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サステナブルの輪 Vol.007 アルペングループ

こんにちは、ヤマト運輸公式note編集部です。

今回は、スポーツ用品の販売ショップを展開するアルペングループさまのサステナビリティへの取り組みをご紹介します。

アルペングループでは、総合スポーツショップ、アウトドア用品専門店、ゴルフ用品専門店を北海道から沖縄まで約400店舗を展開。初心者から上級者までの幅広いお客さまにスポーツ用品とスポーツライフを提案しています。

「スポーツをもっと身近に」を経営理念に掲げ、「その時代に生きるすべての人がスポーツをもっと身近に楽しむことのできる社会」の実現を目指して、スポーツに必要な環境を守る活動を中心にサステナビリティへの取り組みを推進しています。

今回、スポーツ・サステイナビリティ推進室長の柴田利佳さまと戦略企画室の林紀華さまに、サステナビリティへの取り組みついてお話を伺いました。

スポーツに必要な環境を守る使命

私たちアルペングループでは、スポーツ用品を販売する会社として、気候変動や環境汚染、少子高齢化などの社会課題により、スポーツを楽しむ機会が失われていく状況にかなりの危機感を感じていました。そうしたなかで、スポーツという観点から、サステナビリティへの取り組みを本格化していこうと、2020年にサステイナビリティ推進プロジェクトをスタートしました。

私たちアルペングループが最終的に求める社会とはどのようなものなのか、社内でのディスカッションを繰り返すなかで出てきた結論が「その時代に生きるすべての人がスポーツをもっと身近に楽しむことのできる社会」を実現し、持続させるというものでした。

アルペングループは、スポーツを愛する人々によって支えられてきました。スポーツをするために必要な環境を守ること、スポーツ愛好家を育むことは、アルペングループの責任であり、使命だと考えています。

その使命を果たすために、次世代につなぐ2つのプロジェクト「スポーツを楽しむための自然環境を守る活動〜Alpen GREEN PROJECT」と「スポーツ愛好家を育んでいくための活動〜Alpen DREAM PROJECT」を策定、2025年までの達成を目指す10の活動目標を掲げました。

その後、さまざまな取り組みを進め、一部項目においては目標を達成したため、2022年4月に目標を刷新。新たに5つの活動目標に凝縮し、アップデートを図りました。現在、新目標を2027年までに達成することを目指して積極的に取り組んでいます。

Alpen GREEN PROJECTは、自然環境を守るための取り組みです。屋外スポーツは自然の環境を生かし、自然の環境からの恩恵を受けて楽しむものです。私たちにはそのフィールドを守りたいという強い想いがあります。

Alpen GREEN PROJECTでは、3つの目標を設定。1つは「エネルギーの使用によって排出されるCO₂を50%以上削減」、2つ目が「アパレル、シューズ、バッグ商品の30%以上を環境に配慮した商品に切替」、3つ目が「累計で2万人以上が環境保全に関する啓発活動に参加する機会を提供」です。

Alpen DREAM PROJECTはスポーツ愛好家を育むための活動で、2つの目標を設定しています。1つは「店舗でのスポーツ振興活動を年8,000回以上実施」、2つ目が「累計1万人以上の子どもたちに“本物”のスポーツの魅力に触れる機会を提供」です。

いずれのプロジェクトの目標にも、具体的な数値を設定することで、単なるスローガンに終わらずに、具体的な成果につながる取り組みを実施しています。

2027年までの目標達成に向けて

ここからは2つのプロジェクトの目標を達成するための具体的な施策について紹介させていただきます。

Alpen GREEN PROJECTの1つ目の目標「CO₂排出削減」では、全店舗の照明をLED化することで省エネを進めてきました。2020年の段階では40%以上削減を目標にしていたのですが、LED化等の取り組みを進めたことで目標を達成。2022年に、改め50%以上削減に目標数値を上げました。現在、リゾート施設など、店舗以外施設のLED化を検討したり、店舗に自家消費太陽光発電を導入したりといった取り組みを進めています。

2つ目の「環境に配慮した商品への切替」では、アパレル、シューズ、バッグ商品の30%以上をサステナブルな商品に切り替えることを目標に、環境型商品の売上高比率のアップを図っています。メーカー各社様とも連携しながら、環境配慮型商品の取り扱いを増やし、お客様に環境配慮に関する情報をお届けできるように取り組んでいます。

2つ目の目標に関連した取り組みとして、不要になったアパレルを回収する取り組みをはじめ、プライベートブランド商品に付随するプラスチックの削減、バーコードタグ止めの再生素材への切り替え、店舗の資材や梱包資材の削減などにも取り組んでいます。

