本屋になれないわたしの「空想書店」開業記
「でも、もう本屋には戻れない」
全ての始まりはこの言葉でした。
そうだ、空想書店を開こう
大学から20代後半までの約9年間、ずっと本屋で働いていました。人生初のアルバイトとして入社し、いくつかの本屋を転々としつつも働き続けた場所。
レジ業務はあまり好きではなかったけど、本の発注をしたり、フェアを企画したり、そのフェアにぴったりな本を探したり。本屋の醍醐味ともいえるそれらの仕事は大好きでした。
とはいえ本屋は肉体労働で決して楽な仕事ではありません。わたしが働いていた店舗は忙しかったこともあり、朝から晩まで走り回っていました。毎日仕事が終わらなくて大変なことも多かったです。自分の雇用形態や今後の働き方を考える中で「今のままでいいんだろうか?」という想いがふつふつと沸き上がり、わたしは別の仕事へ転職しました。
いざ本屋を離れてみて分かったことがあります。それは「本屋はクリエイティブな仕事」だということと、「わたしは本屋の仕事がとても好きだった」ということ。
フェアを企画して看板やPOPを作ること。入荷した本を見てどんな人に届いてほしいか想像してみること。クリエイティブで楽しくて、わたしは本のことを考えるのがとても好きなんだと気付きました。
「でも、もう本屋には戻れない」
好きだけど、好きだけではやっていけない仕事。楽しいことがたくさんあった一方で、しんどいこともたくさんありました。今のわたしはあの場所へ戻れない。だけど、本とは関わって生きていきたい。どうしたらそう出来るのだろう?
そこで考えたのが「空想書店を開くこと」でした。本屋で働いていたときのようにフェアを企画してPOPを作って紹介するサイトを作ろう!イメージは本のテーマパーク。手書きPOPはあまり自信がないから、デザインの勉強をしてillustratorで作ったらどうだろう。
この企画を思いついたのが2019年。そこからコロナ禍に突入もしましたが、なんとか社会人スクールでデザインやソフト使い方を勉強し、わたしが思い描いていた企画を始める手筈が整いました。
この記事はわたしの「空想書店開業記」です。
空想書店ってどんな書店?
名前の通り、実在しない空想上の書店です。構想としてはWordPressを立ち上げ、そのサイト上で展開します。
noteには「フェアの裏側」としてフェアをどうやって考えたのか、どんな人に読んでほしいのかを書こうと思っています。ペルソナ設定から選書のこと、POPのことまで細かく書く予定ですが、淡々としているので読んで頂いて面白いのかは分かりません。実際のフェアをみて興味を持ってくださった人や、フェアの裏側を覗いてみたい人向けなので、この記事だけは有料記事にしようかと思っています。
現状はワードプレスの立ち上げに難儀しているので本編も裏側もnote展開になる可能性はあります…
フェアを企画すること
フェアはワンシーズンに1回くらい開催出来たらいいな、と思っています。1回につき選書は6冊。全てPOP付きです。趣味の企画なのでどこまで計画通りにできるかは分かりません。
こういう人に読んでほしい!と対象者が明確に決まっているフェアや、こういう本集めてみました!と対象者を限定しないフェアなど、色々な切り口で展開します。
実は初回のフェアは8割方完成しています。フェアのタイトルは「五月病を吹き飛ばせ!わたしのお守り本フェア」。
書影使用のこともあるのでタイトルとPOPだけでキャプションを作って表紙はAmazonリンクで代用するかもしれません。本はできれば本屋で買ってほしいのでAmazonリンクは控えたいものの、Amazonだと綺麗に表紙が出るので悩ましいです。企画を形にするにはまだまだ考えることがたくさん…!
こうなってくると5月中にWordPressが立ち上がるのか謎ですね、笑
5月に間に合わなければタイトルから五月病が本当に吹き飛びます()
企画倒れにならずにちゃんと始められるのか?
そして始まった後は続けられるのか?
乞うご期待!!!
【追記】2024.6.1
細かな決め事が大体決まったので、後はサイトが立ち上がれば公開できそうです!6月中の公開を目指します!
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