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現実的非現実の世界

だいぶお久しぶりに筆をとったいうか、カタカタ打ったというか…な、やみこです。
今回はだいぶ長編になります。

やみこさん、一応お笑い芸人名乗っているからなのか、それとも天性の目立ちたがりのいちびりたがりなのか、普通のお芝居ができません(この場合の普通と言うのは、キャラクターに頼らず日常に溶け込んだような…というニュアンスです)。
なので、そんな普通を学ぶため、【ハザカイキ】なる作品のエキストラとして、舞台に立たせて頂きました。
エキストラは、その世界観を支える重要なポジションですからね、求められる世界観を損なわないようにしなきゃならない。すなわち、ボケようと思ったらいかんのです!!

選考は書類と面接。
やみこさん、だいぶ前にも書いた記憶がありますが、書類選考が苦手。
そして面接が大の苦手!!

今回【ハザカイキ】を脚本し、演出をした“三浦大輔”さんの作品、

見たことありますか?


・・・ないっ!!

この瞬間、絶対落選したと思いました。
でも奇跡的に合格できたので、通知が来たときは、首の皮一枚繋がった心地でした。

大阪に来て初めて、難波の劇場に出没しないゴールデンウィークになりました。

舞台自体は東京公演から始まり大阪公演となっていたので、やみこが出たのは大阪公演分だけ。
それでも1公演休憩込みで3時間。昼公演だけの日と、昼・夜公演の2回の日。これが長いのか短いのか、やみこには未だに分かりません。

難波にある笑いの殿堂は1公演2時間ほど、3〜4回の公演ですから、もうこれが基準なのです。
昼公演をマチネ、夜公演をソワレ、両方合わせてマチソワなんて、美しい響きなど恐れ多い…

今日2ステやね

が主流です。

やみこは全部で6シーン、3キャラ。共通する衣装は赤いメガネ。

良かった、メガネまで色指定されたら詰んでいた・・・

お陰様で、主要キャストメインで観劇された方にも見つけて頂けました。
どこまで行っても、赤いメガネが目印になれる芸人です。

ところでやみこさん、エキストラとして参加する時、個人的にいつも難しくなる事がございます。

その場でのキャラクターの作り方です。

出演シーンによっては、キャストと会話が成立する、エキストラ同士で協力する事でキャラクターを作り出すことができますが、さっと歩き通り抜ける『群衆の中の1人』を演じるのが非常に苦手です。
分かりやすいところだと『電話をしている』『道に迷っている』『急いでいる』などでございますが、私1人がその舞台にいるわけではなく、他にも多くのエキストラが同じように歩くわけです。おそらく高い確率でカブる!!

だって道行く人って、群衆って、そんな感じだから!!

そこでやみこさんが辿り着いた結論!

もう考えるの止めよう!無になろう!

かっこよさげに言えば逆転の発想。めっちゃ悪く言えば思考の放棄です。
エキストラは20人程度。絶対誰もが自分の設定を持っている。ならば、もう考えなくていいじゃん!いつもやみこが歩いてる感じでいいじゃん!
基本的には思考停止して、もし考えるとしたらその日の晩御飯の献立で、なんとなく疲れた顔して、世の中に絶望した死んだ魚みたいな目をして、周囲になんて一切興味のない空気みたいな感じで、ここから消え去りたいような気持ちで、比較的早足で歩いてるじゃん!立派なキャラじゃん!!

やみこに1番できなかった『自然な感じで』舞台上で振る舞う。
周りから見たら、絶妙に普通じゃないかもしれないけど、やみこさんにとってはこれ、だいぶ自然なのです。

あとは、周りの方との距離感を少し気にするくらいで、なんとかなりました。

不思議なもので、舞台に立っている間は緊張で手が震えるような事はなく、15分ほどしゃがみ続けるシーンで足が痺れました。体の重みを痛感する日々でした。もう少し軽くなりたいな。

さて、ここから少し、やみこさんのハート爆発案件。

大千穐楽目前に、なんと!メインキャストもメインキャスト、主演の丸山隆平くんにご挨拶できるチャンスがエキストラメンバーにもやってきたのです!

丸山隆平くんと言えば、皆様ご存じSUPER EIGTH(旧関ジャニ∞)のメンバー、最も持ちギャグが多いオレンジ担当でございます!

これでもやみこさん、昔エイターでした。
ちょうどクレヨンしんちゃんの主題歌を歌った頃に知り合いに勧められて聴いてどハマりして、赤寄りの箱推しになりました。
赤がいなくなって、エイターを卒業してしまったわけなのです。

1人1人の顔を見ながら『よろしく』と挨拶してくれる丸山くんに対して、きっと他のエキストラの皆様は、『よろしくお願いします』とか『頑張ります』とかご挨拶していたに違いない。

一方やみこさんといえば、、、

やみこ:『7人組の頃ファンでした』
丸山くん:『うーん、残念!!』

素直すぎるにも程があるだろぉぉぉぉぉぉ!!
せっかく丸山くん…マルちゃんと会話ができるチャンスをヲヲヲヲヲヲ!!

…という、やみこの心の声。
叫びと裏腹に、ヲタク的テンションの為ウキャアアアア‼︎とはなっておりました。

そして全ての公演が終わり、帰り際にまた丸山くんとすれ違いまして。
意を決したやみこ。勇気を出して言いました!

やみこ:『5人になってからの楽曲、聴きます!』
丸山くん:『おなしゃす!』

ということで、やみこさんのスマホに、赤色の彼が脱退してからのエイトソングが加わりました。

寄りだった担当がいなくなって、次第に離れていって、7人だった頃に覚えたのに、Bメロうろ覚えになってしまった…なんて楽曲もしばしば。

心のゆとりやお金のゆとりはなかなか難しいので、グッズを買ったりライブに行ったりのような沼は厳しいかと思いますが、サブスク解禁のおかげで、音楽だけは聴けそうです。

次はエキストラじゃなくて、ちょい役でもいいから名前もらって、今回お世話になった皆様と同じ舞台に立てるように、また何か頑張ろうと思います。

結局、頑張る事と言えば、NGK前で喋る事がメインにはなりますけども!!
少しはネタやれやァ!!

さて…

この先は、ネタバレというか…
作品を裏側から見聞きして感じた事的なお話になります。
こちらは完全にやみこ個人の見解になりますので、悪しからずご覧ください。


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