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文化祭記 2日目

はっきり言って、他人の学校の文化祭に、わざわざ他県からーー岡山県、広島県、滋賀県、東京都、あるいは北海道から!ーー訪れるというのは、異常なことだよね。
まずは、今回、僕の学校の文化祭に来てくれた友人に、感謝を言わせてください。ありがとうね!!

文化祭をメインで担当するのは、高2だと言われている、、第78回の文化祭なら、現高2の78回生が主に活躍する。運営から、例えばコンテストまで。僕は、部活も辞めちゃったし、そうした運営とかもしてないわけだけれど、しかしそのおかげで、自由に色々な人と一緒に回ることができて、とにかく楽しかった。
高3になると、こうも自由にはいかないだろうから、個人的な記録も兼ねて、というかそれが主な理由で、久しぶりにnoteを書くことにした。まあ、あまくんとか琉くんとかが書いてたっていうのも大きい。

2日目、ちはやと連絡を取って合流し、とりあえず琉くんを正門前で待つことにした。ちはやと初めて会ったのはつい最近のことだったけど、ちはやがちはやの声で喋るのにも慣れ始めてた。一方的に数学の話とかしちゃったけど、ちゃんと聞いてくれて、ありがとう、、!って感じだった。基本的に文化祭が始まってからの小1時間ほど暇な時間もなくて、行くあてもなかったから、割とすぐに琉くんと会えたのは幸運だった。

ちょうど1年前、最初に琉くんと会ったとき、すごいキョドっちゃって恥ずかしかったのが自然と思い出された。何せエンカじたい初めてだったから、互いの服装とか場所とかを確認していたとはいえ、見知らぬ人に話しかける可能性もあるわけで、、緊張してた。遠くからそれらしき人を見つけて、ゆっくり近づいたら、何だか睨まれた気がして、あれ違う人かなとか思ってまた遠くから見ても、他には見当たらない。結局、2度接触して、琉くんとわかった。

それ以降、琉くんとは何度か会った。それで、今度は簡単に、正門近くで、人波の中に琉くんを見つけることができた。こちらが手を振ると、あちらも気が付いて、駆け付けてきてくれた。久しぶりに会う琉くんは、パーマをかけて、ピアスを開けて、ほんとにバンドマンって感じでかっこよかった。お世辞抜きで似合ってたよ!

初めは確かミスコンを見た。レベル高くてみんな可愛かった。特に、2日目まで残っているような人は、スタイルがよくて、仕草にも気を配っているふうだった。知り合いが「可愛くてごめん(だったと思う!)」歌ってるときは複雑な気持ちになった、、w 琉くんが、男子が女装してミスコンするなら、女子が男装してミスターコンしてもいいじゃないかって言ってて面白かった。確実に嗜好が垣間見えた。

ある程度見たところで、次は地研に行った。やっぱプラネタリウムは混んでた。去年、琉くんとはみがきこと僕で見たんだけど、かなり大きな構造物でよくできてるなと思った。代わりに近くの地研のブースに行くと、そこには天文とか地質・鉱物関係の展示があった。特に面白かったのは、地球からだと、見かけの上で火星が逆行するっていう現象。琉くんに聞くと、どういう軌道になるか計算で出せるらしい。鉱物のとこだと、中津川のきれいなトパーズが目を引いた。たぶん、大昔に先輩が採りに行ったんだろうが、なかなかのものだった。

次は物研。無重力状態だと炎がドーム状になるだとか、レールガンとか、テオヤンセン機構(故障中みたいだったけど)とか、いろんな実験の演示があって楽しかった。あと、化研も行った。琉くんの方のnoteにその写真があるけど、入れる物質によって色が七変化する溶液がきれいだった。

そこから出たところに、草の者くんがいた。しばらくはあまりの衝撃でまともに喋れないほどだった、、 なんか、思ってたんと違う、みたいなので。どんな見た目だったかは、琉くんのnoteを見ればわかります、、
とにかく草の者くんは、朝から何も食べずお腹が空いてるらしかったので、とりあえず外でお昼にすることになった。正門のあたりで、あまくんと会った。あまくんは1日目にも会ってたんだけど、本当にいい人だった。再びになるけど、北海道から、、ありがとう泣

灘に来たからにはしぇかに行くのが筋だったのかもしれないが、結構混んでたし、暑かったから、住吉駅の方まで歩くことにした。そのとき、ちょうどとくさんが駅に着いた頃らしかったので、とくさんと合流することに。5人で大挙して駅に向かうと、ふつうにとくさんがいた(良い言い方かわかんないけど、擬態してた。一見してわからなかった)。とくさんについても、どんなだったかは琉くんの方を見てほしい。完全に琉くんと同じ感想。

で、うどん屋とラーメン屋があったんだけど、どっちも混んでたし、3人ずつに分かれて、僕とちはやとあまくんはラーメン食べた。美味しかった! 体が重くなった、

実はつけ麺にした
ラーメン屋で。あまくん!

並んでたこともあって、店を出た頃には14時前くらいになってたと思う。再び学校に戻ると、はみがきこがいた。1年経って、だいぶ雰囲気が変わってた。俗に言う、垢ぬけたみたいな。でも声は変わってなくて、懐かしかった。

終わりの方、あんま何したか覚えてない、、 ただ、忘れられないのは、にんじんと会ったことかな。去年、今年と同じクラスなんだけど、ふつうに怖くて名乗り出られなかった。だから、ツイッターとかディスコとかでは話すし、クラスでも見かけるんだけど、リアルで会話したことはなかった。ばれそうになる度に逃げてたし。でも、もういっかと思って、(結構勇気出して!)会いました。実際すごく話しやすそうな感じで、まだ(逃亡生活が長かったから)慣れないけど、仲良くなりたい。今日教室で目合って恥ずかしかったw

そうこうしてるうちに3時半になって、フィナーレ。前の反省から、事前に予約を入れて、みんなでカラオケに行くことにした。そこは、寮のすぐそばで、いつも行ってるとこだから、なんか変な感じがした。普段の通学路を、琉くん、ちはや、あまくん、はみがきこ、とくさん、草の者くんと歩くのは、何とも新鮮な心地だった。
狭い部屋にぎゅうぎゅうで、カラオケして、楽しかったな。みんな上手くてびっくりした。琉くんは本当に上手で聞き入っていた。絶対バンドでボーカルしなよってすすめといた! ほんとに本心だよ。とくさんは選曲が謎で面白かった。や、みんな上手かったあ。

カラオケから出て、ちはやが、まだこんなに明るいんだ、と言った。時間を確認すると、午後6時だった。住吉駅の方面へみんなで向かっている道で、遠くにだんじりの山車を見た。さらに、そこに向かう人の列。年がら年中やっているだんじりだが、僕は、その様子を、どこか離れて見ていた。神戸という、御影という、地域を見た気がした。涼しい風に、カラオケの熱気も冷めかけた道中、口数は少なく、足取りは重くなった。別れて一人になれば、じきに全ては日常の風景となる。それがいやだった。あと何度、みんなと遊べるだろうか。勉強だけの繋がりになってしまったら、それは、本当に寂しいことだと思う。交差点で、僕は南、みんなは東。僕は、またね、また会おうねと言って手を振るーー横では、西日が、最後の輝きを見せていた。。。(小説風の終)


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