聞香会(真南蛮)のご感想をお寄せいただきました♪

上質の香木をゆっくり・のんびり・たっぷり味わえるとご好評の聞香会は、おかげ様でリピーターの割合が増えて、益々和気あいあいの雰囲気が嬉しい集いになりました。
先日の会もアッと言う間に2時間+30分が過ぎ、それでも皆さま「まだまだ聞き足りない!」オーラを漲らせておられ、開催出来て本当に良かったと、有り難く思いました。
頂戴したお便りの一部を、紹介させていただきます。
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本日も聞香会に参加させて頂き、ありがとうございました。
4月分が延期になってしまったので、今日の開催を本当に待ち焦がれておりました。

一炉目の佐曽羅(仮銘 霞める空)は上品でとても良い香りでした。
私は御家流で沈香の佐曽羅は聞き慣れていないので、優しい甘さに惑わされ、つい伽羅と間違えそうになりました。
それでも以前教えて頂いた「伽羅の持ち味は苦み」という言葉を思い出し、確かに佐曽羅の甘さには苦みがないと、改めて伽羅との違いを確認することが出来ました。

仮銘「いま一声」の真那賀は、しっかりとした力のある香りで、確かに真南蛮と混同しやすいと感じました。それでも2回目に香炉がまわって来た時は、香りがだいぶおとなしくなり、真那賀らしさを感じました。

仮銘「朧月夜」は男性的な力強さのある真南蛮だと思いましたが、2回目に聞いた時は、朧月夜らしい柔らかさが出ていました。

仮銘「白雲」は、正に青い空に白い雲が薄くのどかに広がっているイメージが浮かぶ香りでした。仮銘に関しては、その香木にふさわしい和歌を選び、そこから言葉を抜き出していらっしゃるとのことでしたが、膨大な和歌の中からその香木に合ったものを選び出すのは大変なことだと思います。それでも、仮銘を拝見するたびに、そのお香木の香りを想像し、同時に日本語の美しさも再認識させて頂いております。

仮銘「雲のかけはし」は、截香する前の塊は白っぽく見えたのに、沈香らしい品の良さがありました。

仮銘「散らぬ花」も言葉では表しにくいのですが、とらえどころのない、不思議な快さを感じました。ただ香りを聞いているだけで、何も考えずに空中を漂っているような心地良さがありました。

今回も真南蛮と併せて佐曽羅、真那賀を聞くことで、それぞれの特徴を比べることが出来ました。
何度も香炉をまわして頂いたので、香りの変化も聞くことが出来ました。

コロナ禍で大変なことも多い毎日ですが、すべてを忘れて心穏やかに香りを楽しめる至福の時間を本当にありがとうございました。
(後略)
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6月は、4月に延期せざるを得なかった「佐曾羅」の聞香会を、満を持して開催します。
炷き出す予定の香木について、近々に紹介したいと考えていますので、ぜひご参照下さいませ。


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