大好きなさーちゃんに愛をこめて

私には実は大好きな人がいて、その人への気持ちが高まり、どうにか伝えたいと思ったのが今。

たぶん彼女自身、「なぜこんなものを書いてくれるのだろう」と思っているだろうが、どうせなら手紙のように気持ちが伝わるといいなと思ったし、彼女の魅力を1人でも多くの人に知ってほしいと思ったからここに記す。

さーちゃんとの出会い

私とさーちゃん(小山紗由美さん)との出会いはほんの10分程度の会話だった。

こんまり(近藤麻理恵)さんの夫であり、世界的プロデューサーである川原卓巳さんの主催する秘密結社producers(プロデューサーズ)の同期。

同期といってもさーちゃんは川原さんが他にも主催しているコミュニティですごく目立っていたし、大きなイベントを成功させたり、producersの中でも最初から存在感を露わにしていた。

だから私はとても同期とは思えなかったけど、最初から彼女は「同期だから嬉しい!よろしくね!」と強く言ってくれていた。

再会ってこんな感じだっけ?

初対面はZOOMで軽く自己紹介した程度。
いやそうは言ってもそうでもないんでしょ?って思うよね?そりゃそうだよ。

でもほんとに挨拶くらいの会話しかしてないんだよ。それなのにあの人、、!なぜか1ヶ月後にこんなDMを送ってきたの。

「新たなビジネスを始めるにあたってリリースパーティーをするのですが、お越しくださいませんか?」(文面は違うけどだいたいこんなやつ)

????

いやいや誘う人間違えてない?
色々考えたよ、そりゃもう色々ね。

うん?もしかして宗教的なものの勧誘かな。それとも300人くらい呼ぶ大規模なパーティーなのか。それかチケットノルマでもあるのか。

とにかくその時の私には自分が誘われる理由がわからなかった。

でもね、私は自信あるんですよ。(急に敬語)

他人からの誘いを絶対に断らずに、面白いと思ったものは全部顔を出す。それで縁をつないできてもらったんだ。それだけは自信ある。

だからね、さーちゃんからの誘いもとにかく「詳細はわからないけど行く」とだけ返事した。(両者ともにおかしい)

なんだこの場所?この空気?

さーちゃんのパーティーは都内某所のオシャレタワマン。

都内のタワマンで記憶があるのは、大学生の時にいろんな大学の子が交流するみたいなイベントでマンションの一室でそれはもうベロベロになるまで飲んだことくらいだ。

東京はこわい。こわい所だ。
人格も変えてしまうし人生も変えてしまう。

変わってしまった人も見てきたし、人を騙そうとする人特有のあの空気感にもすっかり敏感になってしまった。

とにかく中に入るまで不安でドキドキしっぱなしだった。

これまで幾度となくイベントには顔を出してきたし、初対面の人と話すのも好きだけど、妻に言わせると「よくそんな危ないとこに行くね」らしい。たしかにそうだ。よく知らない人について行ってはいけない。

案内されたのはタワマン内に併設された共有スペース。その時思った。

「これなら千葉にもある!」

東京というだけでこわいと思ってたけどマンション内の共有スペースなら私の住んでる千葉にもある。東京固有のものならなんとなく不安だが千葉にもあるなら安心だ。

中に入ると30人くらいの男女がいて、すごくキラキラしている。

意識の高いビジネスマンがギラギラさせているのとは少し違って、なんだかとても華やかで幸せそうだ。

入り口付近にいるさーちゃんを見つけて藁にもすがる思いでヘルプを求めた。その時の彼女の説明はこう。

  • 今日は大好きな人しか呼んでない

  • 知ってる人は誰もいないけどみんないい人

  • 少しでも好きな人同士の輪が広がればいいと思う

  • ぜひみんなに話しかけてみてね

少し説明が足りない気もしたがさーちゃんがそう言うならそうなのだろう。この時すでに私は彼女を信頼していたし、どこかで繋がっていたいと思っていた。

静かな一歩

私はこういう時信じられないくらい早く着いてしまって、決まって居心地の悪さを感じる。

あるバーのリニューアルイベントに行った時には、まだ他のお客さんが来ていなくて常連でもない一見の私がオーナー達と気まずく飲み始めるという事故があった。

あまりにも早く行くのはどうなんだろう。もちろん受付時間は守っている。私はルールの中で常軌を逸しているだけなのだ。

今回も例のごとく運営メンバーをおいては私がトップクラスに早く、まだ5人くらいしか来ていなかった。

集まった人たちはすでに顔見知りのようで楽しそうに談笑している。

さすがに仲間のノリを崩すわけにもいかない。
周囲から少し距離を置いて座っている男性に話しかけた。
実はその人がさーちゃんの彼氏さんで、すごく魅力的な人だった。

さーちゃんという人はとてつもなく行動派で、積極的で社交的、それにすごく丁寧でパワフルな人である。

そんな彼女が彼氏さんの好きな所が「私に興味がないところ」と言うくらい正反対に見える2人。彼氏さんは落ち着いていてどちらかと言えば人見知りっぽくて人前に進んで出る方ではない(ように見える)。

