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【定時制高校での出来事】

教育委員長時代からいろんな学校から授業を頼まれたが、会社が倒産してから「取り扱い注意」となった私に授業の依頼は全く来なくなった。

「逆境を乗り越える」がテーマなら、当事者に聞くのが一番だと思うが、教育委員会はそんなギャンブルはしない。

久しぶりに学校から授業の依頼が届いた。
勤労学生が学ぶいわゆる「定時制高校」だ。
ここも立派な県立高校である。担当の先生が言う「社長さんが教育委員長の時は、畏れ多くてお願い出来ませんでしたが、今なら大丈夫かと思って(^^ゞ」

確かにお天道さまは沈んだ後だし、私の立ち位置も大分下がったことだろう。いずれにしても倒産社長を呼ぶことは「英断」である。


授業は夜7時から、生徒もイメージとは違いみんな普通の高校生。

ヤンキーもいない。実際には県立高校に入れなかった子の受け皿という側面もある。但し、仕事を終えてから学校に来るためみんな疲れた顔をしている。普段なら寝てしまっても先生は注意せず、そのまま寝かしてあげると。

「みんな大人しいというか、夢や希望が持てず諦めてるんです…」
先生がそっと語る。だから私に失礼があるかも知れないと。
大丈夫だ!そもそも私の存在自体が失礼なんだから(^^)/

以前学校のそばにもスーパーやまとがあったので、生徒も私を指刺し「あ〜、あの潰れたスーパーの社長?」と驚いた表情だった。
(その間、教室の後ろには校長・教頭・教育委員会関係者がビッシリ整列している→俺はまだエラいのか?or 話のタネに見たかっただけか?)

いつものように持参したお菓子を全員に配り、自分の恥ずかしい経験や辛かった出来事を話した。お菓子のせいもあって全員が私の話に頷き、特に大笑いしながら授業を終えた。


帰り際、一人の女の子から走り書きのメモを渡された。

「私、辛いことばっかでいつも死にたいって思ってたけど、社長さんの話を聞いてもう少しだけ頑張ってみようと思った。だから社長さんも頑張って!」(原文まま)

オッサンの身の上話も役に立ったか、それとも気遣った生徒が私にエールを送ったのか…。

死んじゃダメだ!世の中にはまだまだ食べたこともない美味しいものが沢山あるんだからo(^▽^)o

こういう所にも光を当てて欲しいと願いました🙏🏻


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