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【プロット】地下室にいる病弱な小説家

 幼い頃から病弱だった私は、よく一人で遊んでいた。
 本が好きで、家の本棚には全集物やミステリーなどがずらりと並んでいる。
 小学校3年生のときに小説を書き始める。
 執筆に集中するために地下室へ籠るようになった。
 窓がなくて薄暗い室内は、静けさという贅沢な空間だった。
 生きていると、周りで何かしらの音がする。
 人の声、虫や鳥の声、木々のざわめき。
 朝早く起きて机に向かうとき、周囲の静けさに驚くことがある。
 そんな静けさが一日中、地下室にはあった。
 私の小説は、全然上手くいかなかったけど好きだから書き続けた。
 身体が弱くて外で思いっきり遊べない現実から逃れる術だった。
 高校生の時、初めて小説が認められ大手出版社から商業出版された。
 徐々に名前が知られるようになって、大きな省にもノミネートされるようになる。
 小説は私にとって大空を羽ばたく手段だった。


「利益」をもたらすコンテンツは、すぐに廃れます。 不況、インフレ、円安などの経済不安から、短期的な利益を求める風潮があっても、真実は変わりません。 人の心を動かすのは「物語」以外にありません。 心を打つ物語を発信する。 時代が求めるのは、イノベーティブなブレークスルーです。