大切にするということ

僕は口ぐせのようにありがとうと言います。
やはり相手の人を大切にしていきたいので、
このような言葉を伝えます。
毎日あさ起きて歯を磨いてシャツを着て、
でかけて事故にあわないように運転して、
仕事で忙しかったり家事で大変だったり、
プライベートでもいろいろあると思うので、
このように考えると、
人と人が会話をするということは、
奇跡みたいなことの連続なんじゃないかなと、
思うようになりました。
疲れてつらいのにやさしい声をかけてくれたり、
たわいもない世間話でもうれしいし、
がんばれと肩をたたいてくれたり、
くだらないことで笑ってくれたり、
切ないときはなぐさめてくれたり、
話を聞いてくれるだけでうれしいのに、
うなづいてくれて共感してくれたり、
なんか、会話のキャッチボールをすると、
楽しいし安心感があるというか、
居場所ができたという感覚になります。
このようなことがあるから、
ああまたあの人に会いたいと、
思うようになりました。
だから、
相手の人を大切にするのだと思います。
あの人に恩があるから、
やさしくしてもらったから、
今度は自分が助ける番だと意気込んで、
あの人のために何かできないかな、
どんなことがうれしいんだろう、
喜んでくれるには、
どうしたらいいんだろうと、
考えることがありました。
うれしいんですね、話しかけてくれると。
僕は群れないし、
ひとりのほうが活動しやすいし、
孤独だなあと思うときはありますが、
ふとんのなかが気持ちいいし、
なんといっても、
自分で考えて自分で計画を立てて、
自分で行動して自分で結果をだして、
自分できょうのおこないを反省して、
今度はどんな風に活動しようと、
考えて、また活動のやりかたを、
考えるのが好きなので、
あまりひとりでも淋しくはありません。
けれど、
たまにお会いする人と、
お話するときはうれしい。
たぶん、相手の人は、
相手の人自身の、
お話がしたいのだと思いますが、
僕はお話を聞くのが好きなので、
傾聴の姿勢はあまり苦にはならないです。
もう、
相手の人がお話を気のすむまで話したら、
さっと帰っていくので、
いい関係だなあと思いながら、
帰っていく後ろ姿を見ていました。
いい距離感なのだと思います。
同じような痛みを抱えている人や、
考えが共感できる人や、
お話していて楽しい人など、
ああなんかいいなあという人が、
僕のまわりにはいらっしゃるので、
うれしい。
おしゃべりが好きな人は、
別にアドバイスを求めていないんですね。
ただ、
お話を聞いてほしいのだと思います。
楽しいですね、
コミュニケーションの勉強は。
決して、
楽しい学生時代ではなかったけれど、
悲しい気持ちやつらい思い出も、
無駄にはなりませんでした。
これからも僕は、
ありがとうと言い続けたいと思います。

#多様性を考える