相撲取る野見宿禰の埴輪に垂仁天皇歓喜
やまとみずほの国に生まれて 第ニ十九話
第二十八話「狭穂姫忘れ形見のため垂仁天皇出雲大社建立」は正鵠を射る。鵠川は用水路にしか見えない小川だ。大型水鳥の生息環境にはそぐわない。鵠は白鳥の古語だが、白鳥がいたから鵠ではない。鵠には的の中心の意味。第十二話「倭面土は伊面津(橘港)金印隠しました」の正宮は鵠にあった。鵠は橘湾の最奥に位置する天然の良港であり、海人族の首都にふさわしい。
真相は当麻蹴速が言うことを聞かないから、野見宿禰に討たせたのだろう。しかし、垂仁天皇纒向珠城