見出し画像

NEWS「スポーツでの違和感」

l  日本人最多の〇〇

いつもは政治経済のネタを取り上げているが、今日は私の雑談を書きたいと思う。私は野球ファンであるのだが、村上宗隆選手が令和初の三冠王に輝き、その打棒でチームを2連覇に導いた。その中で、私は違和感を感じた報道や実況があった。それは「日本人最多の56号」というフレーズである。このフレーズは度々、耳にした。因みに日本記録はバレンティン選手(ヤクルトやソフトバンクで活躍)が記録した60本であるが、わざわざ区別をする必要はあったのか?外国人選手と日本人選手との間で何か違いはあるのか?確かに、登録上の違いは存在するがグラウンドで一緒にプレーをする選手同士でありそこに違いはない。であれば、何故わざわざ「日本人最多」という言葉を付さなければいけないのか。
 日本人最多とされるのは王貞治氏の記録だが、彼自身、NPBの制度上は日本人となっているが国籍自体は中華民国である。国籍が日本で最多とすれば野村克也氏と落合博満氏が記録した52本である。勿論、村上選手の記録は素晴らしいものである。しかし、私としては何を持って日本最多と実況や報道していたのか知らないが、日本人と外国人とを区別することの何の意味を持たせたいのか全く理解出来ない。

l  ラグビー

翻ってラグビーを見ると明らかに顔つきや名前が日本人ではない人が日本代表としてフィールドに立って戦っている。先日も国立競技場でオールブラックス(ニュージランド)と試合があり惜しくも敗れたかが過去1番の善戦であった。対戦相手であるニュージランド出身の選手がトライを決めたシーンもあった。ラグビーでは、前提条件として他国で代表経験を有していないことが求められるが、それ以外に代表資格を得るためには①当該国出身である、②両親及び祖父母の内一人が日本人である、③5年間当該国を居住地としているなどの条件のうちどれか一つを満たせば良い。サラッと上述したが、例えば一度日本代表に選出された外国人選手は二度と出生地の代表になれない。それだけの覚悟を持って日本代表のジャージに袖を通している。

l  振り返り

上記では野球を取り上げたが、他のスポーツでもどんな意味なのか分からない日本人と外国人の区別は存在する。外国人選手も所属チームの為に精一杯プレーしているのだから殊更に「日本人最多の〇〇」と連呼しなくてもいいのではないだろうか。これはあくまでも一個人の意見であり、やっぱりそこは分けてもいいのではないかという意見も理解できる。しかし、外国人だろうと日本人だろうとチームのために懸命にプレーをしている点は敬意を払いたい。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?