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白い象に魅せられて

舞台に象が二頭いました。私はその象を愛らしく感じていました。おそらく中には二人の人が入っていて、難しい態勢で動いているんだと思いますがそんなことは暫くすると忘れていました。

舞台には、何体もの人形が登場し、人形の隣では黒子のように操っている人がいますが、見始めてしばらくすると、操る人と、人形が一体化して見えてきます

「人形劇って不思議な芸術、人形と動かす人が一緒に演じているんだ、これは奥が深い芸術だわ」と思いました。


その日、私が見たのは人形劇団プークの「オッペルと象」と言うお芝居です。

プークと言うのはエスペラント語で「人形クラブ」と言う意味があるそうです。プークは平和への思いや庶民の視点を大切に、地道に活動を続けている人形劇団で、日本で現代人形劇を上演する集団としてはとても古い歴史があって、創立90年を超えています

私が観劇した人形劇「オッペルと象」の原作は宮沢賢治の短編童話です。

工場長のオッペルのところに一匹の白い象がやってくるという物語。

そのテーマは資本家と労働者です。


私は観劇し始めてすぐ「これは子どもたちに見せるべきだものだわ」と思いましたが、見終わってからは「やっぱり大人の人形劇なんだ」と思い直しました。伝えたいテーマが私の心にとてもストレートに響いてきたのです。

様々なシーンで印象的な光や影、嵐、海、炎などはイメージではなく人が布などの道具を使って上手く表現していました

シンプルに分かりやすく伝えるための多くの工夫と努力を感じ、人形劇のクオリティーの高さを知るいい機会になりました。

人形劇団プークの「オッペルと象」機会があれば是非一度ご覧になってください。


【毎日がバトル:山田家の女たち】

《私は人形浄瑠璃を見た時に引き込まれたんよ》


リクライニングチェアーでのんびりしているばあばと。

「トップ画面の象を描くんが生まれて初めてじゃったけん、難しかったんよ、あんたが書いた文章を見て、私も人形劇を見たなったわい」

「面白かったんよー」

「私は昔、人形浄瑠璃を見て、物語に引き込まれたことがあったわい、人形じゃけど人に見えてくるんよね、そんな記憶があらい」

人形だからこそ重いメッセージも伝わりやすいような気がします。そこが人形劇の魅力なのかなと思いました。


【ばあばの俳句】


秋晴れて笑顔の満ちる花壇かな


母が秋の花が咲くお花畑を描きました。トンボや蝶も姿を見せています。こんな光景に出会うと思わず笑みがこぼれてきますよね。

秋晴れの中の楽しい状況を詠んだ句です。

いつもながら母の発想力には驚きます。花の中にもハートがいっぱいです。


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私のアルバムの中の写真から

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