見出し画像

【読書感想文】人間関係が変わる、まんがで学ぶカーネギー『まんがでわかるD・カーネギーの「人を動かす」「道は開ける」』

デール・カーネギーの人間関係論をユニークな形で伝える一冊です。

本作の物語は、町の電気店の娘である長村こずえが主人公。大学生活とアルバイト探しの日々を送る彼女のもとに、就職に失敗し家業を継ぐことになった兄・悦郎が現れます。兄妹は訪問修理の仕事を通じて、人々との関わり合いの中で成長していきます。

こずえは、ある日修理に出向いた先で練習中の芸妓に出会い、その魅力に引き込まれます。彼女は芸妓の世界に足を踏み入れ、人との交わりの機微を肌で学びながら、自己成長の旅を進めていきます。一方、妹の変化に触発された悦郎も、自らの内面と向き合い、新たな一歩を踏み出す勇気を得るのです。

この物語の見どころは、カーネギーの教えを現代の日本の背景に落とし込み、登場人物たちの日常の中で自然に展開される人間関係のドラマです。私は、こずえや悦郎の経験を通じて、コミュニケーションの重要性や人を動かす力の本質を理解することができました。また、イラストが物語に彩りを加え、カーネギーの理論をより身近に感じさせてくれるとも感じました。

特に印象的なのは、こずえが芸妓としての修業を通じて、人々との関係を築く上での細やかな心遣いや、相手を尊重する姿勢を学ぶエピソードです。これらのシーンは、カーネギーの「相手の立場に立って考える」という教えを具体的に示しています。

この書籍は、カーネギーの教えを実生活に応用するヒントを提供し、人間関係を豊かにするための具体的な方法を示しています。ストーリーを通じて、読者は自分自身の人生においても、これらの教えを活かすことができるでしょう。

この記事が参加している募集

読書感想文

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?