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「きみはオフィーリアになれない」まえがき

「きみはオフィーリアになれない」というタイトルの小説の連載をはじめます。

noteでは「黄泉比良坂にて」という作品と、「エデンに堕つ」という作品を連載しておりましたが、それに続いて、3作目の連載となります。

先に連載したふたつの作品についても同じなのですが、文学新人賞の公募に出した作品となります。時系列でいえばさきの2作よりも前の作品で、2016年から書き始め、2017年に書き上げた作品となります。当時、大きな賞の公募に出し、運良く一次選考を通過したのですが、二次選考で落選してしまった作品となります。

個人的には1年以上を制作にかけ、自分の魂を込めて描いた作品だったので非常に残念でしたが、同時に箸にも棒にもかからない、という状態では無いのだということがわかり、大きな自信にもなったという、複雑な記憶の残る作品でもありました。

僕は二十歳ぐらいの頃まで、割と真剣にプロの小説家になるべく作品を作っていましたが、就職活動するぐらいのタイミングから活動を主に作曲のほうに移し、小説は全く書かないと言う生活を送っていました。しかし二十代後半に入り、ある程度の社会生活を送ってみた上で、いろいろと書ける幅が広がったのではないかと感じ、また小説を書いてみようと思いました。基本的に長編小説が好きなので、できるだけ長いものを書いてみようと思いました。

久しぶりに書いたのでかなり迷走しながらの作品制作となりましたが、何とか最後まで書き上げることができたのは、今でも大きな自信となっています。その後、長編作品をいくつか書き上げることになるのですが、それよりもさらに長い作品となります。ここでの連載は、おそらく3ヶ月以上に及ぶと思います。

この作品もまた、3人の主人公の視点による群像劇です。それぞれの視点による事実の捉え方の違い、それぞれの人生観による物語の錯綜を楽しんでいただければ幸いです。

ヘッダー画像は、イラストレーターのumiさんという方の作品を許可を得て編集していただき、使わせていただくことになりました。ありがとうございます。

毎朝、エッセイと同時のタイミングで投稿する予定です。それでは、よろしくお願いいたします。

追記:
大幅に加筆・修正したkindle版公開しました。


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