(37) 「自分を信じる」とは「無意識のプレー(自分の身体や感覚)を信じること」 ではないかと思う🏀 (豊玉戦の流川)

スポーツ選手であれば、試合中、
「身体が勝手に動いた」という経験を持っている人も
多いのではないかと思います。

シュートにせよ、パスにせよ、ドリブルにせよ、
(カッティングにせよ、リバウンドにせよ、)

普通は自分が「このようなプレーをしよう」と思って、
「意識的に」「今の状況を考えて(判断して)」
身体を動かすことが多いと思われますが、

ときおり、自分が考えるより早く(考える間も無く)
身体が勝手に動く
ことがあります(無意識のプレー)
(しかもそれが、状況に適した好プレーだったりすることも多い。)

このような無意識の好プレー
意識して(自分で今やろうと思って)
発動できるプレーではないため、

「今のはマグレじゃなかろうか?」とか、
「もう一回やれと言われてもできそうにないな」とか、

自分がやったことなのに、自分がやった気がしないという、
自分のプレーに対する、若干の疑いがもたげてくることもあります。

「自信のないプレーヤー」とは、
「無意識の好プレー」をマグレだと思ってしまう
(自分の実力だと思えない)プレーヤーのことだと思います。
(「自分の無意識の身体の動きを信用していない」とも言えます。)

反対に、
「自信のあるプレーヤー」とは、
   自分の身体が勝手に動いて、素晴らしいプレーができたときも、
「それは自分の実力によるものだ」と信じられる選手のことだと思います。

 (信仰心の強い選手であれば、自分ではなく、「神様のおかげで」
  こんなすばらしいプレーができたのだ、と思うかもしれません。

  宗教系の学校はスポーツが強いという話も聞いたことがありますが、
  無意識の好プレーに対する信頼(神様への信頼)が
  土台にあるのかもしれません。)

  「ファンの応援のおかげで」素晴らしいプレーができたと思うことも、
   ある意味同じ構図だと思います。

「身体が勝手に動いて」すばらしいプレーができたのは?

 ・自分の実力によるものだ:自信の強いプレーヤー (自分を味方につける)
 ・神様のおかげだ    :信仰心の強いプレーヤー(神様を味方につける)
 ・ファンの応援のおかげだ:利他心の強いプレーヤー(ファンを味方につける)
  

日本人は謙遜しがちですし、
一神教のような神様への信仰も持ちにくいと思うので、
「ファンのおかげ精神」が合っているかもしれません。





米代表としても大活躍の、オースティン・リーブス(196cm、89kg)

オクラホマ大学で指導したロン・クルーガーは「自信に満ちている」と評した。『ESPN』でリーブスの試合を多く担当してきた大学バスケのアナリストであるフラン・フリシラも「自信」と述べている。

2019-2020シーズン最終戦でリーブスに41得点を許したテキサス・クリスチャン大学のコーチを務めるジェイミー・ディクソンも、「彼はとても自信たっぷりの子なんだ」と話した。・・・

フリシラは「オースティンで本当に目立つのは、みんなが思っている以上に自分は優れていると分かっていることだと思う」と話した。

https://www.sportingnews.com/jp/nba/news/austin-reaves-team-usa-not-so-secret-weapon-fiba-world-cup/8af05516c4f421769a272c46





心臓の拍動がそうであるように、
自分の身体だからといって、
自分の意思(大脳)で、
身体の動きを隅々までコントロールできるというわけではありません。

「頭(意識)」よりも「身体(無意識)」の方が賢い場合も多いので、
 身体にまかせて(身体を信じて)プレーすることは、非常に大事です。
 (その傾向が非常に強い選手を「感覚派の選手」と言います。)






「無意識の好プレー」に自信を持つには?

「経験」:理由はわからずとも、これまでも同じようなプレーをしてきたのだから
     今回もできるはずという自信

「理屈」:無意識にしていたプレーを「意識的に」理解することで得られる自信。

     感覚派の選手は「経験(体験)」による自信をもっていますが、
     理屈も兼ね備えれば、より強固な自信をもつことができます。















スラムダンク 第24巻(豊玉のエース南に、片目をつぶされた流川)

清田:遠近感はっ!?
流川:体が覚えてらっ  (ミドルシュートを決める)

宮城:どーすんだ
   キョリ感なくて・・・・・・・

流川;いつものフリースローを
   体が覚えてるはずだ・・・・・・

   体の感覚を・・・
   信じろ



















追記:NHK新書を2週間で書く羽目になった、浜崎洋介氏(文芸批評家)


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