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【シングルファザーの再婚】どん底からの起業

2019年8月、私は子連れ再婚しました。
私は元々シングルファザーでした。

お互いに子供がいて、色々と悩みましたが
結果的に「再婚」という選択を選びました。

そして現在、自分の目標に向かい
日々充実した生活を送っています。

私のこれまでの経験で、もし一人でも救われる方がいればいいなと思い
これまでの軌跡を綴りたいと思います。

≪ 誤解の無いように、ここでは
 「子どもがいるひとり親のことを“ひとり親”」
 「子どもがいるひとり親(父親のみ)のことを”シングルファザー”」
 「初婚前の時期を“独身”」
 と表していきます。 ≫


■シングルファザーの記録

【離婚、そしてシングルファザー誕生】

2014年、私はシングルファザーになりました。
子供が4歳・2歳の頃です。
前の妻とは色々とあり、私は子ども2人を連れて離婚・引っ越しをしました。
私の実家は県外の為、頼れる人はいません。
すぐ入園できる保育園を探した後、引っ越し先のアパートを探しました。
全く知らない土地での再スタート。
引っ越し直後は、お金も全然ありませんでした。
冗談抜きで、貯金合わせて、全財産3万円程です。
ここまで落ちるか、というくらいどん底でした。
唯一の救いは、子どもが居てくれたことです。
そんな感じなので、基本的には自分一人で何でもやっていました。
もちろん仕事がありましたので
保育園・職場、共に
それはそれは迷惑ばかりかけていました(汗)

1年程そんな生活をしていて
子供も小さかったせいもあり
発熱等でしょっちゅう早退やら欠勤。
会社に対し、申し訳ない気持ちが強くなり、会社を辞めようと何度も考えました。

しかし、そんな私を察してか
会社は部署移動(保育園へのお迎えが容易な部署)及びベビーシッター援助をして下さり
子供の事を気にせず、仕事に打ち込める環境に一変しました。
(会社には感謝してもしきれません(泣))

そんな環境で4年経過し、再婚に至ったわけですが
子供の心理状態というと
私はそこまで心配していませんでした。
いつも楽しそうでしたので。。。


【シングルファザーの子どもの真実】

問題ないと思っていた子どもの心理。
再婚当初、妻(子供にとって義母)にちょこちょこ友達関係の拗(こじ)れであったり、悩みを打ち明けてきます。
特に長女(当時、小学2年生)が多いです。
それも最近始まった事ではない内容も多々ありました。
メインは友達関係や学校生活について。
これまで私が子供の友達関係や学校生活の中身に対し
話を聞いてあげる習慣が無かったことが最大の原因だと思います。
なので、ひとり親の家が皆そう、というわけではないです。

また、これも反省にはなってしまいますが
〝子供の躾〟について
「親の言動」が子供にとっては「正解」となる為
私が知らず知らずのうちにやってしまっていた「悪い習慣」
(意識できればやらない事)が子供の習慣になってしまい
はたから見たら「常識知らず」などと思われてしまう事があります。
(例:他人に対しての気遣いなど)

回りくどい言い方となってしまいましたが
「親の行いが手本なのか、反面教師なのか、小さい子供のうちはの判断ができない」為
「手本」を知るには、私の私生活態度について
〝客観的に指摘〟
してくれたり、
〝自分以外の人の意見〟
がどうしても必要なんだと思います。

もちろん完璧な親ならそんな必要は無いと思いますが、私のようなあらゆるところが抜けている人間には、必要なんだと思います。
(なので、余計に今の妻には本当に感謝してます。)

※シングルファザーの時、一番考えていた事が
「ひとり親でも、子供には寂しい想い、経済的に苦しい想い、はさせたくない!!」ということ。
その想いが、ついつい子供にせがまれお菓子を買ってしまったり、寝るまでは添い寝したり、と結果的に甘やかしに繋がってしまったのだと思います。。。 
今となっては、本人達の為になっていなかったのかもしれません。


あとは、学校から帰ってきてから友達と遊ぶ事や
休みの日に友達と遊ぶといった事も
ほとんどできていなかった事も大きいと思います。
友達付き合いから学ぶ事、本当に多いですもんね。

最近の言動から見て、きっと今まで我慢させてきてしまったんだろうな、、、とよく思います。
色々思う事があっても、相談できなかったり
(もしかすると、相談しても無駄だと悟られていたかもしれません)
休みの日などに、友達と遊ぶ事を制限されてしまっていたり
私に迷惑をかけまいと、言わずに内に秘めてしまった事も多いと思います。本当に申し訳なく思います。
これまで我慢させてしまった分、これからは本物の「躾」ができるよう
そして立派な大人になれるよう
環境作りを頑張りたいと思います。


【シングルファザーの一番の苦悩】

私がシングルファザーの時、一番苦労したのは「気持ちの維持」です。
パートナーがいないと、それだけで不安になります。

このまま自分は独りなのか・・・
このままこの子達にはお母さんはいなくていいのだろうか・・・

ふとした瞬間に思いました。
そればかりが頭をよぎり、食べ物ものどを通らなくなってしまった事もあります。
また、そんな時は頭も働きません。
色々したいのに、気持ちばかりが焦ってしまい、できずに終わる。その悪循環。
多分心療内科を受診すれば「うつ病」と診断されてもおかしくなかったと思います(汗)

そんな状況を脱せられたのは、言うまでもなく、今の妻のおかげです。
妻と出会って、人間不信でもあった私が、妻の一途さに魅せられ、現在に至ります。
妻には本当に感謝しています。


