鈴本康弘

日々薬局業務で使えるツールを探しています。 mattermost、dropbox、tr…

鈴本康弘

日々薬局業務で使えるツールを探しています。 mattermost、dropbox、trelllo、ソフト作ってもいます。comm in write お薬手帳ファミリー、a1cok、リノテス、HICリーダー(保険証スキャニング、読み取り、登録)問屋さんの無料発注ソフト、有効活用。

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【AppSheet】薬局薬剤師が作った、疑義照会アプリ(5)大幅アップデート〜Geminiによる画像認識で処方内容を読む〜

はじめに 当社のアプリは基本的には無料で加盟店舗様に配布しているものとなります。 加盟店舗様というのは、エクセルVBAで作った地域の医薬品在庫共有ツール(月額300円)に加盟していただいている店舗様です。昨今の医薬品不足により近隣店舗で薬を融通しあう機会も増え、欲しい薬をすぐに検索でき、自店舗から距離が近い順に表示されることで、地域で助け合える環境を整えるため生まれたツールです。静岡市を中心に現在約50件ほどの店舗で運用しておりますが、他市、他県、同一法人内など、2〜3店舗

    • 【AppSheet】薬局薬剤師が作った、疑義照会アプリ(4)プロトコルに基づく変更報告書の追加

      今回は疑義紹介アプリにプロトコルに基づく変更報告書の追加、フォーマット増加対応バージョンアップ プロトコルに基づく変更報告書の追加バージョンアップ まずは疑義紹介アプリにプロトコルに基づく変更報告書(以下プロトコル変更報告書)のバージョンアップについて記事を書きたいと思います。今回のバージョンアップは疑義紹介アプリを他薬局に紹介した際に、プロトコル変更報告書の機能が追加されているとさらに利用することができると要望がありました。 調剤薬局の業界の人にはこの疑義紹介報告書とプ

      • 【Appsheet】薬局薬剤師が作った、薬歴AI会話録音アプリ①

        ある時、薬局で音声認識AIとChatGPTを用いた薬歴作成補助サービスというFAXが届きました。 iPhoneの音声入力とChatGPTで画像を読み取って疑義照会アプリを作っているところだったので、この機能をAppsheetを活用して同様のサービスが低コストで実現可能だと考えました。 iPhoneの音声入力で患者さんと薬剤師の会話を録音し、ChatGPTのAPIをGASで繋いで会話の中から薬歴に必要な項目を作成するアプリです。 薬歴には一定の記載ルールがあり、当薬局には自然

        • 【AppSheet】薬局薬剤師が作った、疑義照会アプリ(3)chat gpt 4o APIとつないでみました

          記事(1)、(2)はこちら この疑義照会アプリは、AIの凄さを体感できるアプリです。ChatGPTの活用方法の一つとして、皆さんにぜひご覧いただきたいと思います。画像からテキストを読み取るOCR技術も進歩していますが、AIを使わずにその技術を利用する場合、患者氏名や診療科をユーザーが手作業でコピペしなければなりません。しかし、AIを活用することで、単なるテキストだけでなく、「あなたは優秀な薬剤師です」という前提を与えることで、患者情報や診療科などの必要な情報を様々な書式の処

        【AppSheet】薬局薬剤師が作った、疑義照会アプリ(5)大幅アップデート〜Geminiによる画像認識で処方内容を読む〜

        • 【AppSheet】薬局薬剤師が作った、疑義照会アプリ(4)プロトコルに基づく変更報告書の追加

        • 【Appsheet】薬局薬剤師が作った、薬歴AI会話録音アプリ①

        • 【AppSheet】薬局薬剤師が作った、疑義照会アプリ(3)chat gpt 4o APIとつないでみました

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        • 2024日記
          31本
        • appsheetVBA
          1本
        • ADOシステム別ダウロード手順
          9本
        • 2023日記
          45本
        • 2022日記
          46本
        • 当社ソフト
          3本

