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【盗人(ぬすっと)の申告額は、いいとこ1〜2割!】

今さら恥を晒すようだが、長年会社を経営していると、社員が不正を働き、多額の金銭を抜かれる(盗まれる)被害に遭うことがある。

それも「現金商売」で、「仕入れ伝票」を手書きで訂正できてしまうような杜撰(ずさん)なスーパーマーケットならその危険は高い。

(そんな管理体制だからお前の会社が潰れるんだ!というご指摘は今回のテーマではありませんw)


👤今は無き我が社の黒歴史だが、私の社長時代に何回か社員の『横領事件』があった。一番大きなものは、信頼していた幹部社員(取締役)が犯した「架空仕入れ」による業者からのキックバックと「ビール券・お米券」を大量に仕入れて「金券ショップ」で現金化する、というある種古典的な犯行の手口だった。

詳細は省くが、以前から「米や酒類部門」の利益が低く、不審に思って調べた結果発覚した事件だった。人を疑うのだから、時間をかけて慎重に(半年以上)犯人を泳がせて、完璧に証拠を固めた上で、いよいよ本人を問い詰めた。

彼(当時59才)は、私が調べ上げた資料の山を前に、返す言葉もなくあっさり犯行を認めた。「魔が差しました。お金は返しますから許してください(泣)」

私「会社の調査で、お前の横領した金の合計は分かっている。明日まで一日やるから自分が盗んだ合計金額を調べて言え!正直に話せば(弁償させて解雇はするが)被害届を出すのは考えてやってもいい」


(そして翌日…)
私「で、いくら盗んだんだ?」

犯人「合計で400万円弱です…」

☝️実はコチラで掴んでいた2年以上に及ぶ被害額は、分かっただけでも3,000万円超だった(@_@)

私は呆れて「調べた金額と違い過ぎる💢このまま警察に被害届を出す‼️」と言うと彼は、

👤「もう一日ください、しっかり調べてきますから🙏🏻」と言って社長室を出ようとした。このまま逃走されても困るので、共犯者である取引先を呼び付け「よく話し合って明日来い!」と一緒に帰した。

そして翌日彼らが再度訪れて、自己申告した横領額、今度は少し上がって「1,000万円」とのことだった。

ナメるんじゃない💢
最終的には親族を含め3,000万円を回収して、本人は懲戒解雇、手を貸した取引先は即取引停止。犯行を認める書面を取り交わした上で、被害届の提出には至らなかった。

盗人は弁が立つ。盗んだ金など一円単位で記録に残してある!疑われたら自己保身のためにポンポン嘘をつくし、嘘泣きなんかお手のものだ。

【結論】 盗人(ぬすっと)の申告額はいいとこ1〜2割!

決して信じてはいけない!



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