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the house eater from HELL "continuation"


みなさんこんにちは! 八神です!
昨日、家にシロアリが出た記事を投稿しました。
詳しくは、コチラをどうぞ。

本日は、駆除業者さんに来ていただき、床下を点検していただいた時の模様について、お話します。


1 業者の選定

知り合いがいれば知り合いに頼むのですが、私は初めてのことがある場合、ネットのクチコミはあまり当てにしません。まあ、ある程度の「相場感」は調べますが、その程度です。

じゃあ、どうするのか、と言うと「生協に依頼する」のです。
皆さんのお近くにもあると思いますが、生協ってお店や宅配が有名ですけど、こういうハウスサービスも行ってます。
生協の職員が来るわけではなく、協力会社が業務を行います。

で、何がいいかと言いますと、「生協の業者選定は非常に厳しい」んです。
生半可なことじゃ取引業者に指定してもらえませんし、何かあればすぐに指定解除されます。

なので、総じて「信頼度が高い」業者が来てくれます。
さすがは日本最大の消費者ネットワークだけのことはあります。
やっぱり、知らない人が家の中まで入るわけですから、価格やサービス内容も重要ですが、「信頼度」は私にとってとても重要なのです。

と、いう訳で、生協経由で紹介して頂いた業者さんに来ていただきました。

2 事前準備

台所などに、「床下点検口」が付いている家はそこから業者さんが床下に潜るようですが、築40年の我が家にはありません。
その旨を来ていただいた方に伝えます。

もちろん、まず名刺を出してきて、写真入りの社員証も首から下げた方です。清潔感のある外見、とても真面目そうです。

「じゃあ、和室ありますか?」

そうです、そんな時は畳を上げて床板を切り、そこから下に入るのです。
家具を避け、畳を上げ、床板を切ります。
あぁ・・・お家が・・・。

一見すると無造作に切っているようでしたが、きちんとノギスで床板の厚さを測り、梁の部分を残して切断してるんですね。
なので、戻すときは元の場所にスポっと嵌めるだけで元通り。


和室に開いた地獄への穴

3 地獄へご案内(業者の方1名)

そうして地獄への穴が開きますと、業者の方は準備を始めます。
おもむろに上着を脱ぎ、オーバーサイズのつなぎを着用、床下に地下足袋を投げ入れ、頭には薄手のニットキャップとヘッドランプ。

武器は、ストッキング様のものでくるまれたカメラと、一本のマイナスドライバー。
そ、そんな装備で!?

あっという間に床下に消えると、畳の下からゴソゴソ、時に何かを叩く音や削るような音が聞こえてきます・・・。
地獄での戦いが、始まったようです。

それまでワンワンうるさかった愛犬2頭も、シン、と静まりかえり、床下からの音に耳をそばだてております。


板を押えている木材は、すでに息の根が止まっている・・・。
梁に巣食った跡、地面から「蟻道」が伸びている


かなり太い蟻道、左にはそれより細いものが。上部の木材は、すでに侵食されている

彼が持ち帰った画像がこちら。
思ったよりも被害は少ないものの、ほぼ全ての部屋が侵食された、もしくは過去に侵食された跡が残されている、という状態だと言う・・・。

証拠写真はもっとたくさんあるのですが、あまりにもおぞましい内容のため、本記事では自主規制させていただきました。

この辺りが昔の駆除業者と違うところで、ひと昔前は床下潜ったらシロアリがいようがいまいが、見えないところで胸ポケットからシロアリを取り出し、

「奥さん、だいぶやられてるねぇ。今すぐ対処しないと、家崩れるよ?」

などと言われたとか言われないとか。

令和は違います。
「羽アリの数だけ聞くと、もっとひどいことになってるかと思いましたが、まだまだ大丈夫です!すでに抜け殻になってる巣もあるので、今現在住んでるところだけ駆除して、後は防虫剤塗れば!」

地獄から帰って来たというのに、なんというさっぱりした方なのでしょう。

4 オミツモリ

地獄から生還した業者の方を、アイスコーヒーで労います。
お見積り作業に入る前に、必ずそうしましょう。
「なんだよ、ここはお茶も出ねぇのか」
と思われては、お見積りも厳しくなるのが人情と言うもの。

業者の方は、「部分駆除剤散布+全面防虫剤」を提案されましたが、私は「どちらも全面でお願いします!」と伝えました。
料金面のアドバイスを頂きましたが、もはや値段の問題ではないのです。

もしかしたら、見逃した1匹のためにまた現れては困るので、この際、徹底的にやってもらいます。

結果、約20坪の面積の全面駆除+防虫と、二か所の基礎点検口拡張費用(一部点検口が狭くて人が通れない部分があったため。これも他から回れば大丈夫、とは言われましたが、作業効率を考え、拡張していただくことにした)で、

税込み 214,500円
値引き 4,500円(アイスコーヒー効果)
1、3、5年の無償点検+実害補償付き
総支払額 210,000円

と言うことでした。

ネット情報で20~40万を想定していたので、私にとっては「下ブレ」の内容です。

「このようになります。よろしくご検討下さい!」(筆記具まとめて帰ろうとする)
「この内容でお願いします!」
「え?いいんですか?他者様など比べられては?」
「いえ、すぐに作業していただきたいので!」
「ありがとうございます!」

こんなのは、即決ですよ、あなた。
でも、聞いてみると、床下点検(無料)だけして、依頼されないお客様も結構いるんだとか。そうすると、タダ働きもある、ってことですよね?
「いやー、結構あるんですよ!やっぱり先に見積り出すと不利なこと多くて・・・」

なるほど・・・。日本の消費者もシタタカになったと言うことですね。
その後、契約書を交わし、作業日は5月21日となりました。

当日の流れと、ペットについてのアドバイス(害はない薬剤をチョイス)をいただきました。

5 お見送り

最後に、勇者を見送ります。
私は準備していた「こころづけ」と栄養ドリンクを手渡しますが、再三拒否されました。

でも、これは受け取っていただきます。
遠慮するような金額、入れてないしね(3,000円)。

1時間半(うち、地獄40分)も時間使ってもらって、「無償」ってことはないです。会社がそうでも、これは個人に差し上げたい気持ちなので。

この辺りは、尊敬する池波先生の行いを真似てます。
鬼平犯科帳でも、よくやるやつです。

池波先生曰く、
「そうしたら、やっぱり嬉しいから、笑顔になるでしょ?そしたら、次のお客様のところに行くにしても、気分良く行けるじゃない。そうなったら、渡した方も気分がいいでしょ。」

さすがです。かっこいい。
まさに、人の機微を知り尽くした方の言葉だと思います。

というわけで、今回の記事は終わります。
次回は、施工した日に更新したいと思います。

いつも通り、需要があるかどうかは別にして。

それでは今回はこの辺で。
じゃわっとさんばばん!

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