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【エンタメ日記】今の学生クイズ大会ってこんな感じなのか編 2024/03/11~03/17

2024/03/11(月)

【にがおえ】街裏ぴんく

『R-1グランプリ2024』チャンピオンなんだけど、それからTV出てる?


2024/03/13(水)

【小説/ライトノベル】『夏目漱石ファンタジア』零余子・著

流行りからひとつのジャンルになりつつある「文豪キャラクター化モノ」の新たな作品がファンタジア文庫から爆誕。暗殺された夏目漱石の脳が野口英世の手術によって樋口一葉の身体に移植されるという話。先行作品と違うのが、舞台が完全な架空世界ではなくIFの歴史とはいえ明治の日本であるのと、文豪に限らず野口英世や西村真琴など様々なジャンルの偉人を登場させているところか。夏目漱石にせよ森鴎外にせよ、あくまで実在の人物と同一という設定のため不自由になりそうなところを、多くの雑学を投入することでキャラクターを軽やかに動かしている。一方で、夏目漱石が美女(樋口一葉)の姿になっているという”完全フィクション”の部分は、さして生かされていないような気も。


2024/03/15(金)

【邦画新作】『恋わずらいのエリー』三木康一郎監督

丸の内ピカデリーで鑑賞。知らぬ間にピカデリーのポイントが溜まりまくっていて、あと10回は無料で映画を観られることに気づいた。
別ブログにレビューをUPしました↓


【邦画新作】『変な家』石川淳一監督

TOHOシネマズ日比谷で鑑賞。

まずは、この間取り図を見てほしい。ボクは建築を生業にしているが、しかし専門知識をひけらかして重箱の隅(でもないんだけど)をつつくのも大人気ないとは思う。なので、法律や施工や設備配管における異常さがあったとしても、チクチクと指摘するのは野暮だ。まあ、居住者の観点から見ても導線やゾーニングがめちゃくちゃで非常に住みづらい家なのだが。階段が奥にあるとか、台所が隔離されているとか。個人的に一番嫌なのは、トイレのドアを開けたらダイニングから丸見えなところ。

いや、映画の話をすべきか。後半はまさかの因習村みたいな話になっていくのだが、”生贄”のルールがめちゃくちゃなので、何が何だかわからない。捧げるのも手を下すのも誰でもいいのなら、いちから戸建住宅を建築するほど手間暇かける必要もないのでは。襲う側に論理がないので恐怖を恐怖として認識できないという、いつもの邦画ホラーの過ちを繰り返しているが、本作は特に開き直りが強い。チェーンソーを振り回す婆さんや白目を剥くDJ松永のようなインパクトのある画ありきなのはわかるけど。

2024/03/16(土)

地下鉄で乗客に理不尽な因縁をつけていたおじさんがいたので、何か(暴力とか)あった時の証拠のためにこっそりスマホで録画していたら降りる駅を通り過ぎていた。

【QUIZ】「abc 22nd」パブリック・ビューイング@ユナイテッド・シネマ アクアシティお台場

なんのこっちゃわからない人が大半と思われるので説明すると、現役の高校生・大学生を対象とした「abc」というクイズ大会が年に一度開催されていて、つまり学生クイズ界における最大のイベントなのだが、その模様がYouTubeでリアルタイム配信されるのである。で、その配信を映画館のスクリーンに映写してみんなで集まって観戦しようというパブリックビューイングが「ユナイテッド・シネマ アクアシティお台場」で開催されたのだ。QuizKnockのメンバー2人による解説付きで。なんかすごい。さすがは我が道をゆく映画館「ユナイテッド・シネマ アクアシティお台場」。なお、ひさしぶりに来たのでユナイテッド・シネマの会員カードは期限が切れていた。

会場に着いて驚いたのだが、予想していた客層と違う。9割、女性。それも若い。大会参加者と同じ高校生・大学生がメインで、親に連れられた小学生もいる。今のクイズ界のファン層ってこんな感じなの? いや、おそらくほとんどはQuizKnockのファンであり、クイズのファンとはまた違うのだろうが。しかしまあ、夜だというのにこんな辺鄙な場所(お台場)に500名以上も集められるのは、なかなかできることではない。知らない世界に踏み込むと驚くことばかり。

実は「abc」自体もまったく知らなかったのだが、今のクイズ大会ってこんなことになっているのか。いや、これもまた「abc」が特殊なだけかもしれないけど。まず800名以上が200問の筆記クイズに挑戦する予選があり、成績上位45名が本戦進出。4ラウンドに分かれた勝ち抜き方式で、いずれも独特の捻りを含んだ早押し形式になっている。問題は、たとえば「運の悪い刑事ジョン・マクレーンをブルース・ウィリスが演じる、人気のアクション映画シリーズは何でしょう?」とか、こんな感じ。難易度はそこそこ簡単で、答えに対する最も基本的なことを聞いてくる。マニアックな情報を前フリで入れるとかはしない。だが、知識の深さはそこまで要求されない分、早押しの技術面に関しては常人離れしていて、「運の悪い刑事」だけ聞いて答えるようなスピーディーな展開が繰り広げられる(※ 例えです)。「一般の鑑賞者にとって凄さが瞬時にわかる」という方向に進化しているようだ。各ラウンドの凝ったルールも、出場者たちがその場の得点状況によって攻め方を変えるというスポーツ的な盛り上げを促すようにできている。

スポーツ的な戦略面が重要なため、解説者を付与したパブリックビューイングの開催に意義はある。ただ、早押しクイズというシステムの特性上、観覧車は問題や解答の音声を集中して聞き取る必要があり、並行して解説(別の音声)を入れるのはほぼ不可能である。そのため、ところどころで映像をストップして後から解説を付け加える方式にしかできない。この辺のもどかしさをどう解消していくかで、「クイズ大会のパブリックビューイング」という新たなジャンルの存続は左右されるだろう。存続すべきなのかという根本的な疑問もあるけど。

2024/03/17(日)

【洋画短編/Netflix】『ヘンリー・シュガーのワンダフルな物語』ヴィム・ヴェンダース監督

配信時に観るつもりが忘れていたままだったところにアカデミー賞・短編映画部門を受賞し、ああそういえばと思い出して鑑賞。
ヴェス・アンダーソン監督作品としては「いつも通り」なのだが、そんな虚構空間にベネディクト・カンバーバッチが非常にハマっている。それにしてもカンバーバッチ、どうにも「ハリウッド・スター」の典型例からは外れた、異質な俳優である。気味悪いほどに表情筋が動かず感情が読み取れないので、何を演じてもアンドロイドみたいだし。理系の役が多いのは、その辺に理由があるのかもしれない。まあ、理系学者にしては往々にしてスタイルが良すぎるのだけれど、エジソンにしてもアサンジにしてもホームズにしてもドクター・ストレンジにしても、元ネタとはあまりにも体形がミスマッチなのだが、だからこそ独特の存在感を産み出しているのには改めて驚く。個人的な感覚として、日本の俳優で例えると「主演がたくさんある嶋田久作」みたいなイメージなのだが。違うか。

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