        記事

          【AppSheet】薬局薬剤師が作った疑義照会アプリ(2)病院フォーマット

          記事(1) 疑義照会の際、問題点の一つにあった病院用フォーマットですが、まず、静岡の県立総合病院を例に詳細を書きたいと思います。 通常、各医療機関のフォーマットは該当の医療機関のホームページに記載されています。 そして疑義照会は医療機関へFAXで送ることから、対応病院に合ったフォーマットの疑義照会用紙をプリントアウトして、自分の薬局情報や患者情報を記載している薬剤師さんが多いと思います。病院の疑義照会を受け付けるFAXコーナーの受付が17時までであることが多く、患者さんには

          【AppSheet】薬局薬剤師が作った疑義照会アプリ(2)病院フォーマット

          【AppSheet】薬局薬剤師が作った、疑義照会アプリ(1)

          総合病院など、FAXで疑義照会を受け付ける病院に対して、各薬局がそれぞれのフォーマ ットに患者情報や医師情報を手書きで記入していることが多く、これが大きな負担に感じ られる場面があります。このアプリはChatGPTと連携して、mln写真で処方箋を撮影し、照会 内容を音声入力またはテキスト入力で保存します。必要なフォーマットの病院名ボタンを クリックすると、疑義照会が PDF形式で生成されます。あとは、PDFを印刷してFAX送信 するだけです。ChatGPTは処方箋画像から患者

          【AppSheet】薬局薬剤師が作った、疑義照会アプリ(1)

          ①薬局スマートフォン在庫検索アプリ

          薬局では、多様な病院から出される処方箋を受け付ける必要があり、その結果として、在庫のない薬を急に必要とすることや、予期せず在庫が動かなくなってしまう薬が増える傾向にあります。これにより、不動在庫が生じることは避けられず、多くの薬局はこれを避けられない事態として受け入れているか、卸売業者への返品を試みています。私たちは初め、発注システムからの購入履歴を毎月ダウンロードし、Excelで集計して、各薬局が在庫状況を確認できるようにしていました。しかしこの方法では、必要な薬や動かなく

          ①薬局スマートフォン在庫検索アプリ

          4/12、B、C型肝炎、薬

          ついて教わった。 患者: B型肝炎患者で、肝移植を行った。バラクルード錠0.5mg、ベムリディ25mg、ファモチジンD錠20mg、グラセプターカプセル0.5mg、セルセプトカプセル250/分2、メドロール錠2mgの処方。バラクルード(エンテカビル)とベムリディ(テノホビル)は抗ウイルス化学療法剤であり、グラセプター(タクロリムス)とセルセプト(ミコフェノール酸モフェチル)は免疫抑制剤、メドロール(メチルプレドニゾロン)は免疫抑制に用いられる合成副腎皮質ホルモン剤である。 ウイ

          4/12、B、C型肝炎、薬

          4/11、抗不整脈

          今日は、抗不整脈薬について教わった。 患者①: フレカイニド酢酸塩錠50mg/1T/分2/朝•夕食後、ビソプロロールフマル酸塩錠5mg/1T/分1/夕食後の処方。市立病院でカテーテルをした後から処方されており、本日からこちらで処方されることとなった。フレカイニドは、成人において頻脈性不整脈(発作性心房細動•粗動、心室性)に適応があり、1日100mgを分2又は効果不十分であれば1日200mg分2まで増量可能である。ビソプロロールは、本態性高血圧、狭心症、心室性期外収縮、頻脈性心

          4/11、抗不整脈

          4/10、薬局製剤、他薬局

          今日は薬局製剤の体験学習を行った。 今回はU・E・Hクリームを製剤した。効能・効果は「皮膚乾燥症(肌あれ、さめ肌、かゆみ)、ひび、あかぎれ、しもやけ」である。 また実習先とは異なる店舗に実習で行ったため、普段あまり見ることのない薬を見ることができた。1つはソグルーヤ、長時間作用型ヒト成長ホルモンアナログ製剤である。重症の成人成長ホルモン分泌不全症又は成人成長ホルモン分泌不全性低身長症に適応があり、肝臓でIGF-I分泌の促進、脂肪や筋肉、骨組織の成長ホルモン受容体を介して標的細

