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ご飯にもパンにも合う「鹿肉のリエット」

リエットは、パンに塗るお肉のペーストです。元はフランスの保存食で、豚肉を脂身と一緒に煮崩して作るのですが、牛肉で作ったり、魚のバージョンもあったり、いろいろなアレンジがあります。私も昔はよく鹿肉で作っていまして、久しぶりに作りたくなったのでやってみました。できてから一日寝かせるので、お時間のある時に保存食感覚でお作りください。

【材料】
・鹿肉 500g
・タマネギ 250g(肉の重さの半分)
・オリーブオイル(または米油) 大さじ3
・おいしいオリーブオイル(または米油) 1/2カップ
・白ワイン(または日本酒) 1/2カップ
・水 適量
・塩 7g(肉の重さの1.5%)
・黒コショウ(挽いたもの) 適量
・ローリエ 1枚
・タイム 2~3本(なくてもOK)

今回はオリーブオイルと白ワインで作りましたが、米油と日本酒で作ってもとてもおいしくできます。鹿肉は、山肉デリのお肉ならモモの「シンタマ」や「外側」がよいです。お手元にカタ肉がもしあれば、それでもいいと思います。今回はシンタマという、モモの前の部分の肉を使いました。

野生のお肉は年齢により大きさが様々ですので、分量は肉の大きさに合わせて調整してください。

  • 鹿肉は繊維に直角に1cm幅に切り、分量の塩を揉み込んでおく。

  • タマネギは縦二つに割り、繊維に直角に粗くスライス。

お肉の塩は解凍する前にに袋を開けて分量の塩を入れておくと、二日くらい予定が狂っても大丈夫。

煮込み用の蓋つき鍋に油大さじ3を入れて熱し、肉を焼きます。

水気が出てぶくぶくと泡が立ちますが、このとき肉を触らずに、水分がとぶのを待ちます。

こうなったらお肉を返しましょう。表面だけ焼くのではなく、しっかり火を通します。

鹿肉が焼けたら、タマネギを投入。鍋にこびりついた肉汁をぬぐい取るようにしながら炒めます。

しんなりしたら白ワインを投入。

いったん水気がしっかりとぶまで煮詰めます。

お肉が十分かぶる量の水を注ぎ、沸騰直前に浮いてくるアクをとります。

アクをとったらローリエと、お好みでタイムを入れて、フタをしてお肉がホロホロになるまで弱火で炊きます。お肉の質や火加減などによりますが、今回は二時間煮込みました。圧力鍋をお持ちでしたら使っていただいてOKです。

お肉がホロホロ崩れるくらいになったら、フタをあけて火を強め、かき混ぜながら水分をとばしていきます。このとき、お肉を炒りつけるくらいまでしっかりと水分を飛ばしてください。でないとぼんやりした味になります。

鹿肉をよくほぐして、おいしいオリーブオイルで和えてペーストにします。このオイルはそのまま食べるので、できればいいものを使いましょう。最後に黒コショウで味にアクセントをつけます。出来たてよりも翌日がぐっとおいしくなるので、冷蔵庫で一晩寝かせてください。

ほぐすところからは、大きめのジップ袋に入れて外から揉んでまぜると簡単です。このまま平たくして冷凍すると、使いたい時に使いたい分だけ割って使えます。

今日はフランスパンに塗りましたが、ご飯のおともにするのもおすすめですね。ワインを飲む習慣のない方はぜひ日本酒でもお試しください。

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