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昨日から黄砂、黄砂と言っていますが、不調になる方も少なくないので少しでも楽に過ごせるために薬膳でできることをお伝えします。

目に効く漢方薬に使われている生薬の中で、一般の食材でもあるものが菊花とクコの実です。

菊花は観賞用のものではなく、食用の小菊をそのまま乾燥させてお茶として飲むのが薬膳では一般的です。

菊花茶としてネットでも購入できます。


菊花にクコの実を入れてお湯を注いだところ


菊花の効能と性質

菊花は冷やす性質で、肝と肺に作用します。

体にこもった熱を冷まし、風邪の初期に出やすい咳や頭痛などに効果があるとされています。

余分な水分を排泄させる効能もあるためデトックス効果が期待できます。

また、ドライアイ、目の充血、かすみ目、目がゴロゴロするなどの目の不調にだけでなく、目の不調からの頭痛、めまい、のぼせの緩和の期待できます。

これは、まさに黄砂や花粉症の症状に良さそうだと思いませんか。

薬膳では、イライラしがちな人には花のお茶が良いとされていますが、菊花茶も肝のバランスを整えるため、更年期や生理前のイライラしやすい女性におすすめのお茶です。

気をつけたいのは、体の熱を冷ますということ。

体力がなく、冷え性の人はさらに冷えてしまいます。
疲れていて胃腸の状態が良くない時は便が緩くなる可能性もあります。


菊花にクコの実を加える

クコの実は生薬名を「枸杞子」と言います。
「子」が最後に付く生薬は目に良いと言われていて、クコの実も「食べる目薬」と言われます。

肝と腎に作用して、肝と腎の潤いを補い、ふらつき、視力低下、かすみ目、めまいなどに効果があるとされています。

肝と腎は体の構成要素の一つである血(けつ)を作り貯蔵する働きをする二臓です。

クコの実は最初に習う時には、血(けつ)と気(パワー)を補うと学びますが、それだけではなく、エイジングケアに関わる腎に作用することから、エイジングケアのスーパーフードとしても知られています。

年齢と共に乾燥しがちですが、潤いの元となるきれいな水分とそこから作られる血(けつ)を生み出す効果もあるのです。

ドライフルーツとしてスーパーのナッツやドライフルーツ売り場や中華食材コーナーで買うことができるので、更年期以降は常備しておくと良いかもしれません。

菊花と一緒にお湯を注いで飲むだけでも良いのですが、注いだお茶に新たにクコの実を加えて、お茶を飲みながらクコの実を食べると菊花のほろ苦さが苦手な人にも飲みやすくなります。


飲み続けると冷え性の人は冷え過ぎたり、胃腸の弱い人は便が緩くなる可能性があるため、黄砂などで目の調子が悪い時に飲むお茶としての使い方が良いですね。

普段、目がかすんだり、疲れ目になるのは原因が他にあるはずなので、その原因を知って原因改善もするようにしてみてください。

黄砂や花粉で目の調子が悪い時におすすめのお茶は、菊花茶にクコの実を入れて飲むお茶です。

一度試してみてくださいね。

少しでも目が楽になりますように。


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