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報酬改定とリハ難民のこと

先日X(旧Twitter)にこんな投稿をしました。

診療報酬改定は2年に1回、介護報酬改定は3年に1回なので6年に医会は同時改定。そのたびに大きな改定がある。2024年の18年前も同時改定でした。

その時にはX(旧Twitter)に書いたような、改定がありました。

「訪看リハのリハの訪問については、看護師の訪問回数を上回るような計画は望ましくない。」

厚労省の関連資料はこちらに掲載。

https://www.mhlw.go.jp/shingi/2008/10/dl/s1030-2i_0002.pdf

当初は、「利用者さんの計画においてリハの数が看護の数を上回ってはいけない」という形の改定だったのですが、いろいろな反対運動などが沸き起こり自治体判断という形で形骸化しました。

そうして2021年の介護報酬改定においては、訪問看護ステーションの人員基準において看護師比率を6割にするという改定が提案され、PT協会OT協会ST協会などが署名活動を展開するという事となり、結果的に見送られました。

そうして、そのような厳しい改定に対して反対派が言うのが「リハ難民」が生まれてしまうというフレーズです。

でもね、それってどうなん?ってこの業界で長く働いている作業療法士は思うのですよ。

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そのような経緯を踏まえて2024年同時改定に思う事、リハ難民は本当に生まれるの?


2006年の「利用者それぞれの計画において看護の回数をリハの回数が上回ることは望ましくない」という部分については、2024年においては、ステーション全体の訪問の回数を比較してリハの訪問回数の方が多ければ減算という形となっています。

また、2021年の看護師の人員基準6割問題については回避されたものの、体制加算や機能強化型訪問看護ステーションでは看護師6割は必要なっているんですよね。

いろいろな理由でリハの締め付けが回避されているように見えますが、確実にリハの制限は強まってきています。これまでけっこう大騒ぎしてきた、団体も今回の改定に対しては今のところ静観している様子。

じゃあ、本当に締め付けが厳しくなったらリハ難民が生まれるのでしょうか?

これまでの経緯を踏まえると、

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