光セラですか?」と業者が聞いたとして施主側が覚えてなかったら業者は専用シーラーを使うしかないです。

同じ見た目の商品があるからです。
しかしながらこちらの商品は普通のシーラーよりお値段が高いです。
間違えて普通のシーラを使うと。。。 ああお察し。
塗膜が剥がれてボロボロの外壁のできあがり。
ちゃんとメンテナンスしたのにそれって酷いよね。

なんで「ニチハにしとき」っていうの?

これを流してから「ケイミューかニチハで迷ってます!」って質問がガンガン来た。
そのたびに私は「ニチハにしとき」って言ってるけどニチハのコートも同じ
メンテナンス必要。
ニチハには変色退色30年の保証があるけど、こちらも藻やもらい錆、ノーメンテによる保証は対象外。
ただ、ニチハのプラチナコートはクリア塗装ができます。
(劣化がひどい場合は除く)

ということは最初選んだ柄や模様がそのままってこと。
だったらニチハにしときってなるよ。私は。

まとめ

メンテナンスの時に
高耐久のサイディングを使用している事を伝える

諦めて貯金をする

ここまでグダグダかいてきたけど結局この2つだよ。
この2つが大事。

業者選定のポイント

最後に外壁塗装をするときに業者選定のポイントを書いておきます。
それはまず、目立たないところでシンナーテストを行って専用の下地シーラーを使ってくれるところなのかどうか。
施工後に【密着テスト】を行ってくれるかどうか

ということです。
この品質管理のテストをやらないと、塗膜剥がれの恐れがありますし
塗装コストが無駄になります。

激安塗装屋や外壁の塗り替え系はハズレ引くとほんと悲惨。

自分でできる対策

次に自分でできる対策として 
【最初からコート材を伝える】ということです。
親水コートもフッ素コートもです。
忘れずに伝えるようにしてください。
併せて上にかいたテストをしてくれる業者を選ぶのがオススメ。

不安なら最初から専用シーラーの見積を取る

やばい…なんかあいつノートでこんなこと書いてたけど忘れちゃったぞ…
そんなあなたの為に最強の対策を書いておきます。

それは最初から専用シーラーの見積をとるだけです。

なんだそれーって思った?でもそれが今できる確実な対策です。




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