第22章 次女を迎える | 追尋 — 鹿港から眷村への歳月
民国45年に僑愛新村へ引っ越してから、翌年に3人目の子どもを妊娠しました。
当時私は毎日工場へ材料を取りに行き、家に持ち帰っては服を縫っていました。お腹の中の子どもは日に日に大きくなり、私も動きづらくなっていきました。
服を作り終えてひと段落し、ミシンから離れて立ち上がると足が浮腫んでいました。ご近所さんたちによれば、それは胎児が腎臓を圧迫しているためとのことです。
出産日が近付き、休みを取って戻ってきた夫に「もし赤ちゃんが産まれてきた時にあなたが不在だったら、二