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【日記】映画・文学・絵画ざんまい

■コナン映画の復讐

 前回の日記で、「最近のコナン映画はバトルアクション化していて、もはや『スーパー探偵コナンマン』だ」と書いた。建物の爆破やカーチェイスや銃撃戦などの派手なシーンがメインで、ミステリの要素はほとんどないのである。そんなことを書いていたら、ふと初期の映画はどんなだったか気になってきた。無料で観れたので、せっかくならと第一作『時計じかけの摩天楼』を観てみた。結論からいうと、びっくりするほどおもしろかった。なんとなく内容は覚えていたのだが、こんなにもおもしろかったのかと感激した。全編とおして一切無駄がなく、差し迫る恐怖と疾走感に息つく暇もなく画面に釘付けにされた。それでもしっかりブレイクというかコミカルなシーンも挿入されていて緩急もうまい。ラストの恋愛シーンも含めて、ちゃんとあらゆるコナンの面白さを凝縮しているのだ。とくに、環状線に爆弾がしかけられるエピソードは圧巻。異常事態が放つ恐怖、爆弾の場所を推理するコナンの賢さ、その場所の意外性、そして走行中の電車を支線に逃がすシーンのスリルと感動。ここだけで映画一本ぶんの価値がある。とにかくこの映画はシナリオが良い。もしこれが『名探偵コナン』の映画じゃなく、たとえ登場人物全員が冴えないおじさんばかりの映画だったとしても、絶対おもしろいと断言できる。それくらいシナリオ自体がおもしろかった。

■今週の活動

 この一週間にあげた主な記事。

 美しいと綺麗の違いなどを考察。また、記事で取り上げた、堀辰雄の「綺麗に枯れた芝生」という表現がおもしろいと思った。

 『走れメロス』の最終回にして、初の有料記事。世間では太宰に暗いイメージがつきまとうが、人間愛に満ちた明るい作品もたくさんある。それは太宰が二重人格なのではなく、いうなれば「人間愛ゆえの人間失格」。そのあたりのことを書いてみた。太宰の愉快な人柄が、もっと知られたらいいと思う。

 この回では、主人公が「どんな本が好きか?」に答えを出す。それは僕の本にたいする考えでもある。自分なりの答えが書けて良かった。

■プロモーション

 じぶんの過去記事を紹介するプロモーションという活動をはじめた。

 今回はモナリザ。モナリザは笑うということを力説しているのだが、みんなあまり興味がないのだろうか。この記事はほとんど売れていない。絵が笑うのである。すごくないはずがない。これにかんしては、来週以降も紹介記事を書いてみようと思う。そもそもモナリザのすごさが伝わらないと、誰も僕の解説記事なんて買いやしないのだ。

Forever 19 summer vacation !