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📕希望の国のエクソダス

村上龍、著
希望の国のエクソダス

中東の辺境でカメラが捕らえた、日本人少年兵ナマムギ。平和な国を去り、戦場で戦うナマムギの言葉は、若人たちを覚醒させる。

そして、日本全国の中学生が集団不登校を起こした。
不登校グループのリーダー格であるポンちゃんは、大人の規則に束縛されない自分たちだけのネットワークを作り、日本からの独立を宣言した。

ハイテクを使いこなす若人たちに、仮装通貨的な概念など、20年も前に書かれた小説に、現代がようやく追いついたのかしら?と思わせるような内容だった。

ナマムギやポンちゃんの言葉が現代にも重なる。緩やかに衰退しつつあるこの日本に、希望はあるのだろうか?

…とはいえ、こんな時代、これから迎えようとする時代、楽しく生きていけるだけでも良いってもんじゃ、ないかしら。と、私は思うのでした。

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