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利他とは何か?

12月末に読んだ本を、また買ってしまいました。タイトルが気になった本はとりあえず買うので、たまにこういうことがあります。それだけ縁がある本なのでしょう。
読み出して「これ知ってるよ」となりましたが、面白くて最後まで一気読みしました。最後の小島信夫の「馬」のオチに、また爆笑しました。本自体は、笑いを取るような内容ではなく、この「馬」のエピソードも含め、考えさせられます。

本で印象に残ったポイント

・共感から利他が生まれる → 共感が得られないと、助けてもらえない。
・「誰かのために」はその誰かのためになっていないことが多く、自分の気持ちよさのためにやっている
・利他の心は「相手をコントロールしたい」という気持ちが含まれる。だが、相手のリアクションはコントロールできない。
・こうしたら喜ぶはずだ → 喜ぶべきだ。それなのに・・・怒
・与えたものが、いつか自分に帰ってくると思ってしまう
・人の行動の「読めなさ」が、安心を壊す。だからコントロールしたい
・「他社の発見」は「自分の変化」
・ケアは「何のために?」という問いが失効するところでなされる
・全ての生物は「合成」と「分解」でエネルギーを互いに受け取り合う
・お腹が空いている人に食べ物をあげて、ガツガツ食べると嬉しくなるのは「支配者」になれたから
・プレゼントをもらうと「お返ししないと」という負債感が生まれる
・ありがとうと言われると「贈与」から「支援・交換」になってしまう
・利他はそのそも、私達の中には無い。ぱっと生まれて消えていく
・常に変わっているのだから「本当の自分」なんて無い。「我」なんて無いと、ゴータマ・シッダールタ
・書は余白がなければ、そこに何が書かれているかわからない。
・自分が器になること。様々な存在が入ってくる余白を作ること
・利他と利己はメビウスの輪でつながっている
・自分が行った結果を気にしないと「利他」が高まる
・利他の行いは「知」と「識」が出会ったところで生まれる

化粧品が世に溢れている中、作る意義

現在、化粧品を作ろうと、監修者を募集している最中です。40名も応募いただき、予想以上で驚いています。普段監修者を募集しても、1-2名しか応募が無いので、関心の高さを実感します。

私は化粧品OEMメーカーにいましたので、化粧品をやりたい人の多くが失敗するのを見てきました。リピートで続くのなんて、ほんの一握りです。
資生堂やカネボウという大手でさえ、ブランドを立ち上げ・廃止を繰り返しています。

当社で企画している化粧品も、十中八九は赤字でしょう。

世の中は化粧品で溢れています。
カラーリストが売って、利益を出すだけであれば、広く認知されている、安心できる有名ブランドの商品を仕入れて、お客様に販売すれば良いだけです。

そんな中、よくわからない、ブランド力が無い、AIS という会社が化粧品を作る意義とは。

今回の企画で作るものの本質は、化粧品という「物」ではありません。
作るのは、「希望」だと考えています。

「この化粧品を買えば、もっとお客様に喜んでもらえるかも」
「この商品は仕入れやすいし、売上利益につながって、サロン運営が楽になるかも」
「お客様がインスタにアップすれば、口コミが期待できるかも」
「仕事の幅が今より広がって、自己実現できるかも」

このように思ってもらえない、ただの物体を作るだけでは、今回の企画を行う意味はありません。

化粧品は、お金を出せば誰でも作れます。

自分のこだわりの色で作りたいのであれば、カラーリストが直接 OEM メーカーにオーダーすれば良いだけです。
1000万損して良ければ、たいていのものは作れるでしょう。

当社は、そんなに赤字出せるほど体力が無いので、ラインナップを絞ってのスタートとなりますが、赤字は回避できないと思っています。
それでも、コロナで厳しくなった暗い世の中で、少しでも明るい未来を想像できる瞬間を作りたいです。

数十人だって構いません。わくわくする瞬間をプレゼントできれば、当社や私が存在する意義があるのかなと・・・

コロナ後に開始したサービス全ては、利他の気持ちで取り組んでいるつもりですが、結局行動に移しているのは「自分がやりたいこと」なんですよね。

お金とか評価とか考えず、自動的にさっと行動できれば良いのでしょうが、そんな人にはなれそうにありません。それが私の器なので、その器の余白の中で、考えて行動していきます。

監修者応募締め切りは20日(21時ころの予定)です。ご応募いただけると嬉しいです。

今回の絵のレイヤー

企画考え中
  1. 新しい企画を考えている、わくわくする瞬間。個人的には、実現するしないの結果を考えずに、純粋に妄想に没頭できるこの時間が好きです。

  2. 予想以上に多く応募いただいたので、応募者には企画書作成もお願いしました(必須ではありません)企画書作成は、面倒で時間もかかり、不採用だったら命の時間を奪ってしまうことになってしまうので、心苦しいですが、その時間を楽しんでもらえたら良いな・・・という思いを込めて。

  3. 左上の余白は、「こんな企画を実現したら、わくわくする!」という、楽しさや可能性の大きさを表現。カラービジネスの余白は大きいです。様々な分野に、様々な切り口で提案できます。でも、99%以上の方は、企業に企画書を送ったりしません。断られても、何度も提案を続けるガッツのある方が、企業案件を取っています。が、それは、ほんの、ほんの一握りのカラーリストです。つまり、余白はたくさんあります!!

  4. 仕事椅子で一番好きなのは「イームズアルミナムグループマネジメントチェア」です。クッション性が無くて硬いのですが、長時間でも苦になりません。何より、このシンプルなデザイン!ポロックチェアも好きですが、こちらはふかふかします。新品は高いですが、オフィスバスターズだと半額以下、ものによては1/3以下で手に入ったりします。中古はキャスターの割れと、ネジが締め殺しになっていないかのチェックは必須です!