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京都・石清水八幡宮周辺を歩く早春旅「男山山上展望台」


全七回に渡ってお送りした今シリーズ。なんとか最終回を迎える事ができました。フォローしてくださった方々、いつもスキを送ってくださる皆様に感謝を申し上げます。

今後の予定ですが、京都のご当地グルメ、季節の散歩日記を挟んで、次の長編シリーズとなる伏見山登頂リベンジ旅を投稿していきます。私自身につきましては昨年できなかった真夏の京都旅行にチャレンジしていきます。過酷な暑さに耐えるためにはもちろん体力づくりをしなければなりません。予定通り進めるかどうかは私の健康次第。皆様のフォローやスキは大きな活動源になっています。覗いて頂くだけでも大変嬉しいので皆様のお役に立てられるよう精一杯頑張っていきますね。今後ともよろしくお願い致します。


展望台下にやってまいりました。

記念碑が三つ並んでいます。何気に珍しい光景ですよね。エヂソン記念碑は世界の大発明・白熱電球のフィラメントに石清水八幡宮付近の竹が使われたことを記念して建てられました。竹藪は生まれも育ちもここらへんの私にとってはごく当たり前の景色です。だから嵐山の竹林に観光客が押し寄せる映像を最初に観た時は大変驚きました。竹って日本全国どこにでも生えてはいないんですね。昔北海道在住の知人が「絶対に竹林を観に行きたい」と言っていたのが今でも強く印象に残っています。


こちらが前回話した昔ながらの急勾配石段と通常ルートの岐路になります。

私は緩やかな勾配の通常ルートを選びました。右の道はトップ画像にちらりと写っていますが、新選組が急襲した池田屋さながらの石段になっています。足を踏み外したらただでは済みません。いつでも終わりを覚悟している身ではありますが、さすがにこんなことでニュースになりたくはなかったので安全なルートを進むことにしました。


展望台へ行く前に少し寄り道をすることにしました。

先日おまけ動画を投稿しましたが、わたくしケーブルカー駅に立ち寄るのは2018年以来になります。こちらはケーブル八幡宮山上駅です。以前は男山山上駅という名称でした。"NON STYLE"石田明さんが脚本を手掛けた連続ドラマ『京阪沿線物語』のロケ地になったことがあります。


駅舎の様子はこんな感じ。

有人駅だった頃の面影が今も残っています。いい感じで有効活用されていますよね。現在は麓にあるケーブル八幡宮口駅でケーブルカーの精算が行われます。運賃は片道300円です。京阪電車ではオトクなチケットが発売されていて優待サービスが付く事もあるので是非ご利用してみて下さい。


素敵なお出かけ日和。

いい景色がみられそう。


小さい頃より何度も石清水八幡宮へお参りをしてきましたが、男山山上展望台に登るのは生まれて初めてです。アウトドアを趣味としていなかった両親は展望台の存在を知らなかったんだと思います。

美容院の人に展望台のことを教えてもらいました。今になって展望台へ行くことになったのは良からぬ噂も同時に聞いたからです。男山山上展望台は高速道路の夜景が綺麗な名所。もちろん山と夜が大好きな不良たちも集まってきます。彼らは人目につかない場所を好みますからね。武勇伝の舞台はだいたい山か夜ですし。そういうわけで私はずっと展望台に近寄ることができませんでした。なぜ展望台へ行くことを決断したのか。ヤンキーは明るい時間帯と冬の日に集団活動をしません。さすがに大丈夫だろうということで展望台へ足を進めることにしました。←心配しすぎ


男山山上に到着しました。

左に見えるのは十三石塔です。そういえば昨年意賀美神社でも九重塔を見かけました。南北朝時代に作られたと伝わる石塔です。当時淀川沿岸付近で流行していたのでしょうかね。


展望台から観た景色がこちらになります。


おおこれはスゴい。

いわゆる無料の場所で京阪電車を見下ろせる景色はこのあたりでここくらいでしょうか。昔はのどかな景色が広がっていましたが現在は高速道路が聳え立っています。昔も今もここ男山は交通の要所であることに変わりはありません。


淀競馬場


木津川橋梁と京阪特急


空ってこんなに広かったんですね。

普段山登りとかしない人間なのでこのような景色をみたのはもしかしたら小学校の遠足以来かもしれません。余談ですが"枚方八景"というのが地元にありまして、"国見山の展望"だけ訪問していないんですよね。体力づくりのためにもいつか挑戦しようと思っています。


芦刈抄
谷崎潤一郎
わたしの乗った船が洲へ漕ぎ寄せたとき男山はあたかもその絵にあるやうにまんまるな月を背中にして全山の木々の繁みがびろうどのような津やを含み、まだどこやら夕ばえの色の残ってゐる中空に暗く濃く黒ずみわたってゐた。

八幡市

こちらは谷崎潤一郎文学碑です。碑文の字は1933年に刊行された本人自筆本によるものです。

小説「芦刈」は、春琴抄とともに女性を賛美し永遠の美を追求した中期名作群の一つとされています。青空文庫に収録されているので無料で読むことが可能です。YouTubeでは多くの方が朗読されていますので気になる方はぜひ購読、視聴してみて下さい。


以上です。ご精読誠にありがとうございました。



今回の観光スポット

©️Googleマップ

所在:京都府八幡市平ノ山85


追記

note公式マガジンに記事が掲載されました。ありがとうございます。


2024/05/10


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