【シングルファザーの頃の癒し】

私がシングルファザーの頃、毎週のように通っていた場所があります。
そこへ行けば、一週間の疲れも吹っ飛びます!
そこは当時の私にとって、最高の癒しの場でした♪

そこは、鍼灸整骨院です。

全身マッサージしてからの鍼灸。
最高です!(笑)

あまり大声では言えませんが
私の住む県は、ひとり親は医療費が無料となります。
(通常3割負担の医療費が0割となります。)

その為、施術費は無料で
鍼代のみの費用で受けられました。

(そこの院は10本300円でした♪)

(補足)医療の一環とみなす為、鍼灸院とは別で、内科での診断書が必要です。

なので、お金の無い私でも
毎週のように通う事が出来ました(笑)


【ひとり親世帯の実態】


ひとり親世帯の事を少し見ていきたいと思います。
2016年の統計にはなりますが、ひとり親世帯数は母子・父子合わせて141.9万世帯あります。

男女共同参画局HPより


私の嘆きは、その内の1世帯の声と思って頂ければ幸いです。

これだけひとり親世帯がいるので、コミュニティもそれなりに充実してきていると思います。
TwitterやInstagramなどのSNSでも、「ひとり親のコミュニティ」などもあります。
そういうコミュニティに参加すれば、繋がりも広がり、寂しさは薄れるのかもしれません。
ただ、私はTwitterやInstagramなどのSNSをやっていませんでした。
「SNSはリア充がやるものだ」といった変な固定観念がありました。
その為、そういった交流も特になく、考えれば考えるほど、心配が膨らむ。そんな交流の狭いシングルライフを送っていました(;´∀`)

しかし、私は周りに本当に恵まれていました。
会社からも、子供のお友達家族からも・・・

この統計は2016年に取られているので、私もこの中の「1」になるはずです。
父子世帯 18.7万世帯 で、その内、少額ではありますが養育費を貰えていたので
3.2%(5,984世帯)の内の「1世帯」が私です。

男女共同参画局 HPより

そんな恵まれた状態の私も、心は寂しかったです。
周りに本音で話せる友人もいない。
子供の相談も、ママ友にするにしても
あくまで異性なので、しづらい。
この先の漠然とした不安に押しつぶされそうになったことも何度もあります。
本当に弱い人間です。

心理面だけで私は崩壊しそうでした。
しかし、心理面と経済面、共に苦しんでいる世帯の方が圧倒的に多いと思います。

ちなみに、今まで仮に就労経験が無く、いきなりシングルとなって、子供を自分一人の力で育てることになったとしても、
就業訓練自立支援事業などの就業支援を、国や都道府県、自治体が主となって行ってくれています。

また、これに付随して自立支援教育訓練給付金高等就業訓練促進給付金といった給付金制度があります。
(妻もこの高等職業訓練促進給付金を利用して資格を取得しています。)

とはいえ、ひとり親になると世帯収入は減ることは、大抵の方に当てはまることだと思います。

厚生労働省雇用均等・児童家庭局家庭福祉課 「ひとり親家庭の支援について」

元々夫婦の収入合計から、自分一人の収入合計になったら
そりゃ下がりますよね(汗)
相手が家にお金を入れないような人でなければ、下がるのは必然的です。

就労の割合ですが、
母子家庭・・・正規の職員・従業員 39% 、パート・アルバイト 47%
父子家庭・・・正規の職員・従業員 67% 、パート・アルバイト 8%
生活保護受給者 母子・父子 共に約10%

 ※統計の出典:厚労省「ひとり親家庭の支援について」より引用


住む場所にしても、離婚直後に市営・県営住宅に住める人というのは少ないと思います。
市営・県営住宅などは、恐らく抽選や順番待ちといった地域が多いのではないでしょうか。
そうなると、最初は相場のアパ―ト代などがかかりますし
引っ越すにしても引っ越し費用が掛かります。
そうこうしている内に、離婚時の貯金も減っていきます。
しっかりと働いていたとしても、ひとり親になると
子供の急な発熱、
インフルエンザ等の感染時、
学童の集まり等、
仕事を休まざるを得ない事は幾度となくあります。

すると、収入が大幅に減る月も出てしまいます。
当たり前ですが、「収入-支出」でマイナスが続けば、経済的にも厳しくなっていきます。

仮に正社員だったとしても「解雇されるかも」といった心配も付きまといます。
そんな経済面での心配が心理的な不安・寂しさと合わさったら
子供に当たってしまいたくなる日もあることと思います。

仮に子供に当たってしまった時は
「なんてことをしてしまったんだ・・・自分は弱い人間。生きていない方がいいのでは・・・」
なんて思う時もあると思います。

そんな時は、
「子供にとっては、あなたが生きてくれているだけで、あなたの存在はヒーローだよ」
と声をかけてあげたいと思います。
何様だよ!!と突っ込まれるかもしれませんが
私はそう言葉をかけて欲しかったです。

今はリサイクルショップなどで、安価でキレイな服も購入できます。
私もよく「1枚100円!」といったセールの時に子供服を調達していました(笑)
なので、外見で経済面を測ることは難しくなってきていると思います。

あくまで「私は」ですが、
シングルでの本当の辛さは、そんな外には表れにくい内面に、それも根深く隠れている
と思っています。


■再婚への記録

【再婚への想い】

私はシングルファザーの時期に、数回恋愛をしました。
ただ、ひとり親同士の恋愛は、独身同士の恋愛とは違いました。
なぜそのようになったのか、それは私自身の考え方が原因です。
(ひとり親同士が原因ではなく、あくまで自分自身の問題です)

その私の考え方ですが、
まず、私が再婚に求めることが
第1に子供の為。
第2に自分の為。
という順番でした。

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