不要になったアパレル回収では、全店舗に回収ボックスを設置しています。2021年6月に全店舗で設置を開始して以来、累計で約40トン以上の回収を達成しています。最近では、ダウンジャケットの羽毛リサイクルにも取り組んでいます。羽毛は洗浄すると100年は使えるという素材です。「なごやハートステーションプロジェクト」などと連携し、ダウンジャケットや寝袋といったダウン製品を回収し、羽毛を洗浄後リサイクルダウンとして循環させていく取り組みを行っています。

包装資材の削減では、例えばゴルフクラブは傷がつかないように、何重にも包装がなされています。メーカー様ともコミュニケーションさせていただきながら、できるだけ無駄な包装資材を使わないよう、ご協力いただいております。

3つ目の「環境保全に関する啓発活動」は、お客さまと当社の社員が一緒になって、地球環境について考えるきっかけをつくる活動です。例えば、4月22日の「アースデー」に合わせて、全店舗で清掃活動やプロギング(ジョギングとごみ拾いを合わせた活動)等の活動を実施しています。

Alpen DREAM PROJECTの1つ目の目標「店舗でのスポーツ振興活動の実施」では、スポーツ愛好家を増やすことがサステナビリティへの意識が高まるという想いから、各店舗でさまざまなイベントを開催しています。

例えば、サッカースパイクの講習会を開いたり、シューズを試し履きして走ってもらったり、商品を長く大切に使っていただけるようメンテナンスイベントを行ったりと、講習会から小さなイベントまで、多種多様です。各店舗で自ら企画していますので、各店舗の特徴に合わせた振興活動を実施しています。

すでに年8,000回以上の開催を達成。1万回を超えた年もあります。現在は毎年、8,000回以上の開催を持続していくことが目標です。

2つ目の目標「子どもたちに“本物”のスポーツの魅力に触れる機会の提供」では、当社が協賛するプロチームにご協力いただきながら、プロ選手を講師にしたスポーツ教室を開催したり、試合開始の選手が入場する際のエスコートキッズを募集したり、甲子園のマウンドで投球体験をしてもらったり、実際にプロのスポーツ選手と触れ合うことで、子どもたちに憧れや輝きなどスポーツの“本物”の魅力を感じてもらいたいと思っています。その結果、スポーツが好きになり、スポーツをする子どもたちが増えることを期待しています。

現在、子どもたちの参加人数は累計6,000人以上に達しています。2026年には、1万人以上の目標を達成する予定です。

社員からお客さまへ広げるサステナビリティの輪

2020年にサステイナビリティ推進プロジェクトがスタートして以来、当社社員のサステナビリティへの意識や関心も少しずつではありますが、深まりつつあります。正直、プロジェクト当初は、私自身も含めてサステナビリティへの関心が高いとは言えなかったと思います。プロジェクトのスタート以来、毎年、社員を対象としたサステナビリティに関する意識調査を実施。知識編と行動編に関するアンケート調査をしてきました。ここ1、2年で微量ではありますが、知識面、行動面の意識が高まってきています。

私たちスポーツ・サステイナビリティ推進室でも、社員のサステナビリティへの意識・関心を高めるためのさまざまな施策に取り組んできました。例えば、各部署にサステナビリティ目標の設定をしてもらっているのもその一つです。

また、サステナビリティ推進隊を設け、各部署からメンバーを集い、サステナビリティに関わる施策の企画提案をしてもらっています。推進室だけでは限界があると同時に、各部署のメンバーに関わってもらうことで、より幅広い観点からのアプローチができます。メンバー一人一人にとっても具体的な施策を考えることで、意識向上にもつながります。

プロジェクトの発足以来、サステナビリティの取り組みに関わり、私自身も、サステナビリティへの取り組みに関わるなかで関心が深まりました。もともと、登山やキャンプなどのアウトドアに親しんでいたこともあり、自然に対する気候変動の影響を実感していました。

例えば、暖冬で雪が少なく雪山の景色を楽しめる期間が短かったり、その影響で個体数を減らしている動物がいたり、残暑の影響で紅葉の色づきが悪い年があったりといった自然環境の変化を肌で感じる中で、よりサステナビリティへの想いを強くしていきました。

林も含め、私たちアルペングループ社員一人一人がサステナビリティへの意識・関心を高め、さまざまな取り組みをすることで、お客さまにもサステナブルな輪が広がっていくと思っています。これからも、スポーツを通してさらに持続可能な社会の実現に貢献していきたいと思っています。

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今回は、アルペングループさまのサステナビリティへの取り組みをご紹介させていただきました。

次回からも引き続き、パートナーさまのサステナビリティへの取り組みをご紹介し、「サステナブルの輪」を広げていきたいと思います。

次回の配信もお楽しみに。

編集・著作:ヤマト運輸株式会社


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