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【アラ還セカンドライフ#12】ハーレーライダーだったとは!!

そつなくお互いのご対面を終えたあと、再び毎日欠かさずのメッセージのやりとりに戻りました。

面会してみて、すぐに恋に落ちる感じではないことが明白になったのと同時に、「ないな」というほどネガティブな面もみつからないので可もなく不可もないスタートとなりました。

ただ、会って話したからこそ安心、安全な方という確信が持てました。

彼は、わたしの家での面会がよほど気に入ったようで、その日のうちに丁重なお礼メッセージととても楽しい時間だったとかなり好意的な感想をくれました。

その翌々日です。わたしは自転車を買いました。

新しい自転車が配達されてうれしいというメッセージをし、その後数日わたしはサイクリングでどれぐらいの距離を走り、どれほど気持ちが良いかといったメッセージを送っていました。

ただ、ここからの会話で、わたしの大きな見過ごしが発覚!!

👸「自然の匂いを感じながら、美しい紅葉と共に風を感じられるサイクリングは、車ではみつからないものが見つけられて楽しいワ。ただ、まだ慣れていないので路上のサイクリングはちょっと怖いけどね」

👶🏻「少しずつ慣れてくるさ。もう少し練習が必要だね。私がモーターバイクに乗るのが好きなのも同じ理由。自然の匂いや風や太陽を直接感じられるって最高な気分さ」

👸「えっ? あなたモーターバイク乗るの? 知らなかった。 実はわたし、黒尽くめの皮ジャンと星条旗🇺🇲なびかせてハーレーに乗るような人は怖いし避けたいと思っているの……😰」

👶🏻「🤣面会の前に気づいていなくて良かった。でも、私はあなたが想像しているような典型的なバイカーではないし、その種のグループの友だちもいませんよ😂😆」

👸「マジですか? もし、知っていたらまちがいなく避けていました」

ハーレーにまたがって気取っている人がわたしは苦手なのです。こんなイメージです。↓

👶🏻「確かに“モーターサイクル”に乗りますが、私は“バイカー”ではありません。実際、人は私がハーレーに乗ると知ると驚きます。

私が乗るようになったのは、兄が亡くなってからです。彼は典型的な“バイカー”でした。自分にとっては、兄を偲ぶ追悼の気持ちを込めて乗り始めました」

👸「わたしは、ハーレーライダーにいいイメージを持っていません。実際、このタイプの人々からのメッセージはとても失礼でキモいです。それにしても、あなたのいう"バイカー"と"モーターサイクルに乗る人"の違いはなんですか?」

👶🏻「それはお気の毒ですし、残念なことにそういう失礼な人が多いのは事実と思います。ステレオタイプではありますが、私的にいう"バイカー"とは失礼、怒りっぽく、ドラッグや酒に溺れている人々です。兄はその部類でした」

👸「えっ! ってことは、わたしのイメージもあながちまちがってないってことですね」

👶🏻「もちろんみんなとは思いませんが、自分のようにモーターサイクル(ハーレーだけど)を楽しむ人は、ナイスでロマンチックでとても人に甘いですから😂」

👸「ともかく、ステレオタイプで人をジャッジすべきでないことは理解していますけど、人は経験から学ぶので自衛のために人を選ぶことはしかたがないことだと思っています」

👶🏻「もちろん理解できます。そして、それは自分を守るために必要なことです。どのみち、理屈は別として私たちは常に人をジャッジするものですから」

👸「で、あなたはわたしをどうジャッジしているわけ?」

👶🏻「とてもナイスな女性だけど、異常に警戒心が強い」

こんなやりとりのあとで、すぐにマッチングアプリを覗きに行き、彼のプロフィールをよく読んでみたら、あった。

彼のプロフィールの中に、ちゃんと書いてありました。
わたしが単純に見落としていたのでした。

私は野外コンサート、スポーツイベント、ちょっとしたロードトリップ、ハーレーに乗ること、ビールとハンバーガーを楽しめるバー、写真撮影、ビリヤードそして時折ゴルフ🏌️‍♂️(上手くはない)が好きです。

by QP

 会ったあとでは、彼がわたしのイメージする“ハーレーライダー”にはまったく該当しないことは明白でした。もし、わたしが彼のプロフィールの「ハーレーに乗ること」の部分を見落としていなかったならば、スキに対して反応しなかった可能性はかなり高かったと思います。

これというのも、このころのわたしは、マッチングサイトにログインすることもめんどくさくなっていました。目にしたくないメッセージやランダムに降ってくるようなスキの反応を考えることに疲れていて、「慌てて覗いてはすぐ閉じる」が招いた見落としだったのでした。

でも、あとになってみればこれはラッキーな見落とし。

しばらくは、二人でハーレーライダーをネタに楽しい会話に繋がり、面会したあとの安心感から、より親密な話ができるようになっていきました。

人を知る前は条件で人をふるいにかけますが、知ったあとなら、本来ならば避けるタイプのことでも受け入れられるわけですから、会ってみて本質を見極めることのたいせつさを痛感しました。

初対面から2週間後の週末、彼はわたしの家に再びやって来ました。


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