4月の聞香会《佐曾羅》に備えて、截香を終えました♪

惜しむ心①

(写真上:全身隈なく樹脂化を遂げた至上のインドネシア産沈香『仮銘 惜しむ心』)
(写真下:輪切りに挽いた欠片)

惜しむ心②

(写真下:参加できなかった皆さまに分木できるように、一炷分に截香する過程の状態)

惜しむ心③

伽羅・羅国・真那賀・真南蛮といった木所に比べると、佐曾羅・寸門陀羅は、どちらかと言えば捉え辛い印象が強いように思います。
しかも、流派によって使用される香木の種類が異なることが一般的なため、『そんな香木は聞いたことが無い!』といった事態も想定されます。

そこで、聞香会では全ての流派に対応できる様、三種類の佐曾羅を用意することにしました。
すなわち①沈香の佐曾羅、②インド産白檀の佐曾羅そして③赤栴檀の佐曾羅です。

それぞれ全く異なる種類の香木であるため、聞き比べることに意義が認められるか否か微妙なところではあるのですが、例えば目を閉じて②や③を聞くと、①との違いが見た目ほどには感じられなくなることも認めざるを得なくなります。
つまり、先入観を無くして純粋に香気と向き合ってみると、どこかしら佐曾羅としての「らしさ」が共通するような気がすると感じることも有り得ると思います。

いずれにせよ、聞香会を通して佐曾羅という木所に共通して具わる「匂いの筋」(赤栴檀・インド産白檀は別として)を掴んで戴けるよう、炷き出す香木を選定したつもりです。
順番は未定ですが、ラインアップは次の通りです。
1.仮銘 惜しむ心(沈香)
1.仮銘 面影(沈香)
1.仮銘 春日(はるひ)(沈香)
1.仮銘 春宵(沈香)
1.仮銘 あから橘(赤栴檀)
1.仮銘 夢の枕(インド産白檀)

それぞれの特徴など、次回に触れてみたいと思います。


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