          4/10、薬局製剤、他薬局

          4/09、心房細動、NOAC

          今日は心房細動患者における、塞栓症予防薬について教わった。 患者: 70代男性。リクシアナ60mg/1T/分1/夕食後、ビソノテープ2mg/1日1回の処方。この患者さんは高血圧症で治療をしていたが、R6.4.6に不整脈が出たためラニラピッドが処方されたが、あまり改善が見られず本日、上記処方がなされた。ビソノテープ(ビソプロロール)は頻脈性心房細動に適応のあるISA(-)のβ遮断薬である。リクシアナ(エドキサバン)は、経口FXa阻害剤に分類される薬剤で、非弁膜症性心房細動患者に

          4/09、心房細動、NOAC

          4/08、DDP4、排泄経路

          今日は、糖尿病治療薬のDPP-4阻害剤の使い分けについて教わった。 例えばPDP-4阻害剤であるジャヌビアは腎排泄型であり尿中未変化体排泄率が約80〜90%であるのに対し、トラゼンタは肝代謝型でCYP3A4による代謝を受けるため、尿中未変化体排泄率が約0.6%である。すなわちジャヌビアは患者さんの腎機能に影響を受けるため、常用量は50mg(効果不十分で100mg)、30≦Ccr<50では25mg、Ccr<30では12.5mg、と腎機能によって用量調整が必要である。トラゼンタは

          4/08、DDP4、排泄経路

          4/05、ARB、代謝経路

          今日は、ARBに位置づけられる高血圧治療薬の違いについて教わった。 前提として、ARB は直接AT1受容体と結合し、アンジオテンシンⅡとAT1の結合を阻害することで、血管平滑筋収縮を抑制し降圧作用を示す。またアンジオテンシンⅡがAT1受容体に結合することにより、脳では脳卒中や認知機能障害、心臓では左室肥大、心筋梗塞や心不全、腎臓では腎不全に至るため、ARBはAT1受容体を阻害することにより心臓、腎臓、脳血管などの臓器保護作用も有するとされ、こういった合併症のある患者の降圧に推

          4/05、ARB、代謝経路

          eオーダー発注履歴ダウンロード手順

          1.「eオーダー」にログイン 2.「履歴」をクリック 3.「発注履歴」をクリック 4.「注文日時」:前月1ヵ月で指定 5.「卸指定」:「すべての卸」を選択 6.「発注方法」:「手動発注」「自動発注」を選択 7.「医薬品種別」:「すべて」を選択 8.「この条件で絞り込む」をクリック 9.「CSV」をクリック 10.「名前を付けて保存」の画面にて、Dropbox⇒「自薬局名」フォルダを選択 11.「保存」をクリック ※ 発注履歴ダウンロード完了後、Ad0の「CSV変換」

          eオーダー発注履歴ダウンロード手順

          4/04 疑義照会、インシュリンの数

          今日は疑義照会について教わった。 4/2、受け付けた処方箋にノボラピッド注ペンフィル300単位 1筒と記載があった。この患者さんは前回までノボラピッド注フレックスタッチを使用しており、医師からはペン型で種類が変わると聞いたとのことだったため、ノボラピッド注フレックスペン300単位 1本ではないかと疑義照会を行い、処方を変更した。本日(4/4)ノボラピッド注フレックスペンを受け取りに来た患者さんより、1本では足りないとの申し出があった。話を聞いたところ、自宅にノボラピッド注フレ

          4/04 疑義照会、インシュリンの数

          4/03 調剤報酬、さらに

          今日は、実際の調剤報酬計算について教わった。 患者: ザクラス配合錠LD(8)•クエン酸第一鉄Na錠(12)•エビスタ錠(10)•エディロールカプセル(10)/分1/朝食後、オメプラゾール錠(6)/分2/朝•夕食後、キプレス錠(16)/分1/就寝前、レンドルミンD錠(28)/分1/睡眠30分前の処方。(括弧内は処方日数。残薬調整したため日数にばらつきがある) まず、調剤技術料(調剤基本料、薬剤調製料、各種加算料)の算定をした。調剤基本料は、月あたりの処方箋受付回数や集中率など

          4/03 調剤報酬、さらに