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女子校の教師を10年やっていた話から始めます。

やっていたんですよ。10年も。
2校で教えたんですが、合わせれば11年もやっていた計算になります。

最初の2年はストレスMAXで血を吐いているというか、常磐線の車内で明日のジョーみたいな感じで灰になったりもしてましたが、結論から言えば概ねとても楽しかったです。ちょっとだけ「あれ、いまモテてる? 廊下で生徒に待ち伏せされてる?」みたいに錯覚するようなこともありました(笑)

バレンタインは意地でも他の男性教師に負けたくなくてあの手この手を使いました。ちなみに女性の先生にはたいてい負けます。女の子が女の子にチョコあげるハードルのほうが圧倒的に低くて、こっちが20個くらいもらって浮かれていたら、となりの女性の先生の机に50個くらいあったなんてザラでした。うーん、現実はハードです。

30代の中盤は、週4日で女子高の先生をしながら連ドラの脚本を書いていました。あんなの、普通に、どう考えても無理があった。死ぬかと思いました。月~木の日中は学校、月~水の夜は打ち合わせ、木の夜から月の朝5時まで執筆。2時間寝てまた学校とかやってました。死んじゃうって。死ななくて良かった、自分頑張ったと定期的に褒めています。今でも。

でも先生っていう職業は、当然ながら世話焼きが多い。あと良い人が多い。いや、もちろん中にはどうだろうって人もいたけど、概ね良い人が多い。でも世の中、良い人ってたいてい損をするじゃないですか。だから無駄に仕事を増やして、無駄に残業してしまう。学校に一番早く来て、毎日部活やって、一番遅く帰る。そんな先生はたいてい【良い人】でした。

でも【良い人】は本当にこのままでいいのでしょうか。
【良い人】=人として素晴らしい、なのでしょうか。

このあたり、とても日本的な価値観だと思っています。いいサービスを、細かなケアを、低価格で実現する。痛みを伴うのは自分だけ。相手(生徒=お客様)にはただ尽くす。良い人でいようと思えば思うほど、善人でいたいと思えば思うほど、そう考えてしまう。

いい仕事をしているのだから、それに見合った対価を受け取るべきではないでしょうか。

社会もだんだんそういう風潮になってきているし、個人としても最近はできるだけこう思うようにしています。ただ我々は、どうしても身体に染み付いてしまっているんですね【良い人】が。だから少しでも自分を客観視するために「俺、頑張ったぞ。働いた分、最低〇〇円はもらうぞ」って思わないと苦しくなる。学生とか、若ければいいんですけどね。

そんなこともあり、【良い人】ってのをプロの職業にしちゃおうかなと思ったんですね。プロなんだから、搾取はしないけど少しはお金は取るよって感じで。

で、とっても長い前置きになりましたが、なんだかんだ教師生活の中で培ってきた「プロの良い人、空前絶後の世話焼き」というスキルを活かして、始めることにしました!

役者・声優のエージェントを、です。


というのも何年も続けてきた演技講師やらワークショップやらの人脈で、山本の作った役者・声優のコミュニティが300名を超えたからです。ここ数年、「あれ?俺、事務所のマネージャーかな?」って思うくらいオーディション、宣材、プロフィール用紙のレイアウト、志望動機などのアドバイスを無償でやってました。ただこれからはせめて仕事を紹介して仕事が決まって報酬を受け取る段階まで行ったならば、最低〇〇円はもらいますよー。と、そういう宣言になります。

おかげ様で企業やら広告代理店やら監督やらプロデューサーやらから「いい人いませんか?」って誘いがたくさん来るようになったので。自分が面識のある(WS等で演技力や人柄もだいたい把握している)300人から、希望者をパッと先方に提案できるようにしたいなと。

なのでこれを読んでいる声優さん、俳優さんで、山本と面識ある方、興味ありましたらまずはご連絡ください。もう少し詳細お話します(基本的にはフリーの方が対象かと思っていますが、事務所の許可が取れれば構いません)まだ面識ないという方は、一度WS等へ遊びに来てください。毎月2回、朗読WSと映像演技WSを開催していますので!(1回3500円と格安、場所は原宿です)

よろしくお願いします!!!






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