見出し画像

3000円で買った、車体のテカり

今日は仕事が休みだった。空いた時間で、車を磨いた。

そのために使った洗車用のスプレーが、曰くつきだった。いつだったか、とある道の駅で、そのスプレーを売り出すイベントが行われていた。そこで営業のお兄さんに声をかけられた僕は、あろうことか、「はい、なんでしょう?」と返事をしてしまった。

その時点で僕の負けだった。次々に繰り出される営業トークに、ことわる暇もなく、気づいたら買わされていた。レオナルド・ダ・ヴィンチは、「最後に断るよりも最初から断る方が簡単だ」と言ったそうだが、本当にその通りだった。

しかも、結構な割高だった。たしか、一本500mlほど、2本セットで3,000円くらいしたような…。一本1,500円の洗剤スプレーは、冷静に考えれば高すぎる。

そうした不必要なものを買ったとき、よくあることで、使わずに長いあいだ放置していた。このままでは、3,000円をただ捨てたようなものだ。

そういうわけで、今日は思い立って、洗車をしてみた。柔らかいタオルに、少量の洗剤を含ませる。そして丹念にこする。すると、輝きを失っていた車体が、みるみる光り始めたのだ。これには、僕も感動した。

あの営業のお兄さんは、無理やりダメな商品を買わせたのではなく、この感動を僕におすそ分けしてくれようとしたのだろう。うん、そうに違いない。

これで、3000円の元は取れた。賢い読者さん!数百円払って、ガソリンスタンドで洗車した方がよかったのではないか、などと言ってはいけない。

自ら汗をかいて磨いた分、クルマは一段と輝いていた。その「気分」は数百円じゃ買えないものだ、おそらく。

サポートいただけたらとても嬉しいです!どうぞよろしくお願いします🙇‍♂️