私はパートナーというのは価値観が一致しているより価値観が正反対の方が補完しあえてうまくいくと考えているので、すごく合っている人だなと思った。

私自身とても緊張していたし時間に余裕もあったので彼と色んな話をした。プライベートのこと、仕事のこと、パートナーのこと。

話す中でテンションが上がってきて、なんだかこの場を楽しめてきた。

ガヤ芸人と涙

結局パーティーが始まるまでずっと彼と話していた。SNSをやらない彼とつながる手段はわからなかったけど、心は通じ合えた気がした。

パーティーの本編が始まる。さーちゃんの仲間達が一緒に手伝って当日まで漕ぎつけた手作りのリリースイベント。

進行はさーちゃん本人がやったり、軽食を仲間が用意してくれてたり、機材トラブルがあったり。そのすべてがあったかくて愛おしかった。

「大好きな人だけ呼ぶ」って言っても愛されていなきゃ来てもらえない。コロナ明けくらいでまだまだ世間的には難しい時期。

それでも集まるこの人たちはきっとさーちゃんのことが大好きなんだろうな。そんな風に思うと声を出さずにはいられなかった。

少しでもさーちゃんの想いに応えたい。せっかくくれた機会を活かしたい。とにかく多くの人に声をかけて話をした。

さーちゃんの進行には大きな声で笑って、機材トラブルにはガヤをして、料理の感想を直接伝えた。そしたら少しずつ色んな人から話しかけてもらえるようになった。(実はお酒の席のガヤが得意)

会う人みんなが素敵で、なんでこれまで出会ったことがなかったんだろうって思うくらい一緒にいて楽しかった。

さーちゃんがビジネスに対する想いを話して、本人も周りの人も泣いていた。ガヤ芸人も泣いていた。

伝わらないけど伝えたい

さーちゃんの仕事への向き合い方はとても真摯で、とても実直。そのあまりのまっすぐさについ手伝いたくなっちゃう。

多くの場合、ビジネス上の"想い"みたいなものはほとんど伝わらないと思う。たぶん誰の想いもほとんど伝わってない。

それでもなんとなく言葉の中で滲み出てくるようなことにこそ、仕事の価値があるのではないか。

私もきっとこの想いが伝わってないと思ったから今こうして書いている。

出会いをくれてありがとう

さーちゃんのパーティーでは本当に多くの人と出会えた。名前は出さないけど個別に連絡を取り合うようになった人も何人かいる。

帰り道にある男女と一緒になった。パーティー中は話さなかった2人。なんとなく駅までの道中雑談していたがその時2人が言った「あそビジ」という言葉が強烈に印象に残った。

遊ぶように仕事をして、提供する側も受け取る側も両者が幸せになろうという活動。「仕事といえばつらくないといけない、けど楽しく仕事がしたい」という矛盾を孕んだ自分。

そこにれあさんとゆーじさんという2人の言葉はとても刺さった。2人とはいずれ一緒に何かしたいなーと思っていた。


1ヶ月後、ビジネスプロデュースの仕事に行き詰まりを感じていた時、あの日の2人の言葉をふと思い出した。どの言葉かというと、、

「子連れでも全然いいよ」

これだった。
私の行動のネックになっていたのは常にこれ。子どもいるからなんて言い訳にしたくないけど、稼ぎたいからビジネスにコミットしたいという思いと妻に負担をかけたくないという思いが常に交錯していた。

子連れでもいいっていうハードルの低さに安心してあそビジに申し込んだ。それからはスルスルと事が運ぶようになって、精神的にも楽になった。

あそビジは本当に素敵な人ばかりで出会えたことに感謝したい。

それでまず、そのきっかけをくれたさーちゃんに感謝を伝えようと思った。あの時さーちゃんがDMをくれなければ私はどうなっていたんだろう。そんな風に思ってしまう。

ちなみにさーちゃんはブライダルコンシェルジュというこれまた人の縁をつなぐ素敵な活動をしている。
彼女がつないでくれた出会いがまた誰かの出会いになることを願ってここに残す。

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