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台湾研修レポート【里親教育編~実際に訪問して~】

みなさんこんにちは!人間福祉学部福祉コミュニティ学科2年の菅谷美歩です。今回は、台湾の里親教育や台湾のご家庭でごちそうになった料理についてご紹介していきます。

以前、山梨県立大学に留学に来ていた方のご実家に訪問してきました!
ご実家は、小さいお子さん2人を養育する里親家庭ということで、台湾の里親制度についてお話を伺ってきました。


電車とバスを利用して、ご実家へ向かいました。

電車について、驚いたルールがありました。
台湾では非常にポピュラーである交通手段である地下鉄(MRT)では、一切の飲食が禁じられています。飲み物はもちろん、ガムや飴でさえダメです。罰金は最高で7,500元=37,500円なので、駅構内・車内にごみはあまり落ちておらず、日本と同じくらいきれいでした。

地下鉄の中に、福祉を感じられるようなイラストがあったのでご紹介したいと思います!

中国語で、「愛心無窮、空間有限」と書いてあります。日本語に訳すと「愛は無限ですが、空間には限りがあります」という意味になります!

イラストを見ると、左から、松葉杖をつき足に障害がある方、妊婦さん、視覚障害の方、小さな子ども、ベビーカーを押す方が描かれているのが分かります。
日本に、優先席があるように台湾との共通点を実感しました。台湾では、イラストがついているので、海外の人でも分かりやすく表現されている所が魅力的でした!!


次にご紹介するのは、ごちそうになった料理についてです!
小籠包、大根餅、野菜炒め、台湾のフルーツはどれも美味しかったです。
タピオカや小籠包はご存知の方も多いかと思いますが、左下の黒いものは一体何なのかをご紹介したいと思います!!

実は、左下の黒いものは、豚の血を固めたものなのです!豚の血を食べる習慣がない私たち日本人は、台湾で食べられている「豬血」のようなものを見ると、「なぜ血を食べるのだろう」と不思議でなりません。でも、実は、豚の血は、ビタミンB2、C、タンパク質、鉄分、リン脂質、カルシウム等の栄養素を豊富に含む、体によい食べ物なのです!!
食感は、プリンのようにぷるぷるしていて、豚の血を食べているとは全く思えませんでした。酸辣湯にも実は含まれていることが多く、みなさんも台湾で食事する際には、もしかしたら食べる機会があるかもしれないです!


特に、思い出に残っているのはご実家で作られたお酒です!!

お母さんが作ってくれた紹興酒を先生方や学生を含め、ごちそうになりました。お母さんの作る料理と一緒に飲む紹興酒は本当に美味しかったです!

次に、実際に聞いた台湾の里親教育についてご紹介したいと思います!
実際に、質問したことをQ、里親家庭のお母さんに答えていただいたことをAとして報告させて頂きます!

Q.月にどれくらい給付されるのか
A.台湾の里親の基本給付は、地域によって基本給付額が決められている。
給付は、20000円✕1.8(障害がある場合2.2)
障害があれば、給付額が高い。
田舎の地域は、事件が少なく治安がいいので給付額は低くなる。
制服は支給されるが、私服は自分達で揃えなければならない。
→里親の給付で稼ぐことは難しい。
日本では、暖房等の諸経費等も支給される(台湾との違い)
 
Q.どうして里親になりたかったのか
A.自分の子どもと一緒に育てることが出来る。
(別の家庭では)自分の子どもが大きくなって、寂しくなった。

Q.里親になるためにはどんなことをするのか
A.事前に、30時間以上の授業を受ける。心理の授業や性・暴力を防ぐレッスンもある。
子どもに危険がないように、机の角に気を付ける、細かいものが手の届かない場所におくようにする。

Q.里親の資格を持てる家庭はどのくらいの割合なのか
資格を取れるのは、おおよそ83%。

 里親家庭のお母さんのお話を聞く中で、普段学習している日本との里親教育の違いについて学ぶことが出来ました。日本で生活していても、実際の家庭の声を聞く機会は少ないので、貴重な経験になりました。特に、驚いたのは、里子とご家族との距離感の在り方です。留学生の方を含めたご兄弟は、小さい2人の子に対して、優しく接し、温かいものを強く感じました。ご飯を一緒に食べ、談笑する姿は、ご兄弟や小さい2人のお子さんの距離感の近さを肌で感じました。日本の里親教育は、台湾とどのように違うのか、実際に見たいと思うきっかけを与えてくれました。