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冷え性(冷え症)のときの養生法

慢性的に手足が冷たい。あるいは極度の寒がりである。このような人は冷え性であると言えます。「冷え性」とは検査などで異常が認められないにも関わらず身体が冷えたり、寒氣を感じたりすることです。そして「冷え症」とは、検査などで異常があり適切な治療が必要な症状を言います。

冷え性(症)とは?

冷え性(症)とは、血行障害です。昔から「冷えは万病のもと」と言われています。体の血液循環が滞ることで、手足などに冷えを感じるようになります。

冷え性(症)には種類があります。

① 足のみ冷える
② 手のみ冷える
③ 手足が冷える
④ 体幹が冷える(内臓が冷える)
⑤ 下半身が冷える
⑥ 上半身が冷える
⑦ 全身が冷える

東洋医学の視点から言いますと「冷え性(症)を分類すること」自体は、あまり意味のないことです。東洋医学では基本的に体の状態を視ます。病名を追うことはしません。ポイントは、「どの部位が冷えるのか」と言うことです。症状には必ず意味があります。

冷え性の養生法

冷え性という症状に有効な経穴を紹介します。

① 湧泉(ゆうせん)
湧泉は冷え性の改善でよく使います。わかりやすい経穴です。

湧泉


② 合谷(ごうこく)
「手が冷える」という人は、合谷にお灸するといいでしょう。この経穴は万能ツボと言われています。いろいろな症状に応用できるツボです。

合谷


その他にも冷え性を改善する方法は、いろいろあります。

  • 日光浴 散歩をして、日光浴をしましょう。適度な運動は冷え性の改善にもなります。

  • 温泉・足湯・サウナ 温泉やサウナは、すごくいいです。発汗することは、体内の毒素を外に出すことです。解毒の促進は、冷え性の改善につながります。

冷え性と食事

冷え性の改善を考えるとき、避けては通れないお話です。日頃の不摂生は、冷え性の原因となります。その中でも、氣をつけなければいけないのは「砂糖」です。人工甘味料では、アスパルテームは有名ですし、異性化糖(ブドウ糖果糖液糖、果糖ブドウ糖液糖など)は体にとって良い栄養となるものではありません。

冷え性を改善するには「砂糖をやめる」。まず、ここから始めることです。

おかし、カップラーメン、たばこ、酒。このようなものを不摂生していては冷え性の改善はされません。体温を産生するのは血流です。血流を産生するのは全身運動ですし、血液の状態をつくるのは日々の食事です。

冷え性の改善するには「食事の見直し」も必要です。

まとめ

冷え性になる要因は、一つではありません。’症状’を改善するときコツは「陰(つまり問題点)を小さくしていくこと」です。「これって、自分の体にとって良くないよね」って言う直感は大切にしてください。冷え性の改善にお灸などを上手に活用しましょう。


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