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【コイツの父ちゃん、焼き鳥屋〜!】

前回の「お店の子の悲哀」に続いて、今回もお店の子にエールを送るエピソードを一つ。

昔、私が地元山梨の韮崎(にらさき)小学校で授業を頼まれ『頑張れ商店街』のテーマで話した時、子供たちに問いかけてみた。


🎤「この中にお店の子はいるけ〜?」(甲州弁)

シーン……。(誰もいないのかな?)

子供「👉🏻コイツんち、焼き鳥屋〜(^O^)/

一人の生徒が指を差して、モゾモゾしている男の子のことをなじった。(仮に原田君としよう)

🎤「君の家は焼き鳥屋さんか?」
その子は恥ずかしそうに「ウン」と頷いた。

🎤「そうか、君は『焼き鳥はらだ』の息子かぁ、お父さん元気か?」

「ウン(^^;」

子供「だから原田は店の子だ!」(なんかナメてるガキ)

🎤「そう言う君のお父さんは何してるの?」

✔︎「俺んちは銀行、コイツの父ちゃんは社長、こっちは市役所」(黙れ!ク◯ガキ💢)

原田君は何も言い返せず、ただもじもじしているだけだった。先生も話には口を挟まない。


※ 実はこの原田のオヤジ、ヤ◯ザの世界から足を洗い、改心した後に焼き鳥屋を営んでいた。見た目もすこぶる怖い。私は特段親しい仲ではないが、同じ商店街でもあることから、その存在だけは知っていた。

💡私はスイッチが入った💡

🎤「みんな聞いてくれ!原田君ちの焼き鳥は美味しくて評判なんだ。原田君、君のお父さんの焼き鳥は『この町の宝』なんだ!胸を張って良いんだよo(^▽^)o」

✔︎「焼き鳥食いてぇ〜、原田はいいなぁ、毎日食えて!」(食わんて!)

⭐️それを聞いた原田君、恥ずかしそうに笑って少しだけ顔がドヤっていた (笑)

授業はそのまま終了した。


その日の夕方、私の携帯に知らない番号から着信があった。

男 「小林さん?スーパーやまとの小林さんけ?」

私 「そうですけど、どちら様ですか?」

男 「原田だけど、焼き鳥屋の。今日あんた学校でウチの息子になんか言ったのかい?」

私 「(@_@) (ヤバっ💦さっきのことで怒らせちゃったのか?) いいえ、原田さんの焼き鳥を褒めただけです(^^;

しばらくの沈黙の後、原田さんは言った。

「今日、息子が飛んで帰ってきて、スーパーやまとのおっちゃんが、ウチの焼き鳥のことをみんなの前で褒めてくれた!と喜んでたんだ。知っての通り息子にも肩身の狭い思いをさせてきたから俺も嬉しくてさ…💧お礼が言いたかったんだ。焼き鳥屋なんか威張れたもんじゃないし」心なしか声が震えていた…。

私 「とんでもないです。本当のことを言っただけです。またお店に寄らせてもらいます!」
ふぅ(^^;


しかし実はその『焼き鳥原田』の焼き鳥は、あんまり美味しくないのだ(^^; 
タレは濃いし塩気も強い💦

だがこの際そんなことはどうでもいいのだ。
親の商売が恥ずかしいなどと思えば、息子はその商売を継ぐことはない。

私も商人、そんな嘘ならいくらでもついてやる!
お店の子はいつも元気で、みんなの人気者であるべきだ。

頑張れ!お店の子(^O^)/


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