見出し画像

📕箱男

安部公房、著
箱男

全国に潜んでいるらしい箱男。
主人公もまた、箱に魅入られたひとりであった。

世間を忘れ、ただ箱男として生きる。
彼が目にするのは、箱に開けた指先ほどの穴から覗いた世界だけ。

そんな平穏な時間も、偽箱男の出現によって、揺らぎはじめる…

常に情報の虜になっている我々現代人。
常に新しい何かを求めなければ気が済まない我々現代人。
常に承認欲求を満たされていないと落ち着かない我々現代人。

脳みそはもうパンク寸前だ。
救済の道は、箱を被ることだけなのかも、しれない…

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?