36、7歳。
最近出会う人は36、7歳が多い。
明確に36歳ってわけでもないし、37歳ってわけでもない。36、7歳。
ただ本当にすごく多い。
友達が結婚したと聞いて会いに行くと相手は36、7歳。
仕事上の相手もやっぱり36、7歳が多い。
私が32歳だから4つか5つ上、それくらいがちょうど出会いやすいのかもしれない。でもこの偶然が気になって少し深掘ってみた。
36、7歳は昭和最後の生まれ。私は平成3年生まれ。
昭和と平成。元号が変わったくらいで何も変わらないと思われているがそんなことはない。両者は大きな隔たりがある。
働き方はもちろん、使う言葉や好きなことを見つけるみたいな価値観もすべて違う。建築基準や法律が整備され始めたのもこの時期。
「若い人は変化に強い」そう思われているが私は逆だと思う。
平成生まれはあまりこれまで変化してきていない。
物心ついたらケータイが手元にあり、ネットも普及していた。自宅から電話機は消え、デジタルでのやりとりになんの違和感もない。
それに比べて昭和生まれは元号を跨ぐとき、大きな変化にぶつかっている。
「やば、うま、りょ」何でも2文字でまるでチャットで返信するかのように返事をしてくる子どもの言動にイラっとした親も少なくない。
「今はネットの時代だから」「これからはグローバルだから」と言われたって学生の時にそんな概念が存在していなかったのに急に言われたって困る。
実はこの話の結論はちゃんと見えている。
うだうだ言葉遊びや両者の批判をするつもりはない。
私は元来すごく変化に敏感で、常に変化したいと願っている。
カラーバス効果により私には変化しか見えなくなっており、おそらくそれを体現しているのが36、7歳。
彼らを見ているとそこにある葛藤や融通、器用さや汎用性がすごく勉強になる。
正直彼らのそんな努力がなければ今のコンプライアンスは無いと思う。
女性の社会進出や前述の「好きなこと」へのライフシフト、個人情報保護が過剰なのと同じように他人(平成生まれ)の立場は忖度するしか方法はない。忖度だから過剰にならざるを得ない。
すごく真面目に変化に対応してきた結果が今の少しだけ生きづらく、みんなが少しだけ貧しい、そんな世の中だと思う。
ニワトリタマゴで「社会が豊かになれば個人も豊かになる」か「個人が豊かになれば社会も豊かになる」かはわからない。けどその答えは常に探していきたい。
答えのない問題を解き続けるのがすきだ。それが優しさであり、賢さだと思うから。
ありがとうございます!先にお礼言っておきます!