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髭団ガチ勢のCDショップ店員による推し事を振り返る~髭男の聖地ができるまで

ココロノート Vol.10
みなさんこんにちは。ナカニシです。
当社山野楽器ミウィ橋本店が7/25(日)をもって閉店されることが発表されました。現在はNiziUやアンジュルムをはじめとしたハロプロ推しで大変盛り上がっています。ほかにもPianoman LENさんのインストアライブではお馴染みの場所として親しまれていました。


かつてはOfficial髭男dismの応援店として「髭男の聖地」と呼ばれていたこともあるんですよ。
今日はちょっとそんな「聖地」と呼ばれた経緯を振り返りつつ、感じたことを綴ってみようと思います。

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実はわたくし、昨年までミウィ橋本店に4年ほど副店長~店長として勤務いたしまして、その際にOfficial髭男dism応援店として、彼らの音楽をこの手で広めたい。そんな思いをもってリニューアルオープンを機に展開を始めたわけですが、ちょうど「MAN IN THE MIRROR」が出るころ、まだ下積み時代だったヒゲダンメンバーに「お店に(展開を見に)来てくださいよー」なんて直談判して訪店を2度ほどしてもらったことがありました。これについては自己紹介にも書いたのでそちらをご覧いただくとして、「髭男の聖地なんて大それたことを」と思う方もおられるかもしれませんが、「髭男 ミウィ」「髭男 山野楽器」などで検索すると、めちゃめちゃたくさんの投稿が出てくると思います。ちょっと引くぐらいに笑。ですが「ああそういうことね。」と少しはご理解もいただけるかと思います。
メンバーのギターヒーロー大輔さんからは「髭団ガチ勢」なんて有難いリプライを頂戴したりしましたが、CDショップ大賞のコンセプトでもある「行かなきゃ 会えない 音がある。」をまさに地で行く感じで、本当にまだまだこれからというバンドをひとつピックアップして、しっかり国民的人気に押しあがるまで応援しつづけるぞー!という気持ちでリリースなどがあるたびに、推してきました。(スタッフにはまたかよ…という感じだったとは思いますが笑)

※そういえば、よく似顔絵POPを書いていたのですが、やたらさとっちゃんだけがいなくなることが多かったです笑。どこに旅立っていたのやら笑。

店舗でCDをかけていると「今かかっている音楽は誰ですか?」といってお問い合せを受けてそのままご購入いただくことが非常に多かったです。(ちなみに最近だと藤井 風さんも聴かれることが非常に多かったです。)

ただCDショップの店員は嬉しいことも多いですが、我慢をしなくてはならないことも非常に多いんです。
例えば、大事な情報をだまっていなくてはならなかったり(これ、よくならちゃんがやっちゃうやつですね笑。言いたくなる抑えられない気持ち、すごいわかりますが我慢して~笑)
大事なメジャー発表の際のフリーライブに行けなかったり(店舗での準備がありますからね。嬉し泣きをしながら品出ししました。)

あと、他法人さんのインストアライブとか行けなかったり笑(なんであいつがあそこにいるんだと関係者にみつかったらさすがに引かれるなと笑)
そんなこともありますが、やはり嬉しいのはやっぱりファンの方と直接ここが良いという会話ができたことですかね!

「Stand By You」で初めてMステの大型音楽番組に出た次の日とか反響が大きくありました。

この時、特にテレビに出た影響もあってか「ヒゲダンだー」と普通に口にされている方が増えた気がしました。
ヒゲダン応援店としてずっと気合いれて展開を行っていましたので、ヒゲダン応援ノートなども作成したりしてメンバーとファンのみなさんを繋げる「場所」として、ターミナルになれたら嬉しいな、そんな気持ちで日々布教活動を続けておりました。
徐々にファンも増え、お子様が店内でかかっていた「バッドフォーミー」に合わせてダンスしていたり笑、時には「ヒゲダン知ってますか?」と逆質問されて、知るもなにもうち、応援店なんですーー!ぜひノート書いていってくださいーーっっっ!と鼻息荒くそのままヒゲダントークで花が咲いたり…笑
知るもなにもなんて失礼な言い方はもちろんしていませんが笑、そういう風に聞かれることがあるなんて、なんとも不思議な感じでした!

