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34歳、やりたいことを一旦決めた


私は今、やりたいことを仮決めした。
表千家のお茶の先生になること。
金沢で初めてお茶室でお茶をいただいた時に直感でお茶を始めたいと思った。
そこからお茶を始めて2年経つ。

お茶は、季節にあった草花、掛け軸、お道具、着物、お菓子を楽しむことができる。茶室は狭い空間に4、5人が入り、私の教室では時折会話をしながら主人がたてたお茶をいただくが、会話の糸口がお茶の空間に散りばめられていて、自然と話が開いていくところがすきだ。これは安土桃山時代のお茶碗だとか、教えてもらいながら、それを触って、乗んで、感じる瞬間がすきだ。

一期一会
お茶器道具の組み合わせ✖️お菓子✖️生徒✖️着物組み合わせと言うのは本当に一期一会。その体験も心がトキメク。あの人の帯が可愛いとかいちいち心踊る。

つながり、居場所
お茶のメンバーには、月に2回程度しか顔合わせないんだが、狭い空間で一緒にお茶を飲む体験が、うっすらとしたつながりを持たせてくれる。特に濃茶を回し飲みをするときには、いっけん社会の中では関わりがない人たちと、特別な体験をすることで私の居場所を感じることが心地良い。お茶室が持つサードプレイス的な意味合いも好き。職場でも、友達でも家庭でもない生徒さん同士のつながりが、日常の中にふと現れたときにすごくリラックスする。そういう場が好きだ。

苦手なこと
先生になって、物事をレクチャーすることは自分はと思う。特にお茶の動作を細かく覚えたりミスなくこなすっていうことは苦手。でも、お茶を通じて学べることや、学んでもらえることが好きだ。

着物
次に着物だが、自分は背が高く、首が長いまぁまぁ似合う方だと思ってる笑。和装って日本文化で何歳になっても切れるところも特徴で、どんなシーンでも自分の個性を出すこともできるから、すき。

季節感
お茶は実は季節感をすごく大事にしている。いろんな理由があって、自然に触れられない環境にいたとしても、その茶室だけはその季節を先取りした空間にすることができる。季節を感じられるところも心地良い。

懐石料理
実は意外に思われるかもしれないが、お茶事と言うのは、お茶を飲むだけではなくて、その後に懐石料理を食べる時もある。私は料理を作ることも食べることも好き。だからお茶が料理と紐付いてるところも格別だなと思う。

礼儀と礼節とユーモア
礼に始まって、礼に終わるといった礼儀を重んじる態度も好き。ただ単に形式的に礼儀を重んじるだけじゃなくて、礼節を重んじるところもすき。その時々やその人に合ったおもてなしの仕方を、主人も客人も演じるのも演じられるのも心地が良いなと思う。主人は主人の振り舞いがあって、客人は客人の振る舞いがあると言うことを、教え、教わることも教育的な意味があるなと思うし、それが自己、他者の成長につながるところすき。そして礼づくしのガチガチではなく、時に冗談や洒落を交えながらユーモアあふれ、くすりと笑ってしまう雰囲気もすき。

お茶室を持つ
自宅に茶室を設けてその茶室でお茶会をしたり、いろんなワークショップをやってみたいなと思う。いつでも非日常にエスケープできることの心地よさを知ってもらいたい。自分の職業の主ではなく、趣味と職業が混ざった、裏の職業としても、やり続けたい。こういう気持ちになったことも尊い。

ただお茶が好きでやりたいだけじゃなくて、自分の特性にもあってる気がして、そこもまたうれしい。

自分の特性とマッチ
私は世話焼きで、人に共感しやすく、感情的なつながりを築くことが得意。アドバイスしたり、他人を支えることに情熱を注ぐおせっかいなところがあるから、生徒や持ったり、教育的な意味合いがある場を提供できることもあってる気がする。自己成長と他人の成長を見るのも好きだからそれもあってるかもしれない。

胸が熱くなってきた。こうゆう熱を帯びることが、フツーの私にも見つかったことがうれしい。この先本当にお茶の先生になるかわからないけど、34歳の今やりたいことを、あっついうちに言葉にして投げておきたい。


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