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心スッキリ/隣人パットとアーミッシュファームに

5月になり、ようやくここミシガンも春めいてきました。激寒の冬が長いこの地では、ポカポカ陽気だとすぐに外に飛び出したくなります。

隣人パットは、わたしのお家シリーズでよく登場する、とってもナイスガイです。(……が銃愛好家、トランプ支持者、ヘビースモーカー😅)

お天気が良いからか?彼からメッセージが届きました。

P「ドライブウェーの地ならしに行ってあげようか?」

y「いつもありがとうございます。うれしいです」

すると、トラクターで現れてあっというまに雨で凸凹になってきたドライブウェーを整地してくれました。道の両脇はナチュラルエリアなのでこれからの季節、ほっておくと雑木が成長して道を狭くしてくることを見越し道路幅まで広げてくれました。

業者にお願いすればこれだけで数百ドルかかるところでしょう。クボタのトラクター持っている親切な隣人がいてくれて、ほんとに助かっています。

彼はバツ2でわたしと同じ年齢の独身です。お互いの敷地が広いので、日常的に顔を合わせることはありませんが、我が家の庭と彼の庭はトレイルで繋がっているため簡単に行き来できます。

いつも、あまりにわたしによくしてくれるので、息子タローがかねがね、パットにはちゃんとボーイフレンドができたことは伝えておいたほうがいいと言ってました。

たしかに、わたしに対して隣人以上に好意的とは感じていますが、だからといって聞かれてもいないのに唐突に「ボーイフレンドができた」と報告するのもおかしな話なので、隠しているわけではないけど伝えるチャンスもないままでした。

ドライブウェーの整地が終わったあと、「明日は予定ある?いっしょにアーミッシュファームに花を買いにいかない?」とお誘いをうけました。

我が家からほんの10分ほどのところに、アーミッシュがやっている農場があります。わたしの住んでいる地域には、いくつものアーミッシュコミュニティがあるため、ときおり馬車で移動するアーミッシュの人々を見かけます。

パットはガーデニングが大好きで、花はいつもアーミッシュファームで買っているようです。断る理由もないので、いっしょに行くことにしました。

彼のトラックに便乗してアーミッシュファームに向かう車中でおしゃべりしていました。

P 「次の旅の予定はもう決まっているの?」
y   「7月にメキシコ行きます」

P 「団体旅行?それてもお友達グループ?」
y  「ボーイフレンドとリゾートに行くの。あなたは近くでかける予定はあるの?」
P 「来週から息子家族を訪ねてテキサスにいくよ」

話の流れで、さりげなく言えた!!心の中で" Oh! Yes!!" な気分。🤣

やっと伝えられるチャンスがきたと肩の荷が降りたような気がしていました。すると、見えてきました。馬車に乗る人々が。

アーミッシュの移動手段は今も馬車ですよ

到着です。

88エーカーの敷地にいくつかのグリーンハウスがある

アーミッシュは厳しい戒律を守る宗教集団のため、今も電気は使わない暮らしをしている人々ですから、彼らはウェブサイトなんてあるわけもなく、ググっても情報はでてきません。😂

なので、場所を知っているパットがいなければ、わたしは自力では行けないのです。こちらのファームと近所の別のファームと2箇所回りました。

花や野菜の苗だけじゃなく自家製はちみつやチーズなども売っています

お花の買い物しながら、パットは引き続き質問してきました。

P「彼はどこに住んでいるんだい?仕事は何をしているの?」
y「フランケンムースの近く。仕事はベテランのメンタルケアです」

P「それはたいへんそうな仕事だな。彼はたまにはこっちにも来るのかい?」
y「たまに来ますよ。子どもたちもみんな彼を気に入っいます」

P「連れて来なよ。是非会いたいよ」
y「えっ?ジャッジしたいの?」
P「ハッハッハ、いや、おもしろそうな人だから話してみたいんだよ。オレ人と話すこと好きだから」

そんな感じで自然な流れで、QPさんのことを伝えられてとっても心が軽くなりました。

そんなやりとりしながら、手持ちの現金で買えるだけの花の苗とオーガニックケージフリー卵を買って帰ってきました。アーミッシュは電気を使わない人たちなのクレジットカードは使えません。

帰りの車の中ではアーミッシュの生態がいかにミステリアスでおもしろいかと言う話などで盛り上がりました。

ふつうなら耕運機がする仕事も馬4頭が担ってました。まさに馬力です。

ずいぶん昔に、アーミッシュについて取材して記事を書いたことがあったので、わたしはそんじょそこらの無頓着な米国人よりはアーミッシュに対する知識は持っています。オハイオのアーミッシュ村やメノナイトの知り合いも訪ねたことがあります。

決して英語が得意ではないわたしですが、パットはわたしのいろんな知識や経験を認めてくれていて、隣人としてだけでなくおしゃべり相手としても楽しんでくれているのだと思います。


帰宅後、「ボーイフレンドがいることをパットに伝えられた」とQPさんに喜びのメッセージを送ったところ、「引き続き、彼が"ボクの👸"に隣人として良くしてくれることを願います」と返事がきました。

わたしがパットにお世話になっていることはQPさんも知っていますが、数々のわたしへの過分な親切は隣人レベルを超えていると感じていたようで、「スッキリしたね」といいながらも、もうこれからはこれまでみたいに親切の恩恵が受けられないかもよっと苦笑いしていました。

しかし、伝えたその後も

“マリーゴールドの苗あげるから取りにおいでよ”とメッセージ!😁

引き続き、隣人パットは親切にしてくれそうです。

楽しい春の1日でした。




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