最近の記事

授業でオンラインホワイトボードを使う(ICT活用)

オンラインホワイトボードが最適なICTツールである理由 オンラインホワイトボードは、あらゆる教科におけるグループ学習の記録と共有を効果的に行うための最適なツールです。オンラインホワイトボードを授業で活用することで、以下の効果が最大化されます。 多角的な視点と協働学習の促進 深い理解と学びの共有 記録の活用:学びの振り返りと今後の学習への繋げ オンラインホワイトボードを活用することで、配付から記録、提出、自主学習までをワンストップで行える学びの場が提供できます。これに

    • 思考力を育成するために

      思考力を育成するのは難しい。これは、考えるという活動が抽象的だからかなと思う。そのため、指導者が思考力を育成するための具体的な手立てをイメージするのが難しく、この結果、「よく考えなさい」や「もっと考えなさい」といった曖昧な指示ばかりだされる教室も少なく無い。これじゃだめだと思う。 思考ツールは、この問題を解決するためのアプローチの1つだと思う。思考ツールは、考える活動を比較、分類などの具体的な技術に分解し、それを知識や技能として身につけさせるものだ。学習内容に応じた思考ツー

      • アプリの総合格闘技大会

        日常的に使用されるアプリケーションを競い合う総合格闘技大会のような形式で評価し、どのアプリが最も現場にマッチしているかを確認するという提案はどうだろう。これをすれば、各アプリの独自性を保ちつつ、最適な使用方法や適用範囲を理解することが可能になるのでは??? 現在の現場では、WEBアプリを含む未知のツールがたくさんあると感じています。何となくその存在は知っていても、忙しい日常に追われ、それらを使う機会や時間がないのが現実です。 ・Microsoft Whiteboard ・

        • ソクラテスと弟子の対話:21世紀を生き抜くための「読解力」とは?

          登場人物 ソクラテス:古代ギリシャの哲学者 テオドロス:ソクラテスの弟子 第一幕 ソクラテス: テオドロスよ、最近、日本の生徒の読解力が低下しているという話を聞いたのだが、君は何か知っているかい? テオドロス: はい、先生。近年、PISA調査など国際的な調査で、日本の生徒の読解力が他の国と比べて低いことが指摘されています。 ソクラテス: 興味深い話だな。では、読解力とはそもそも何なのだろうか? テオドロス: 読解力とは、単に文字を読む能力ではなく、文章の内容を

        授業でオンラインホワイトボードを使う(ICT活用)

          オンラインホワイトボードで授業

          今日の理科 1.前時の振り返りから本時の課題を設定 2.課題を解決するための実験について予想の立て方の確認 3.各自で予想を立て、班の中で説明をする 4.予想について、理由を含めて文章で記述する 下の画像が授業用のmiroです。 上の黒板フレームで授業の課題や手順を確認して個別のフレームで作業をします。 この授業用のmiroの作り方を記録しときます。 基本となっているのはこの図形です。 片方は空気の成分に応じた設定にします。 もう片方の図形をシミュレーション用

          オンラインホワイトボードで授業

          Miroアシスト

          Miroアシストを使ってみた。これまで生成AIを使用する際はタブを1つ増やしてChatGPTを使っていたので、そのひと手間をとばしてAIが使えるのは便利かも。 試しにAIで文書をリライト。AIが「絶対解」じゃないことを指導しつつ、元の文書と比較をすることで「校正のポイント」を考えさせるだけでなく、「AIのできること、できないこと」なんかも考えさせられるかなと思った。 英語に翻訳も一瞬!あってるかわかんないけど笑 文章のテイストを変更!「親近感」というのにしてみた。

          Miroアシスト

          今の時代の基礎学力とは何か?

          ソクラテスと弟子の対話:基礎学力とは何か?登場人物 ソクラテス:古代ギリシャの哲学者 弟子:ソクラテスの教えを受け継ぐ若者 場面 アテネのアカデメイアにて 弟子: ソクラテス先生、現代社会において重要な学力要素として「基礎学力」が再注目されていると聞きました。基礎学力とは具体的にどのような力なのでしょうか? ソクラテス: それは良い質問だね。基礎学力とは単なる読み書き計算の能力ではなく、言葉を通して世界を理解する深い力を指す。語学やプログラミング、金融教育など、現

          今の時代の基礎学力とは何か?