相模原という場所ではありましたが、九州や地元島根からわざわざ応援ノートを書きに来てくださったりとみなさん遠方から足を運んでくださりました。それはきちんとメンバーにも届いたので、本当に嬉しい思いでした。

こちらは「Pretender」発売ごろの応援ノートをお渡ししたときのものです。みんなの思いが届いて本当によかったです。
「Pretender」…言わずもがなここから知名度がぐんぐんあがってきました。

↑ポニーキャニオンのご担当者様、10周年に向けてどうでしょうか。笑(ここでいうな)


1stアルバム『Traveler』が出るころにはすっかり周りもミスチルというようにヒゲダンと人々が口にし、山野楽器スタッフにもかなりのファンが増えたので聖地というのは逆におこがましいぐらい、みなさんアツイ展開が各店でされるようになりました。
その結果は『CDショップ大賞・大賞<赤>』の受賞が物語っています。

実はわたくし、そのCDショップ大賞の実行委員長もさせていただいているのですが(この人何者なの?という疑問はとりあえず置いといて)、大賞を取ったときは、私自身「うそでしょ?」と言ってしまいました。
誠に申し訳ございません。笑。
信じられませんでしたが、圧倒的支持で、まごうことなき大賞<赤>でございました。
実行委員長が好きだからでしょ~?とかそんなの全然関係ありません。万が一、私の一存で大賞を取ろうものなら、ほかの法人様にぶっ飛ばされます笑。
全法人さん満場一致で、大賞を受賞されました。
こんなに店員さんに支持されてるんだーって思いました。(ガチでやっているので、毎回蓋を開けるまでは何がとるのかわからないので、そのあたりも今後ご注目を)

実は昔、ヒゲダンに会ったとき、「実行委員をやっているので次は本選でお会いしましょう!」なんて言ってから数年後…本当に大賞取るとは恐るべし。
授賞式で再会できるかな?とちょっとだけ期待しましたが、残念ながら授賞式当日は、待望のアリーナツアーが始まる直前の大事な局面。しかもコロナ禍もあり、残念ながら授賞式で会うことも私自身、授賞式に出ることはできませんでした。

▼受賞時のインタビュー記事はこちらからご覧いただけます。


そうこうしているうちに、わたくしもやりきった感がある中、次の場所へお声がかかり、昨年の夏の『HELLO EP』リリースの展開を最後に実はひっそり異動しました。

その後は、ヒゲダンファンのスタッフもいることだし展開を楽しみにしていました。

「Pretender」の歌詞で好きな部分があります。

飛行機の窓から見下ろした知らない街の夜景みたいだ
-Pretenderより引用

なんとなくそんな風にも見えました。
いつもがんばってくれていたスタッフがNiziUを推していたり、わたくしと入れ替わりで入ったスタッフは、ハロプロ(アンジュルム)が好きで全面的に推していて見ていて面白いです。熱量すごい笑。
スタッフが変わるとお店もどんどん変わっていて、お店も生きてる感じしました。

店舗からフリーペーパーをもらってきたというような投稿とかをみて、こうやってファンが足を運んでその店舗が聖地化していくのかな…と思いながらみていました。
「一度行ってみたかった」と思っていた人はチャンスがあればぜひ行ってもらいたいです。やっぱり写真でみるのと実際目で見るのでは違う。これはライブとかでも同じですね。

…と、そんな歴史がありましたが、ヒゲダンの聖地があったことすら知らない方が多いということは、それだけのファンが増えたということです。

他法人さんの話にはなりますが、じょいふるミュージック厚木さんの「いきものがかり」激推し店舗、新星堂さんでは「愛子堂」というaiko激推し店舗、タワーレコード汐留さん「えびたわ」が有名なA.B.C-Zの激推し店など、どこの法人さんでもそういうコアなファンには有名な店舗が存在していました。
CDショップ大賞の方も企画に携わっているので、いろんな法人の方と話すことが多いのですが、どこもみなさんアツイ思いをもった店舗が残念ながらさまざまなご事情により閉店されたという話を聞くと、なんとなくお互い寂しさを感じます。

実はかくいうわたくしも「愛子堂」のような店舗が山野楽器にあってもいいのになと思っていて、ちょうど店舗に着任したため「よっしゃ、それじゃいっちょヒゲダンをしっかりやってみよう!」となりここまでやれました。

ファンのみなさんには語り継いでいってもらえるようになれば嬉しいな~と思い、ここに書き記してみました。
惜しまれるような店舗が作れてよかったなと思います。
結局のところ、聖地ってなんなんだろう?と思う方もいらっしゃるかと思いますが、聖地ってファンとメンバーを繋ぐ場所であるかな、と私は思っています。
また一店員の自己満足で終わるのではなく、やはりお客様(ファン)の方あって「聖地」という呼び名は成り立つので、みなさんの行動力の賜物が「聖地」となったのだと思います。

というわけで、ヒゲダンに限らず、LENさんファンや、ジャニーズファンのみなさま、時に演歌ファンの方々。
いろんな方とお話しすることが、ほかの店舗より多いと感じる楽しい売り場でした。上に書いたようにひっそりと店舗を去ってしまったので、直接いつも足を運んでくださった方、ずっとTwitterを通じて気にかけてくださっていた方々にお礼を言う機会もなく、ずっとモヤモヤしていたのですが、このようなノートという場所を作ってもらったので、これを機に改めてお礼を言いたい!!!!…8月にずっとずっと言いたかったことを、こちらで失礼いたします。

在籍時には、多大なご支持をいただき誠にありがとうございました。
お礼申し上げます!ありがとうございました…!!


