山語#17 UKダンス音楽の源流を辿る(ハウス編)
Podcast「山語」17回目、配信致しました!
今回から数回に分けて「UKダンス音楽の源流を辿る」をテーマとして、ダンスミュージックの変遷や派生ジャンルなどを掘り下げていきます。
また、今回は曲だけを並べて聴くことができるようにプレイリストも作成していますので是非ご活用下さい。ジャンルごとに分けて、基本的にはリリース年の時系列順に並べていますのでトーク部分や本記事の編集後記を見て参照していただくと選曲の意図や流れが分かりやすいかと思います。
この記事内でも、こちらよりトーク部分は試聴可能ですので是非。番組も是非フォローしていただけると嬉しいです!
●山語#17 プレビュー
●プレイリスト
曲だけを並べて聴きたい方はこちらをどうぞ
Spotify
Apple Music
山語#17 編集後記
●経緯
今回から数回に分けて「UKダンス音楽の源流を辿る」をテーマにしながら、様々なダンスミュージック・クラブミュージックの変遷も掘り下げていきたいと思います。
どの音楽も同様かもしれませんが、ダンスミュージックのジャンルってかなり沢山ありますよね。
僕は正直、そのジャンル名やカテゴリがよく分からず何となくの雰囲気で自分なりに解釈していることが多いです。
一つのジャンルから派生したサブジャンルなども含めると、情報がどんどん細分化していって結局のところ全くよく分からない、という感じなのでした。
今回の配信ではハウスミュージックの歴史とハウスの中での派生ジャンルなどを追っていてUKのアーティストが実はあまり選曲されていないプレイリストとなりましたが、それでもテーマはタイトル通り「UK音楽の源流を辿る」なのです。
テーマ通りに様々な情報を辿ってみたところ、ハウスミュージックが重要な立ち位置を占めていると感じた為、結果的に一回の配信をまるまる使ってまず最初にハウスの歴史を辿ることにしました。
僕自身あまりハウスミュージックに詳しくないですし、それどころかほとんど知らないと言っても良いかもしれません。
その状態から情報を整頓していきましたので、プレイリストとしてまとめて、それを並べて聴いた際には「全部同じに聴こえてしまうのではないだろうか」なんて思い(知らないジャンルの音楽って、全部同じように聴こえたりしますよね、、、)正直配信としてまとまる自信はありませんでした。
ですが実際に今回の選曲を全て並べて聴いてみた時、ハウスの中の様々なジャンルごと、そして時代ごとに、それぞれ全く違う印象を受ける「非常に表情豊かな」音楽だったのだなと感じました。
約50年にわたって、アンダーグラウンドやメインストリームのどちらからも多くの人達に長らく愛されてきたハウスミュージックの変遷を、是非一緒に辿ってみていただけると嬉しいです。
●今回の選曲リスト
今回の選曲はSpotifyやApple Musicのプレイリストも公開していますので、アーティスト名と楽曲名も含めて全て掲載しようと思います。是非、ご参照下さい。
(※一部、 SpotifyとApple Musicでは選曲内容が違います。配信本編はSpotifyのプレイリストと同じ選曲になっています。選曲が違う部分はトークの中に出てくる楽曲やアーティストから選曲しています。楽曲のバージョンやアーティスト名義の記載揺れは把握しきれなかった為、ご容赦下さい)
★シカゴハウス・クラシックハウス
・Jamie Principle - "Waiting On My Angel" (1985)
(・Frankie Knuckles & Jamie Principle - "Your Love" (1987))
・Chip E. - "Time To Jack" (1985)
・Marshall Jefferson - "Move Your Body" (1986)
・Ron Hardy - "Sensation" (1986)
・Rhythm is Rhythm (Derrick May) - "Strings Of Life" (1987) ※デトロイトテクノにも分類される
・Bas Noir - "My Love Is Magic" (1988)
・Ten City - "Devotion(extended ver.)" (1989 from "Foundation")
・Blaze - "So Special" (1990)
・Frankie Knuckles - "The Whistle Song" (1991)
★NYガラージハウス・USガラージ
・Robert Owens - "I'll Be Your Frinds" (1991)
※ガラージの系譜は次回配信予定
★ディープハウス
・Larry Heard - "Can You Feel It" (1986)
・Larry Heard - "The Dance Of Planet X" (1996)
★アシッドハウス
・Mr. Fingers(Larry Heard) - "Washing Machine" (1986)
・Sleezy D(Marshall Jefferson) - "I've Lost Control" (1986)
・Phuture(DJ Pierre) - "Acid Tracks" (1987)
・808 State - "Pacific State" (1989)
(・808 State - "Pacific 202" (1989))
★ヒップハウス
・Tyree Cooper - "Turn Up The Bass" (1989)
・Jungle Brothers - "I'll House You" (1989)
・Beyonce - "Brake My Soul" (2022)
★プログレッシブハウス
・Leftfield - "Not Forgotten(Hard Hands Remix)" (1991)
・React 2 Rhythm - "Rhythm Addiction" (1992)
・Bedrock(John Digweed) - "For What You Dream Of" (1993)
★エレクトロハウス
・Benny Benassi - "Satisfaction" (2002)
・Deadmau5 - "Not Exactly" (2008)
・The Black Eyed Peas - "Rock That Body" (2009)
★ビッグルームハウス
・Sandro Silva - "Epic" (2011)
・Avicii - "Levels" (2011)
・Martin Garrix - "Animals" (2013)
★フューチャーハウス
・Oliver Heldens - "Melody" (2015)
・David Guetta, Martin Garrix - "Like I Do" (2018)
★ベースハウス
・Jauz and Ephwurd - "Rock The Party" (2015)
・Valentino Khan - "Deep Down Low" (2016)
以上、計32曲となります。
ハウスミュージック誕生のきっかけがそもそもクラブでのDJプレイということもあり、初期のハウスは色々な楽曲を並べてみないとジャンルが確立していく雰囲気が掴みにくいと感じまして、どうしても曲数は多くなってしまいますね。
●次回はガラージの系譜を特集予定
配信内で触れていますが、今回の特集は大まかにダンスミュージック全体を4ジャンルに分類するという解釈でお話を進めています。その大きく4ジャンルの中で、さらにそれぞれのジャンル内で派生して生まれていったサブジャンルを辿るという捉え方で掘り下げていきます。
次回配信ではガラージの系譜として、UKガラージ、2ステップ、グライムなどを辿ってみたいと考えています。この源流として今回のNYガラージハウス(USガラージ)というものがあったのだなという風に捉えていただくと話がつかみやすいかなと思います。
是非、次回もお楽しみいただけると嬉しいです。
では、また来週!
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