          DX化がなぜ必要なのか

          最近、授業でオンラインボードを使用する機会が増えました。これにより、従来とは異なる授業形態を経験することができています。また、学習の振り返りをフォームで提出することで、これまで見えにくかった学びを可視化し、課題を見つけ出すことができるようになりました。また、校務においても散在していた情報を集め、整理することで新たな情報を取得することが可能になりました。 このように、デジタルトランスフォーメーション(DX)の推進により、教育は大きく変革されています。しかし、全ての学校でDX

          DX化がなぜ必要なのか

          学校におけるDX化を阻む壁:管理職の「変化への慎重さ」

          学校におけるDX化を阻む壁:管理職の「変化への慎重さ」学校現場におけるDX化は、教育の質向上や持続可能な教育体制の構築に向けて、大きな可能性がある。しかし、その推進にはいくつかの課題が存在する。その一つが、管理職などの「変化への慎重さ」です。 管理職になるような人たちは、豊富な経験と実績に基づいて現在の地位に就いている。基本的な仕事は人並み以上にこなせる。これまでのやり方で仕事をこなしてきたゆえに、大きな変化を伴う新しい取り組みに慎重な姿勢を取る傾向がある。 1. 変化への

          学校におけるDX化を阻む壁:管理職の「変化への慎重さ」

          プログラミング(4年生)

          今日は3年生と4年生のプログラミングの授業でした。使用した教材はスクラッチで、2日間の日程の1日目の授業でした。 3年生には1つのスプライトに対してコードを組むプログラムを、4年生には2つのスプライトにそれぞれ異なる動きをするように別々のコードを組むやり方を教えました。 4年生は3年生で1度、プログラミングの授業を経験しています。ただ、授業自体は完成したスクラッチを提示し、その中身を見て、コードを書き換える体験で終わりといった内容でした。 指示を変えることで制御できるこ

          プログラミング(4年生)

          プログラミングの授業のこと

          今日は3年生と4年生のプログラミングの授業でした。使用した教材はスクラッチで、2日間の日程の1日目の授業でした。 3年生には1つのスプライトに対してコードを組むプログラムを、4年生には2つのスプライトにそれぞれ異なる動きをするように別々のコードを組むやり方を教えました。普段からスクラッチで遊んでいる子もいれば、初めてスクラッチに触れる子もいて、実態に大きな開きがありました。それはなかなか苦労しましたが、おおよそ目標のところまでは到達させることができました。 スクラッチを作

          プログラミングの授業のこと

          『どう』やってますか?

          『どう』やってますか?と聞かれたけど、それを伝えてもきっと何も変わらない。そうじゃない。 自分のところは現状をどう分析していて、それに対してこんな方策をとっている。でも、結果が出ない。『どこに』原因があると感じますか。 そう聞いてくれる方が改善策へのアプローチのヒントを伝えられると思ってる。どうやって、と方法をばかり求めても、そもそも実態が同じとは限らないし、運用する人間も違うのだから同じになんかならない。 うまくやっている人がどこに目をつけているのかを聞いた方が自分た

          『どう』やってますか?

          マルチタスクでパンク寸前?

          マルチタスクでパンク寸前?登場人物: ソクラテス:古代ギリシャの哲学者 弟子:マルチタスクの重圧に苦しむ教師 プロット: 1. エネルギー枯渇の原因を探る 弟子: ソクラテス先生、マルチタスクで頭がパンクしそうで、息抜きもままなりません。 ソクラテス: 多くの仕事を同時並行で処理するのは確かに負担が大きい。なぜマルチタスクに頼ってしまうのか、その原因を探ってみよう。 弟子: 業務量が多く、時間内に全て終わらせようと思うと、自然とマルチタスクになってしまいます。

          マルチタスクでパンク寸前?

          ソクラテスと弟子の対話:他者参照が容易になることで得られる効果

          ソクラテス: メノンよ、今日は他者参照が容易になることで得られる効果について議論しよう。 メノン: 他者参照とは、どのようなものですか? ソクラテス: 他の児童の考えや意見、学習成果などを参照することを指す。ICTを活用することで、この他者参照が容易になる。 メノン: 他者参照が容易になることで、どのような効果を得られるのでしょうか? ソクラテス: 主に3つの効果が挙げられる。 第一に、多様な視点の獲得である。他の児童の考えや意見を参照することで、自分とは異なる視点

          ソクラテスと弟子の対話:他者参照が容易になることで得られる効果

          ICT活用における変化と指導者側の授業観の変化

          ソクラテス: メノンよ、今日我々はICT活用の変化について議論しよう。 メノン: ICT活用とは、どのようなものですか? ソクラテス: 情報通信技術を活用した教育活動のことだ。10年前と比べて、ICT活用における授業の使い方は大きく変化している。 メノン: どのように変化したのですか? ソクラテス: 10年前は、情報収集や教材提示、個別学習ツールとしての活用が中心だった。しかし、現在は協働学習ツール、創造性・表現力育成ツール、個別最適化学習ツールとしての活用が盛んにな

          ICT活用における変化と指導者側の授業観の変化

          授業でICT②

          10年後の未来を見据えたICT活用:個別最適化と協調学習の融合1. 変化の加速と未来への対応 近年、児童一人一台端末の導入と高速通信環境の整備により、ICT活用は飛躍的に進化しています。10年前と比較すると、情報収集・発信、教材提示、個別学習といった従来の用途に加え、協働学習、創造性・表現力育成、個別最適化学習など、学習の可能性を大きく広げる活用方法が次々と生まれています。 2. 未来の教育像:個別最適化と協調学習の融合 10年後の未来では、ICT活用はさらに進化し、個別最

          授業でICT②