(やっと言えてスッキリ)

なお、店舗の営業は7/25(日)まで続きます。
ヒゲダンの話題はこちらが引き続き引き受けるとして笑、店舗ではいろんなスタッフの「好き❤❤」が全面に推し出されていてとても盛り上がっていますので、ぜひぜひ、店舗に足を運んでみてくださいね。

▼ミウィ橋本店の営業時間は下記ショップガイドからご確認ください。
※隠れヒゲダンを探せ

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ということで、過去を振り返ってみましたがいかがだったでしょうか。
こういう年数を重ね「ヒゲダンの聖地」と呼ばれるまでに至りました。

ヒゲダンファンの方でよく「古参になりたかった」というのをみます。
大丈夫です。安心してください。ミウィ橋本店の存在を知っている時点ですでに古参です!!!
ですが、そういう古参になりたかった方をいち早く沼に引きずり込みたいので、ショップからの発信はぜひ受信くださいっ!

わたくしも約4年周期で変わっているので、いつまでいるかはわかりませんが(;^ω^)、オンラインショップから随時発信できれば良いなと思っていますので、古参になりたかった~という人が一人でも減りますように。
形を変えて、どこか人間味のある紹介や話題をこれからも提供できればと思います。引き続き山野楽器オンラインショップならびに各店舗からの発信チェックのほど、何卒よろしくお願いいたします👐(色々なスタッフがいて、楽器の情報なども発信していますので、トランペットとか始めたい、ギターやりたい!という方、ぜひチェックです)


最後に。(まだ書くの)
7/10に有観客ライブ初日を収録した配信ライブを控えているOfficial髭男dism。
私を含め、当社からも有観客ライブにスタッフが何人かいきましたが(自分でちゃんとチケットを取って)、はじめてのヒゲダンライブをアリーナでみたというスタッフからは「まるでアトラクションみたいだった!!!」と言ってました。「あと、ならちゃんがかっこよかった…」とまんまと射抜かれてましたよ(ギャップ王)

こうしてようやく日常でもライブのお話ができるようになってきたことが本当に嬉しく思います。
ネタバレなしで書きますが、配信が終わったあとは、ぜひセトリ順にプレイリストを作ることを推奨します。すごく耳が癒されてグッときますよ。

そして、まだCDをもっていないという方、パッケージやジャケットにもその頃の作り手の思いが詰まっています。
8/18発売のメジャー2ndアルバム『Editorial』を聴く前に、おさらいしておくとさらに聴こえ方が変わるかもしれないですよ。
『What's Going On?』の仮タイトルであったという噂の『Editorial』。
ジャケ写もどことなく『What's Going On?』のにおいを感じました。
ジャケ写にある記事部分をよくみると「決定時期見直しを」とか書いてあって、ちょっと今のご時世を予言しているようにも見えて、ときどきヒゲダンってタイムリーパー?と思うことがあります笑。
(この裏ジャケットに書いてある黒い犬の話が長年ずっと気になっています)そういうのをまじまじと眺めるのも面白いですよ。ぜひお試しください✋

▼8/18発売 2ndアルバム『Editorial』
山野楽器オリジナル特典「アナザージャケット」付き
はこちらから

店舗経験が長いので、新しいことをやるのは気合いがいります。頑張って作りました。笑。
スキルアップの先にいつも彼らがいます。

これからもヒゲダンを最前線で応援していきますよーーー!
(noteの片隅で愛を叫ぶスタイル継続中)

noteは、各店のスタッフが更新しています。
いろんな話題があっておもしろいので、よかったらチャンネル登録をお願いします…違いました。
マガジン登録してお気に入りの記事みつけてくださいね。
今後はヒゲダンだけでなく、他にも素晴らしい作品などピン!ときた際は、いち早くみなさんに共有していきます~!

長々ご覧いただきありがとうございました!

(仲西)

※掲載商品には店舗・オンラインショップに在庫がないものが含まれます。