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うつろう日乗ーもう一つのペヨトル工亡史

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今野裕一は、弟・今野真二に、母親と財産を合法的に占有されその全てに近づけなくなった。裁判所に成年後見人申請をおこなったが、今野真二の虚偽応答と、無視によって、申請は不成立になった… もっと読む
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記事一覧

⭕日々の泡沫 [うつろう日乗]1

いくつかのことが、重なって、身動きがとれなくなった。文字通り、身が動かない。頭も動かない…

山本直海
2年前
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⭕日々の泡沫 [うつろう日乗]2

いくつかのことが、重なって、身動きがとれなくなった。文字通り、身が動かない。頭も動かない…

山本直海
2年前
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⭕日々の泡沫 [うつろう日乗]3

ある日、何かが来る…そのことをずっと待っていた。 これまでもずっと待ち続け…訪れたら来た…

山本直海
2年前
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⭕日々の泡沫 [うつろう日乗]4

先はないのだが、未練も余りないのだが、『夜想』で自分の思う幻想を提示できる可能性があった…

山本直海
2年前
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⭕日々の泡沫 [うつろう日乗]5

自分の主宰していた雑誌に、追いつめられるとは思わなかった。『夜想』をやってきた姿勢、考え…

山本直海
2年前
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⭕日々の泡沫[うつろう日乗]6

本に読まれる。と、須賀敦子は書く。 須賀淳子は、子どもの頃から本が向こうから自分の中に入…

山本直海
2年前
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⭕日々の泡沫[うつろう日乗]7

たいていの作家は、ほぼ例外なしに、狂気や幻想を「本」によって体験する。体験した言葉は、作家の細胞の中で増殖し生命をもつことになる。書いたものを透かして読むと…作家自身が忘れていた記憶の水面下の柔らかな泥濘のような層から浮かび上がってくる。読者は、何度もそれに出会うことになる。 パリンプセプトあるいはパランプセプトと呼ばれている、文学の作用。元々の文字を消してその上に新たに文字を書いた羊皮紙から、見えなくなっていた文字が、科学的処理によって浮かび上がってくる──。 フローベー

⭕日々の泡沫[うつろう日乗]7−2

伝承では夢の方が門を通ってやって来るのに対し、ここでネルヴァルが描いているのは、自ら慄き…

山本直海
2年前
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⭕日々の泡沫[うつろう日乗]8

この師走の最中、まだ彷徨っている。書かれた文字の中を。彷徨は、まだなのかずっとなのか…。…

山本直海
2年前
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⭕日々の泡沫[うつろう日乗]9

紫紺の空に月が揚がっていた。 その月の夜に、いつものように自己紹介をしながら、感想を述べ…

山本直海
2年前
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