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行動の振り返りは、反省の本質ではない気がした。

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日々を過ごしている中で、私はできる限り意識的に1日を振り返り、反省する時間を1日の終わりに作っている。(以前は日記とかつけていたが、やはり私はそういったものが苦手だったようで続かなかったw)

「今日のあの言動は、果たして良かったのかな?」
「今日の自分が取った行動は、もっと〇〇にしていたら良かったのかもしれないなぁ」
「今日のあの時の〇〇は、絶対良くなかった。次同じことをしないようにしよう」

そうやって1日を振り返る。実際にやってみると分かるのだが、自分自身が取った行動を本当に振り返ることって、かなり難しい。
自分が都合いいように解釈し、上手くいったことしか振り返らなかったりするものだ。
上手くいかなかった事からは人間できるだけ目を背けたいもの。でもそれが振り返りには大切。

ちなみに、皆さんは日々自分自身の行動を振り返り見つめ直す時間は取っていますか?
今日からでも実践してみてください。

ではここからが本日の本題。
タイトルにもあるが、本当の振り返りとは一体何なのか?

これは私がこれまで経験し学んできた事から気付けたこと。
そこには身体の根本を知るために必要な機能神経学や感覚運動科学という学問や、本学(在り方)を様々な方々から教えていただいたから分かった。

では最初に結論から。

結論、反省や振り返りは「行動」を振り返るのではなく、「在り方」を振り返ることの方がよっぽど重要なのではないかと思った。
振り返りの本質は、「在り方」にある。そう私は思う。

ではなぜ自分自身の「在り方」を振り返る必要があるのだろうか。
私にはそこに明確な理由がある。

人間というのは、常にシステムで動いている。そのイメージとして分かりやすいのが「氷山の一角モデル」だ。

氷山モデル | フルフィルメント・コンサルティングより

これは、人間、目に見えない部分により目にみえる部分が誘発されているということを表している。
この図でいうと、本人の価値観や信念、世界観によって、その人がどんな言動や行動をするかが左右されるということだ。つまり、言動や行動が先ではなく、価値観・信念・世界観が先にありその先に言動や行動があるということ。この順序を理解することが何よりも大切である。

クライアントの気づきを引き出す全体性の捉え方 | Kinetikosより

上の図は、身体の機能がそれぞれ発達・機能していくことで、最終的にどんなアウトプットが誘発されるかを示している図になる。つまりここでも順序の話をしている。
実際に皆さんが感じられることのない感覚や機能が身体には沢山あるので実感することは難しいけれど、我々が日常で普通のようにしている言動や行動、学習などの裏側には「バランス感覚」や「筋肉の感覚」「皮膚の感覚」などが正常に働いているということが実は絶対条件になっている。
これらは、私がこれまでに沢山学んできた学問の中の機能神経学や感覚運動科学から学ぶことができた。(だから、私は人の身体を診る時、この目に見えない部分のどこにエラーが起こっているかを検査によって特定しそこに限定したアプローチをかけ、身体全体のシステムを調整するやり方を取っている。これが根本的なアプローチであると私は思っている)

ここまでの説明で、お分かりいただけただろうか?
つまり、振り返ること・反省すべきこととすれば、実際目にみえる言動や行動を振り返り責めるのではなく、その裏側にある「在り方」を振り返り版性することが本質的には大切なのである。
目に見えない在り方が根本にあって、それに合わせた形で言動や行動が誘発されるのだから。

もし言動や行動だけを振り返り改善しても、根本的にはなんの改善にもなっていない。それは表面的な改善であり、本質的には改善されてない。
本当に大切なのは、言動や行動を責める前に、「自分自身の在り方」を振り返り反省すること。
在り方が変われば、自ずと言動や行動は変化してくる。なぜなら、在り方によって言動や行動が決められているから。

だから我々は本来、在り方がベースとなって行動が誘発されていることに早く気づくべき。ただ行動だけを振り返り、在り方を振り返っていなかったら本末転倒になるし、本質的なネクストに繋がらない。

だから振り返るべきことは在り方。
そこが変われば、行動なんて変容の余地しかない。

それが本質的な反省であり振り返るべきこと。

私も在り方が良くなくて、よろしくない言動や行動を今でもしてしまう。
でもその時、言動や行動そのものを振り返り責めることはしないようにした。それよりも本質にある自分自身の在り方を責め改善することに努めている。

今回は、反省の本質は「在り方」にある、という話でした。
最後までご覧いただきありがとうございました。

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